「あの人がいるだけで会社がしんどい……」がラクになる 職場のめんどくさい人から自分を守る心理学

著者 :
  • 日本能率協会マネジメントセンター
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784820729723

作品紹介・あらすじ

 産業医への相談内容の8割以上を占めるとも言われる人間関係。

 職場ではさまざまな人と関わる必要があり、人間関係を選ぶことも難しい。自分に都合の悪いことは無視する上司、融通がきかない部下、承認欲求が強く、自己アピールが激しい同僚……。そうした“面倒くさい人”たちをうまくかわすにはどうしたらいいのかは、多くのビジネスマンが抱える課題ではないだろうか。

 さらに、コロナ禍で働き方やコミュニケーションのとり方が変化したことにより、これまでとは違った悩みを抱えている人も少なくない。リモートワーク中に上司に監視される、部下をマネジメントできているか不安、職場内のコミュニケーションが不足している……。テレワークなどで人間関係のストレスは軽減しているとも言われているが、人間関係にまつわる悩みは今後もなくなることはないだろう。

 著者である井上智介氏は、精神科医、産業医としてこうした悩みを抱える約1万の人々と向き合うとともに、ブログやWebメディアを通じて人間関係のコツやメンタル不調の対処法などを発信してきた。

 本書では、井上氏の経験をもとに、人間関係の基本をおさえつつ、ニューノーマル時代の新たな悩みにも対応した仕事の人間関係をラクにするポイントを解説する。

感想・レビュー・書評

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  •  とても共感できることが多かった。
     一度読んでおくだけで、知らないのとかなりの差が出てくると思う。

  • まず苦手な人とは距離を取ること。そういった人たちは、歪んだ正義感で、自分自身の承認欲求を満たしている人たちだと。自己顕示欲が強く、相手がどう感じるかと言う共感性にかけている人だと言えるでしょう。
    人間関係は、はじめが肝心であり、自分の直感が命です。そもそも、道徳心がある人には、人間としての品があります。相手がどのような気持ちになるかを想像することができ、相手への配慮を持って行動できる人です。
    めんどくさい人に選ばれてしまうと、巧みにコントロールされ、どんどん自己否定に陥ってしまいますので、注意してくださいと書かれています。

  • いまぴったりの本!
    自分を守るコツ
    ①できるだけ反応しない
    ②精神的に余裕ある印象をもたせる
    ③何をされても黙ってるはNG

    相手はターゲットを選んでいるのだから
    自分の言動を変えるしかない。
    多少のことをしても声をあげない
    問題にならない人を選んでいる。

    和を重んじたり周りと同調して
    上手くやっていこうという考えが
    あだになることもあるなと。

    体調が悪くなる前に対処しよう。

    ここに出てくる事例が
    ぴったりすぎてちょっとびっくり。
    数年後ネタになりそうなくらいだわ。

    『ターゲットにされやすい人の共通点
    自分が犠牲を払ってでも相手との関係を
    平和に保ちたい、ことを荒立てたくないと考えている』
    この一文。
    たしかに社内でもそうだけれど
    そこだけにとどまらず家庭もそう。
    で、最終的にわたしがいつも
    答えは自分の中にある、と思うのは
    結局この状況を生み出しているのは自分。
    だから確かにここに書いてある対処法は
    いいんだけれど、根本の根本、根っこのとこを
    自分で嫌っていうほどみていかないとな、と。

    でもね、やっぱ身体や心壊すこともないし。
    対応策も打って護身もして
    それでだめなら逃げることも必要。

    『私たちの人生の目的は、健康で幸せに生きていくこと。仕事はあくまでもそれを実現するための
    1つの手段』
    これを肝に銘じてやっていこーっ。

    貸してくれた上司に感謝。
    わかってくれる人はいるってことだ。

  • 著者の井上智介さんに話をききました。
    ききて:深水英一郎

    ——「めんどくさい上司に信頼される必要はない」という井上さんの言葉には驚きました。信頼を得られない状態で、その後の仕事には影響ないのでしょうか。

    【井上さん】
     自分のことを信頼して欲しいと思うなら、まずは相手を信頼するところから始まります。なので、めんどくさい上司を信頼することから始まるのですが、ほとんどの場合それは無理な話でしょう。

    ——たしかに。

    【井上さん】
     どうせ無理だと思うものに時間やエネルギーを割くのはとても苦痛です。そのため無理なものは無理と割り切って、業務に滞りがないような範囲での最低限の関係をめざすことをおすすめしています。

  • 上司が勧めてて、気になって読んでみた本。
    上司からの目線の章を読んでいる時、もしかしてあの人も私(部下)のことで悩んでいたからこの本を読んだのではないか…と思えるところがあった。
    もしそうなら負担かけてしまってたなぁ。

