神のいつくしみ

著者 : 片山はるひ 髙山貞美

制作 : 片山はるひ  髙山貞美 

• 日本キリスト教団出版局 (2017年3月24日発売)

作品紹介・あらすじ

旧約聖書には自分に背く人々にも愛情を注ぐ神の姿が、そして、新約聖書には苦しむ人に深い同情を表すイエスの姿が描かれることから、聖書には一貫していつくしみ深い神が表されていると言える。では、暴力がはびこり、苦悩する人々の叫びが響きわたるこの現代世界にあって、私たちはそうした〝神のいつくしみ〟をどこに見出すことができるのだろうか。このテーマを聖書、キリスト教の思想といった観点から考察した論文6本を収録。

【目次】

第Ⅰ部 聖書・神学の照らしのもとに

旧約聖書といつくしみの神……佐久間 勤
教皇フランシスコと「いつくしみ（misericordia）」概念……川中 仁
ゆるしの秘跡における神の慈しみ……具正謨


第Ⅱ部 教会や世界における「いつくしみ」

赦しと和解─慈しみの心に生かされて……竹内修一
いつくしみの神秘を観想する─教皇フランシスコとリジューの聖テレーズ……片山はるひ
家庭における愛─使徒的勧告『アモリス・レティツィア（愛のよろこび）』を読む……武田なほみ

著者プロフィール

1959年東京都生まれ。上智大学フランス文学科卒業、同大学院博士課程修了。フランス・プロヴァンス大学にて文学博士号を取得。上智大学文学部教授を経て、現在、上智大学神学部教授（専攻：キリスト教文学、キリスト教の霊性）。

「2016年 『福音の喜び 人々の中へ、人々と共に』 で使われていた紹介文から引用しています。」