日本平和論大系 13

著者 :
制作 : 家永 三郎 
  • 日本図書センター
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  • Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784820571544

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  • 浅見仙作『小十字架』
     内村鑑三の弟子であった浅見仙作。教会で発した言葉を信者に密告され、逮捕される。その時、76歳。不当にも半年近く拘留される。でも、拘留中も、イエス様の十字架を思い、伝道の機会ととらえ、耐え抜く。一度は有罪の判決を受けるも、控訴し、無罪を勝ち取る。
     その拘留されていたときのことを記したものが『小十字架』。そして浅見仙作氏を支えた1人が矢内原忠雄。

    <blockquote> 十字架をいともさやかに仰ぎけり カルバリ近き監房の中

     豚箱も主ともに在せば楽園(パラダイス)

     世界のいずれの国に於いても見を得ない憲法が我が国に出来上がり、戦争放棄を誓い、天皇は自らその神格をすてて人間たる事を宣言し給うた。此の憲法を生かすものはこれからの日本国民自身である。かく信じて我々は国民の悔改と自重と奮起とを切望した。然るに昭和26年秋に講和成立、日本は再び独立すると共に早くも再軍備と憲法改正の声が朝野に高まりつつある。かくて祖国は光栄ある平和の使命を放棄せんとするのであるか。併し<span style="color:#ff0000;">我らは失望しない。キリストは再び此の世に来たり給う</span>。而して全人類にかかわる最後の大審判を行い給う。其の日、其の時こそ真に我らの勝利の日、我らの希望の時である。新しき天と新しき地の実現こそ全人類の希望である。
     <span style="color:#ff0000;">如何にこの世が真の神に逆らいて狂暴を続くるとも恐るべきではない。況んや失望すべきではない。やがて時満ちてキリストは必ず再臨し給う。
     されば我ら空しきことを棄て、無くてならぬ唯一のものを選ぶべきである。即ち畏れをもて父なる神につかえ、主イエスに依り頼み、人としての義しき途を歩むべきである</span>。</blockquote>

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