- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784820728627
作品紹介・あらすじ
オープンダイアローグとは、開かれた「対話」による治療のこと。一見すると何もしていないように思われるこのセラピーが、うつ病や統合失調症、引きこもりなどの治療に大きな成果をあげているのです。
・「開かれた対話」は、どのように行われていくのか?
・オープンダイアローグを行うセラピストには、何が必要なのか?
本書はそんな基本的な進め方のほか、考え方やセラピストに求められる態度を、マンガをとおして紹介します。今、注目を集めるオープンダイアローグのもっともわかりやすい入門書であり、もっとも役に立つ実践書です。
感想・レビュー・書評
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オープンダイアローグについて扱った書籍。
ミーティング
専門家とクライアント、必要であればその家族と今起きている「問題」について対等な立場で話し合うこと
リフレクティング
クライアントとその家族が見ている前で専門家同士がセッションを通じて気づいたことや感じたことを話し合うこと
リフレクティングを見せることで、クライアントもその家族も今起こっていることを俯瞰的に見ることができる。
対等性がなによりも大事である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
元旦に読んだオープンダイアローグの本に続いて読了。こちらにはこちらの切り口があって興味深かったです。営業にも使える考え方かも。
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オープンダイアローグの入門書。最後の方が少し分かりにくい…他の本でもう少し勉強してみようっと❣
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オープンダイアローグのセミナーで紹介され、わかりやすいと評判だったので読んでみた。3分の1くらいは漫画なので、あっという間に読了。
とてもわかりやすく、オープンダイアローグに限らず、対人援助の場面で非常に大切な拠り所となる指標にもなるものだった。
実際は、ここに出てくるようにあっさりと変化が現れるなんてことはなかなかなくて、うまくいかないことの方が圧倒的に多いのだけれど、それこそネガティブ・ケイパビリティを発揮して、不確実性に耐える。現実はほぼそれかもしれない。
でもつい先日、面接したある人物を思い浮かべ、もしまた話せる機会があれば、ここを意識して話してみようと思いながら読めた。
対人援助職と偉そうに言ってみても、結局は人と人との関係性の話なんだよなあ。
謙虚な気持ちで人と向き合うこと、それに優る援助はないと、つくづく思い知らされる今日この頃。 -
<まとめ>
★対話とは?
①私とあなたは違うということ
②私とあなたは違う言葉を話しているということ
③私はあなたがわからないということ
④私が大事にしていることをあなたも大事にしてくれているとは限らないということ
★リフレクティング
→クライアントの目の前でセラピスト2人が課題について意見をディスカッションし合うこと。効果は大きい。
→非言語による体は、「喋ってくれないクライアント」でも有効
★オープンダイアローグはフィンランドで生まれ欧米で広がりを見せている心理療法のことである。
→クライアント、セラピスト、リフレクター数人で行う「グループディスカッション」に近しいイメージ
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/771999 -
フィンランドから始まった対話オープンダイアローグについての入門書。
個人的に非常に興味のある技術なので手に取りました。
興味深い点として薬を使わない点、当事者に第三者として自身を取り巻く環境を認識してもらうところが良いなと思います
現実問題、言葉でどれだけ言っても専門職と対等な関係になるって難しい現状がある中で、情報の非対称性を埋められる可能性を秘めているってことが個人的に良いと思ってます。
今後も学んで理解を深めていきたい手法の一つです