    毅然とした態度をとる、おどおどしない、というのは理屈は知っているが実践ができる時とできない時がある。
    不意打ちで自分に余裕が無い時はびくびくした態度をそのまま出してしまって、悪循環になる。
    そこから立て直すのは難しいので、「低い声でゆっくり話す」ことを意識しようと思う。
    毅然とする、だけだと抽象的で難しいので、具体的な対策だけを頭に置いておいて、いざとなったらそかだけをやろうとすると、実践しやすいと思う。
    ま、一番はそんな人に合わない環境づくりなんですけどね、会う時は会うから対策法だけでも身に付けときたいなぁと思いました。

  • 産業医もされている精神科医のアドバイス。
    楽になるヒントがたくさんあってよかった。

    ・直感が大事 何となく嫌な雰囲気を感じたら最初から仲良くしすぎないようにする
    ・仕事が終わった後の自分を意識する
    ・ストレス解消法を100個ストックする
    ・ターゲットにされないためには:腹黒くなる(他人の言うことを100%信じない、立場が上の人でも心の中では対等な視点でみる、相手の言動に反応しすぎない)

  • 職場のめんどくさい人とは距離を置けばいいということ。人との距離はみんな一律じゃないといけいないと思いがちだけど、家族と昨日今日会った人との距離が違うように、自分との関係で決めればいい。なるほど!とにかく、距離感ね。そして、攻撃してくる人から話しかけられなくてもいいぐらいの気持ちを持つことが大切。そうだね。攻撃してくるんだから。
    そのために、テンポよく会話しないということもポイント。相手が話し終わり、自分が発言する前に2秒くらい間を空けてみることからチャレンジ。って感じ悪い。でも、嫌な感じだと思われるくらいでちょうどいいのですって本に書いてある。
    全部真にうけず、でも、ちょっと実践してみようかな。
    あと、上手な断り方。これは難しい。
    ①感謝を伝える②断る理由を伝える③次は引き受ける意思がある素振りを見せる この素振りがいいなと思った。

  • 職場のめんどくさい人たしかにいっぱいいる。
    陰口ばかり言うやつ、マウンティングしてくるやつ、ハラスメントしてくるやつ、責任押し付けてくるやつ…
    あまりにも当てはまる話が多くて夢中で読んだ。
    めんどくさい人はターゲットを選んでいる…
    ほとんどサイコじゃん!怖すぎる!
    具体的な対応策がたくさん書いてあって参考になた。実際にうまく行ったこともありました。

    この本でわかったのは、俺のきらいな職場のやつは
    偉ぶってるけど、実は劣等感のかたまりで、
    不安だらけの臆病者だったってことだ。
    そう考えたら、まともに取り合うのもバカみたいで、気も抜けてしまいました。
    「臆病者のアホがなんか言ってる」くらい思って聞いてればいいのかも。
    メタ認知を練習して、神様の目線で天国から見下ろしてみたら面白いかな。


  • 職場での過ごし方を少しでも快適に、自分にストレスがかからないようにという思いで手にとって、職場の自席で読み進めました。さすがにタイトルに反応してくれる方もいたり(笑)めんどくさい人への対応策や心構えみたいなことを紹介してくださっていますが、逆に「誰かにとって自分がこのめんどくさい人になっていないか」という視点も持ちながら勉強するつもりで読みました。うーん、勉強になる部分ともっと深く教えて!と思うところもあり。でも、読むと読まないとでは違うかな、特に心の負担が。

  • めんどくさい人に選ばれてしまうと、巧みにコントロールされ、どんどん自己否定に陥ってしまう。
    そこで、ターゲットにされないためには、『腹黒い人』になることが重要
    もう少し早く知りたかった!

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著者プロフィール

井上智介(いのうえ ともすけ)
産業医・精神科医。
兵庫県出身。島根大学医学部を卒業後、大阪を中心に精神科医・産業医として活動する。産業医としては毎月30社以上を訪問し、精神科医としてはうつ病、適応障害などの疾患の治療にあたっている。
「おおざっぱに(rough)笑って(laugh)生きてほしい」という思いから「ラフドクター」を名乗り、ブログやSNS、講演会などで情報発信している。『1万人超を救ったメンタル産業医の職場の「しんどい」がスーッと消え去る大全』『「あの人がいるだけで会社がしんどい……」がラクになる 職場のめんどくさい人から自分を守る心理学』など著書多数。

「2023年 『もう作り笑いなんて必要ない! みんなのネガティブ感情のおてあて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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