コミュニティケア[訪問看護、介護・福祉施設のケアに携わる人へ] 304号 (2021年12月号第23巻14号) (コミュニティケア 2021年12月号)

  • 日本看護協会出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784818023246

作品紹介・あらすじ

第1特集
「徘徊」「暴言」「暴力」は禁止用語です
看護記録に多く使われる言葉、「徘徊」「暴言」「攻撃的」「暴力」。これらは、認知症を持つ人の様子を表すことはあっても、そこに本人の意思はありません。これらの症状は認知症によるものといった誤った認識を持っていると、「なんのために徘徊するのか」「なぜ暴力をふるうのか」などの個別の理由に焦点が当たらず、間違ったケアに至る可能性があります。認知症ケアは「意思を持った本人」をみることが重要なのです。
本特集では、認知症を持つ人の戸惑いや苦痛を家族の視点から捉えた上で、「意思を持った本人」をみる認知症ケアのあり方について考察します。また、徘徊・暴言・攻撃的・暴力の出現理由を分析し、ある介入によってそれらが減少・消失した事例を紹介します。
認知症の有無にかかわらず、人間の行動には必ず理由があります。看護師は、認知症によって伝える力が低下した人の行動の意味を見いだす知識を持っています。利用者を「徘徊」「暴言」「暴力」といった言葉でひとくくりにせず、この知識を生かして1人ひとりと向き合うことが期待されます。

第2特集
難病患者のケアマネジメント

2015年に「難病の患者に対する医療等に関する法律」(難病法)が施行され、医療費助成制度の確立・調査および研究の推進・療養生活環境整備事業の実施等に向けた取り組みが行われてきました。また、障害者福祉制度や自治体等の難病対策においても難病患者への支援体制の整備が進められ、難病患者が利用できるサービスは充足しつつあるものの、訪問看護師の中には、それらの理解が不十分な人も少なくありません。
本特集では、まず難病患者・家族・患者団体の実態調査から得られた回答・意見を基に、コロナ禍における難病患者の地域生活の実態を明らかにします。次に、訪問看護の対象となる難病患者のケアマネジメントと訪問看護師に求められる役割を示します。併せて、難病法による各種制度の概要と、制度の活用のポイントを解説します。

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