豹変した中国人がアメリカをボロボロにした

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  • 産経新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784819111461

感想・レビュー・書評

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  • 中国には多くの資源がありますが、その中で現在でも世界一を保っているものに「人口」があります。彼等は多くの国へ移民として生活を長期間続けた後、市民権をとって、遂には政治家になってその国の方向性を変えるところまで勢力をつけているようです。

    この本は川添女史による中国の「したたか」な行動の結果をまとめたものです。中国の強みである「人の数」を最大限に活用し、富に力をつけてきた経済力と相まってアメリカと対等になる日があり得るのではと、この本を読んで思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・サンフランシスコのサンセット地区には、芝生が生えるスペースがコンクリート、洗濯物を干す等、周りとそぐわない中国系の家がある、中国人同士で売買するので問題ないのかも(p37)

    ・サンフランシスコはすでに、アメリカの中にできた香港、中国系アメリカ人のエリートが市政を運営し、地区を代表して連邦や州の上院・下院議員に選ばれる時代(p43)

    ・中国系が買い取った家には、白人系が暮らす家の2倍から3倍の人間が暮らしている(p47)

    ・いったん中国人が購入したら次なるターゲットは中国人のみ、違法リフォームによる小部屋への区切りが最大の理由だが、汚さもある(p51)

    ・人口比率でアジア系が最も多いのは、ハワイだが、数では、カリフォルニア・NY・テキサス州と続き、全土で約380万人(p58)

    ・日系アメリカ人は各地バラバラに住んでいるが、中国系・韓国系は集住することで拡大してきた(p71)

    ・中国BYDはGMと中国トップシェア争いを続けるVWグループと電気自動車やハイブリッド車の開発分野で提携、2010末にリチウムイオン二次電池を搭載したEV車、プラグインハイブリッド車の発売を開始(p117)

    ・BYDの販売台数の低下は、中国政府が2年間実施していた「マイカー購入奨励政策」を180度転換して、2010末から規制に乗り出したことも関係している(p121)

    ・ソロス氏は自身が運営するヘッジファンドの投資家たちに「年内(2011)に資金を全額返還する」と通知した(p124)

    ・ブータンが独自の幸せを追及するGNH(Gross National Happiness)は、1)持続可能で公平な社会経済開発、2)自然環境保護、3)有形・無形文化財保護、4)良い政治、である(p128)

    ・2006年に発表された新国境(ブータン・中国)によれば、北部が切り取られ、18%の国土が減少した(p137)

    ・中国は巨大で派手なハコものを創っても、メンテナンスには全く興味を示さない(p145)

    ・日本側が中国人観光客に消費拡大を期待するが、彼等は家電やブランド品は買っても、地元食にお金を落とすことは少ない(p171)

    ・2010.7より中国人の観光ビザの発給要件が緩和されたこと、申請窓口が全土に拡大したことも増加を後押してしている、沖縄で1泊すれば3年内に何度も訪問できるマルチビザも始まった(p222)

    2012年3月20日作成

  • これが現実。
    戦略的に負ける限りは防ぎようがない。
    累積戦略を世界中に地道に続けている。
    地政学上、自ずと構図が決まってくるが資本主義の最終形態なる形を見せそうと想像させてもくれる。

  • 独善的な書き方が小気味よい。この人はジャーナリストなのか?

  • 中国人の生態を描いた本。ちょうど友人が米国西海岸へ、親戚の結婚式で渡米しており、中国人に間違えられて迷惑だとか、やたら中国人が多いとか、のエピソードを語ってくれた。まさしく本書に書かれている内容で、おもしろかった。日本は鎖国すべきかな。

  • アメリカの政界にも中国系が影響力を増しているらしい。中国系有権者は声も態度も私欲も野望も大きいので、数の力で物事を自分たちの有利なように進めてしまうかも?。この中にスパイがいるかもしれない。そんな人たちが政治や商業など国の運営の一端を担ったら、と思うと不安になります。ま、アメリカの話だし・・・でも日本にも関係ありますよね。日本はアメリカと話をしているつもりでも、政治家は中国系でバックに中国がいれば、結局は中国を相手に話ていることになっちゃう?日本との外交や商取引などにも何かしらの影響はあるはずです。

    高級住宅街もいつのまにか中国人富裕層に買われているとのこと。世界のあちこちで同じように中国系が支配を強めて、いずれ全世界が中国人だらけになってしまうのでは?と思うとコワイコワイ。

    導入部分はアメリカの話題ですが、後半は、日本だって十分危険な領域に入ってるんですよ!中国人たちによって日本でも大変なことが起きてるんですよ!日本人はその危険性に早く気づいてください!という警鐘を鳴らしてくれています。
    いつまでもお人好しで脳天気でいると、私たちが気づかないうちに日本の水源地も土地も離党も温泉リゾート物件もマンションも企業も文化的資産も中国に乗っ取られてしまいます。そうなる前に早く早く何か手を打ってほしいです。

    中国人に対しての観光ビザの発給要件が大幅に緩和され、マルチビザの発給も始まり、ますます多くの中国人がやってくる。ジリ貧の観光地などでは地元の活性化に繋がると期待して喜んでいるところもあるようですが、中国人はケチなので地元にお金を落とさないらしいです。しかもお行儀が悪いし、何かとトラブルを起こす。治安も悪くなるし不安です。日本にとってあまりよろしくないのでは?と思わずにはいられません。

    中国を脱出したエリート達も、中国共産党への忠誠心を誓わされ、「国防動員法」もあるので、普通の観光客や移住民たちがいつ国民皆兵になるかわからない不気味さもあります。

    「裏口から調理場に入り、最悪のシーンを見てしまった。ひどく不潔なまな板の上で、中国人コックがマグロを切っているのにまず驚いた。しかも、そのまな板の上をはっているゴキブリを手のひらでバチンと・・・それ以降、寿司がトラウマになった」と青ざめる白人系ベンダー(食材の供給業者)もいる。(P42) →この部分、やけにリアルにその光景が浮かんでしまって、なかなか頭から離れない。読んでるだけでお腹が痛くなってきます。私もトラウマになりそうです。

    表紙の絵、アリンコがいっぱ〜い。よく見ると目がつり上がっていて、すべて赤色のアリンコではないかーっ!こんな風に列を作っておびただしい数の中国人がぞろぞろやってきたら・・・ゾゾっ。

  • 中国人の今の世界の現状が分かった。
    色々と知らないことが多かった。
    が、長いのと、攻撃的なのがちょっと疲れた。

  • タイトルはアメリカだがアジアや日本も中国人に侵略されていることに警鐘を鳴らす本。
    アメリカではエリート中国系市長が誕生しているらしい。この状況が進めば、日本は中国と敵対してアメリカと仲良くしていても、そのうちアメリカ社会に溶け込んだ中国の存在で日本だけが蚊帳の外になるのではないかと考えさせられる。
    一般的に中国人がやりそうな行動やイメージがそのまま書かれているが、著者の個人的感情の混ざった少々行き過ぎな悪口とも取れる表現が多用される。
    世界人口が70億人の内、13億人が中国人なんだからおよそ5人に一人は中国人と考えると、そりゃ無視できないなと思えるが、中国マネーに目が眩んで日本の領土を合法的に売買するのはイケナイと考えさせられた。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家

「2016年 『「歴史戦」はオンナの闘い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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