- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784817191878
感想・レビュー・書評
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実績を出した人の言葉は全部重みが違うな、と思う。
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●目次
はじめに
1.経営の構造改革で新しい飛躍へ
2.コマツはどんな会社か
3.コマツの神髄は品質経営
4.緑を大切にする生き方
5.未来への限りない挑戦
●筆者の主張
・社長就任後の3月決算では、創業以来の巨額赤字を計上。現実を直視して、構造改革した結果、4期連続経常増益。
・構造改革には、コマツの弱点になっていた3つの過剰(雇用、設備、債務)を解消し、固定費を削減する必要があった。1回だけの大手術を宣言して、希望退職を実施し、複雑化しすぎた機種構成の統合、子会社整理、不採算事業からの撤退を行う一方で、主力事業への投資を実行し、選択と集中を明確化した。固定費の削減額は、500億円に達した。
・弱点を改革する一方で、強みに磨きをかける改革を実行。その一つがダントツ商品の開発。固定費は削減しても、研究開発費は削減せず、競合他社が数年かかっても追随出来ない環境、安全、IT,経済性などの特徴を持つ、強い製品を開発し、差別化を図る。しかも原価を10%程度低減した。
・これは、社外のステークフォルダーの協力に加えて、社員、役員がQC活動を通じて得た改善力が土壌になった。経営構造改革は、高い目標を目指して持続的に取り組む改善活動と考えられる。トップが明確に目標を語るとともに、それ以上に、現場で方針展開と改善活動を推進するボトムアップの力が重要。
・欧米と比較した日本企業の強みは、連携の強さと継続的なきめ細かさ。日本のモノ作りが失ってはいけないのは、ボトムアップの現場力である。
●個人的感想
・グローバル企業の見本のような会社である。経営学の世界でいうビジョナリーカンパニーを地で行く会社であり、それを日本企業には珍しくトップ主体で実行した会社と思う。特に下記の点が印象に残った。
・経営改革の実行は、1回だけの大手術を社内社外に宣言、経営の見える化、成長とコストの分離、コマツの強みを磨くことがポイントとなっている。
・特に、成長とコストの分離は、成長すれば、コスト(固定費)は吸収できるという考え方を改め、両社を切り離して徹底的なコスト削減を実施、
・日本企業はトップダウンが足りない。と日産ゴーンは言っており、現場の指揮官だけでは戦争に勝てない、現場は部分最適しか考えないので、日本企業はトップリーダーが全体最適を目指すべきだ。 -
ごめん、面白くないわ。
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読みます。