- Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822229733
作品紹介・あらすじ
「RFPの内容と作成のプロセス」、それを受けた「提案書の内容と作成のプロセス」、さらに直接のコミュニケーションの場である「プレゼンテーションのやり方」について、基本的な方法を解説したのが本書である。サンプルRFPとサンプル提案書を提示し、それを作成する過程を本文でなぞるというアプローチを採用した。巻末には、資料としてそれぞれの白紙のワークシートを付けた。
感想・レビュー・書評
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なかなかの決定版。もう少し早く読めば良かった。^^
〜以下、◇○本より抜粋、●・コメント〜
◇はじめに
ある調査によるとRFPを書くケースは、23%
●そんなものかな?ぼくも書いたこと無かったし
◇p.26:技術要求例
○ユーザーが詳細に記述した技術要求
○ベンダー提案を求める技術要求
OS:WindowsServer2003StandardEditionを用いること
Windowsで最新のものを用いること
DB:Oracle10gStandardEditionを用いること
汎用的で市場シェアの高いものを用いること
開発言語:
Java または VB
汎用的でメンテナンス要員の確保ができる言語
障害対策:
CPU,メモリー,ハードディスク,電源がすべて2重化され、ホットスタンバイ可能なこと
高度な障害対策機能を搭載していること
ディスク容量
データ領域だけで100GBの容量が必要。システム領域およびアプリケーション領域は提案内容により別途見積もりが必要
貴社提案のシステムが余裕を持って稼動できる容量であること
画面レスポンス
すべての画面遷移が通常は1秒以内であること。また、最悪でも3秒以内であることは必須条件
ストレスなく作業が進行できる画面遷移のスピードであること
●なるほど、そう書くのだな。具体的でわかりやすい。
◇p.86:RFPに基づく提案書
『枕詞+8つのテーマ+特記事項+別紙』
で書く。また、提案書では、「貴社、当社」を用いる。
「御社・弊社」は、口語のため使用しない。
◇p.88:RFPに基づく提案書(8つのテーマ)
1.提案の趣旨
RFPに基づき、15分しか時間がなくても説明できること
2.提案対象領域
作業範囲を明確にすることでお互いの認識のづれを防ぐ
3.システム構成
システム概念図を設ける。技術資料は、別紙に。
4.プロジェクトの内容
経営者向けにもあたりまえの作業でもきちんと書く
5.運用体制
ハウジングサービス、リモート監視サービス、保守員の定期訪問による運用支援サービス
や利用者教育についてあらかじめ必要となる時間見積もりを記載
6.プロジェクト体制
・プロジェクトオーナーを決めてもらう
・PMは、発注・受注の双方にたてる
・PLは、人選しておく
・事務局は、発注・受注の双方にたてる(事務局はPL以外)
・メンバーの報告ライン頻度
7.スケジュール
・開発スケジュール
・導入スケジュール
・進捗会議のスケジュール
8.見積もり
項目ごとの概算見積もり
◇p.96:RFPに基づく提案書(特記事項)
「お断り」と「お願い」を書く
◇p.102:提案書の書き方
○RFPは、3部構成で書く
第1部:1.提案の趣旨、2.提案対象領域
第2部:3.システム構成、4.プロジェクトの内容、5.運用体制
第3部:6.プロジェクト体制、7.スケジュール、8.見積もり
○提案書は、結論専攻で書く(貴社RFP〜に対し、〜を提供します など)
○提案書は、ツリー構造で書く
◇RFPは大きく6つの要素から構成される
1. あいさつ(表紙+目次)
2. RFPの趣旨
3. システムに求める機能=『何を』
業務要求
技術要求
運用要求
4. 予算=『いくらで』
5. スケジュール=『いつまでに』
6. 特記事項(事務連絡)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
RFPを出すという作法について実務レベルで広く実践的に書かれている。
実務をしている身としては「うんうんそうだよね」「あーそういえばそうかもね(勉強になるな)」という感想がどんどんと出てくる。
技術者としてそれなりに経験を積んでいる私には新しい学びは無かったが、見て損は無い良書でありました。 -
購入
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RFP で重要なことは「なにを」「いくらで」「いつまでに」。提案書で重要なのは、「漏れなく」「重なりなく」「少なく」「わかりやすく」
RFP の本はまだ1冊めだが、体系的にわかりやすくまとめられており、またサンプルや書式も載せてあったので、大変ためになると感じた。
http://d.zeromemory.info/2015/03/03/3-important-for-rfp.html -
RFP の作成側、それを受けて提案する側の双方からの視点があるのが良い。SIer 的には読んでおいたほうが良さげな本。
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RFPの発行とそれに対する提案についてまとめた本。
ベンダーサイドからすると、RFPで何を見られているのか、という点が参考になる。(実際の提案では内容云々より政治や価格の要素が強いのも事実だが…)
提案活動を仕切る必要のあるSEは読んでおいて損はない。 -
急遽、初めてRFPを書くことになったので、評価の高かった本書を読んでみました。
ユーザー(RFP)とシステム屋(提案書)の両視点から説明している本書は、自分のようなシステム屋で、ユーザ側で仕事をしていてRFPを書くことになった人には大変参考になります。
何を気にして書けばいいかを事例を使って一連の流れを
説明されていますので、全体像を学べます。 -
勉強!!
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システム開発におけるRFPの書き方、およびそれに対する提案書の書き方についての本。
RFP、提案書ともに書くための基本的なアプローチがが整理されておりとてもわかりやすい。RFPがどのように作られているか、それに対してどうやってアプローチするか、という事を理解して上で書くべきという事がよく分かる。システム開発で提案書を書かなくなった人が(私とか)どうやって書くべきか、という場合に参考になる一冊。
ただし念のため書いておくと、あくまでRFPの書き方や提案書の書き方であり、どうやって見積もりを行うかといった具体的な方法論の話では無いので注意。 -
発注者側と受注者側、両方の立場に対する解説が1冊になっているため、それぞれRFPを何のために作るのか、RFPに対してどういう提案をするのかといったことが理解しやすい。
どちらかといえば、発注者側がRFPを書くうえで、RFPを書くことが目的なのではなく、それを受け取ったベンダー側がどういう情報を必要としていて、どうすれば期待したレベルの提案書を受け取れるかといった観点で読むと参考になると思う。