世界は危険で面白い

著者 :
  • 産経新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784819110273

感想・レビュー・書評

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  • その独特のキャラクターで現在テレビなどで大人気の戦場カメラマン、渡部陽一さんの戦場取材に関する記録について書かれた手記です。彼の書く真摯な文章と取材対象に対する視点が非常に面白かったです。

    この人の事は山田玲司の『絶望に効くクスリ』というマンガで初めて知って、それからいろいろなバラエティー番組やラジオか何かでちょくちょくこの人を見かけるようになって、そして、NHKで彼がホスト役を務めていた『戦場からこんにちは』を全部見て。その上でこの本を読んだのですが、ほかのカメラマンにはない視点で戦場を取材されていて、それが非常に面白いです。

    特に、スーダンでのNGO職員が普段とはまるで違った男女とも着飾った戦場でのダンスパーティーや、コンゴでの取材中に食料が尽きて餓死寸前になって半死半生でたどり着いた集落の村人に供された毛虫の素揚げを食べるとクリーム上になった虫の中身がまるで焼き鳥のたれの味がした、というくだりが非常に印象に残りました。

    テレビなどではその独特の口調ばかりがクローズアップされますがこういう本を読んでいると、やっぱりちゃんとした戦場カメラマンなんだと思います。そして、この本を読んでいると危険を重々承知の上で実際に現地に足を運びたくなるので困り者です(笑)。 やっぱり『青年は荒野を目指す』ではありませんけれど、こういう心構えだけは、失いたくないもんです。

  • テレビとは大違い…マラリア、ケムシ
    便所…どれもゾッとするし、渡辺さんってすごいと思わせられた。

  • 学校図書館で借りた本。
    ちょっとのぞいたら面白そうだったから借りた。
    そこそこ面白かった。
    カメラマン目線での世界のあれこれ。
    エッセイみたいな感じ。

    日本は特殊な国なんだなぁと思いながら読んだ。

  • これがあの渡部陽一さん?と思わせるほどの壮絶さ!あの口調と笑顔しか知らんかったから読み終わった今でも信じられへん。
    ほんまに戦場カメラマンなんや…

  • 「誰かに強制されたり、評価を得るための行動であるならば、それはビジネスと言い換えた方が適切でしょう。」

    この本のタイトルを英訳すると、「World is dangar but interesting」になるだろう。面白いは、funnyではない。

    戦場カメラマン渡部陽一さんの本。氏は自分の知らないものを見たいと思い、大学時代にアフリカを目指した。そして、そこで危険な目に遭った。以後は、世界の現状を伝えたい、そしてそれを楽しみたいと思い、仕事として戦場カメラマンをやっているのだろう。好奇心が旺盛。

    戦場カメラマンは、一歩間違えれば死ぬ。それでも、彼らを戦場に駆り立てる刺激的な情景があるのだろう。

  • TVでの姿とは別人に思えるほど、ジャーナリストしています。ユーゴスラビアの話が良かった。201408

  •  ゆっくりな喋り口調で有名になった、戦場カメラマン、渡部陽一。
    今まで世界各地で行った数々の取材現場での命がけのストーリーが書かれている。
    あまり知られていない世界各地の現状を知る事ができる。

     本の初めには、8ページのフルカラー写真が掲載されている。
    本文は、アフリカ、中東、アジア、中国・チベット、欧州など、約40のストーリで構成されている。
    「米軍従軍最前線取材」「一夫多妻制の天国と地獄」「北朝鮮喜び組との合コン」など。
    取材時期は、1993年から2008年頃と幅広い。

     終わりには、「背景メモ」と題して、紛争や内戦、自然災害、国の説明が書かれている。
    そして取材した時期が一覧になっている「取材経歴」。
     
    とても興味深く、読み始めたら止まらないです。

  • トゲトゲの毛虫がめっちゃ美味そう。

  • 戦場カメラマン

  • 戦場で自らが体験した話が多く書かれています。

    コンゴ・ウガンダ・ソマリアの話が個人的には印象深いです。
    どれも自分は一生経験したくないことであるのは、言うまでもなく。

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著者プロフィール

1972年生まれ。静岡県富士市出身。大学生のときに、ピグミー族に会うためにアフリカのジャングルに飛び込んだことが、取材を始めるきっかけとなる。以後、世界中の様々紛争地を取材。訪れた国は130か国以上。著書に、『ぼくは戦場カメラマン』(角川つばさ文庫)、『渡部陽一写真集「MOTHER TOUCH」戦場からのメッセージ』(辰巳出版)など。

「2015年 『友だち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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