- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784817202109
感想・レビュー・書評
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テニスを題材に心のコントロールについて、しっかりと書かれている。自分の内面には自己抑制的なセルフ1と本能的なセルフ2が存在する。
基本的にはセルフ1を抑え、セルフ2をいかに自由に活動させるかが、テニスだけに限らず、全ての上達したい事柄に通じる。
セルフ2をしっかり発揮するには、make it happenではなく、let it happenである必要がある。
そして、「今ここ」に集中することが大事。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ビル・ゲイツ2022冬推薦本
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『コーチングハンドブック』で紹介されていた本。図書館で借りてつまみ食い程度しか読んでいないが、テニスのプレイを事例とした気持ちの変化には納得感が得られた。
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セルフ1という自我と自身の本能を表すセルフ2という構造をもとに、テニスを題材に、いかに自分の能力を解放するか、let it happenにその本質が表されている。どうやってセルフ1ではなくセルフ2を活躍されるか、今に集中させるための方法が解説されている
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ガルウエイの本書を以前に読んだときには、技術論と感覚論に目が向いており、その奥にある思想的なインナーゲームの本質論の重要性がわかっていなかった。
改めてこの古典を再読開始。
セルフ1とセルフ2の二つについては、よく理解できるが、どうやったらセルフ2に自由にさせることができるかが最大の論点と思った。基本的には、感覚へ意識を向けること。技術アドバイスは感覚へ意識を向けるためのきっかけとしてとらえることがポイントとうけとめた。
技術論は、言葉の形とデモンストレーションの形の2つを通るが、例えば、手首を固くしろと言うようなアドバイス、こういったものに対しては結局のところどれぐらい硬くするのか、どれぐらい柔らかくするのかということをその場では指示していないが故に、今は柔らかくしているのに対して、硬くした方がよいという。そうすると、どのあたりの硬さというのが妥当なのかということについて技術的に目が向く。そうした感覚を自分の中で経験としてつかむ練習をする。これが練習に技術論を活用するということだ。
しかし、実は、一番収穫があったのは、「勝つ」ための努力をすることが挑戦によって、自分のポテンシャルを引き出す価値をもたらす、という点。特に、サーファーが自分の身の丈にあまる波を求めるように、テニスのような相対するゲームにおいては、互いが互いの「障害」となることが何よりも重要。さすれば、自分がチャレンジすることの価値がよりいっそう高まる。これがセルフ1に邪魔されない「勝負にこだわる」方法。 -
コーチング、またはマインドフルネスの元祖・ベース的な書籍であり、高校の部活でスポーツやってた時代に読みたかった本。
一応テニスの教本であると思うのだが、本当にあくまで一応である。テニスをやっているとイメージは一層しやすそう。
自分自身には命令者たるセルフ1と実行者であるセルフ2いて、いかにこのセルフ1を黙らせることに価値があるか、いかに黙らせるか、ということが書かれている。
文章も簡潔に書かれており、考えるよりは実践して体感欲しい、的なニュアンスが感じ取れる。
逆に科学的根拠などは一切書かれていないが、セルフ2が全て必要なことは知っているから必要ないのだろう。しらんけど。
ファスト&スローに出てくるシステム1とシステム2の概念に近いかもしれない、と思った。
数字が逆なのと、あちらはシステム2を黙らせることは無理なので、その判断のクセを認識しましょう、という感じだった気がするけど。 -
自分自身を信頼し、任せること。
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自分が本来持っている能力を発揮するための技術。
集中すべきところに焦点を当てていれば、持っている能力は発揮されるということがよく分かる一冊。良いパフォーマンスを発揮するためには、セルフ1(自我)を抑制し、セルフ2(自分自身の肉体と能力)を信頼する。つまり「(左脳的に)考え過ぎない」ということに重きをおいて解説している。
コーチングを学ぶ人、あるいはスポーツ選手としてより高いパフォーマンスを発揮したい人にはオススメ。 -
エディー