カリスマ体育教師の常勝教育

著者 :
  • 日経BP
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822243616

感想・レビュー・書評

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  • 私が一番尊敬している集団「東京教師塾」の塾頭の原田隆史先生が書いた本。

    原田先生の本は毎回「カリスマ体育教師」という文句が入るので知らない人からすると
    抵抗がありますが、中味はすごいです。

    自分に自信の持てない。
    自分のやるべき方向性が持てない。

    そんな子どもが多い ということを前提に話が進んでいます。

    子どもに必要なことは
    自分自身を信頼できるまでとことんがんばってみるという体験をどこかでやること

    としています。

    教師がやるべきことは
    目標や役割に対するやり切り、やらせ切り指導

    であるとしています。

    原田隆史さんの論理で特徴的なことは
    「心技体」でいう「心」に一番の重きを置いているという点です
    「心のコップ」という例をとり、コップが上を向いていない限り、色々なことを注ぎ込んでも貯まっていかない。
    逆に言えば、「心」さえしっかりしていれば、格段に指導の効果が上がると言っています。

    「心」を鍛える教育を態度教育といい
    静と動の指導。
    静で言えば、くつを揃える・椅子を入れる・かばんを立てる・腰骨を立てて座る
    動で言えば、「はいっ」という元気で弾む返事・相手より早い挨拶


    日誌指導
    自分の目標を何度も達成するためのイメージを紙に書き込んでいく

    があります。
    スポーツ選手の指導から論理が発展しているので、メンタルトレーニングの仕組みがきちんと取り入れられていて、スポーツだけでなく日常生活でも応用ができます。

    本を読んでいて心に残ったのは
    ・人間は、自分のイメージより上に行くことはない
    ・人の心は、できないこと、困難なこと、しんどいことに挑戦し、それを達成したという結果で強くなるのではありません。挑戦する過程であきらめないで逃げずにあコツコツとやり切るから強くなっていく
    ・評価は○か×か。「おまけ」教師は生徒からの評価も値切られる。評価基準をしっかり置く。
    ・こころの琴線に触れるような何かを持っていることが強さ。志はあるのか。
    ・タイミングイズマネー

    態度教育は、ブロークウィンドウズ理論の内容とも通じます。
    体の行動を通して、実際に話したり、書いたりして使う言葉を通して、
    いかに潜在意識を前向きに建設的に保っていくのか
    そして、コップが上向いた子どもにどのように、成長を実感させて主体的に動かしていくか

    それが書かれていたように思います。
    時代遅れのようなスタイルに見えるかもしれませんが、
    まずは、形から指導をし、態度教育を進め、前向きに頑張っていきたいと思います。

    そして、
    自分のイメージより上に行くことはない。

    ・・・イメージします。

  • 2004年ころ、会社の方から頂いた。
    単純に言うと(元も子もないけれど)、モチベーション管理が
    重要ということ。
    そのために目標設定が大切、ということだけど、
    他人の目標設定って難しい。
    だって自分の目標設定もままならないもの。

  • 新刊JP PODCASTにて。

    1.タイミング・イズ・マネー
    2.心をきれいにする
    3.やり切る

    目標を明確化←道筋←今できることからやる
    (今やらないとできない。)

    諦めずに、こつこつやる。→自信につながる。

  • 「究極の荒れた学校」とまで言われた大阪市立松虫中学校に赴任し、学校再生のため、「陸上部の子どもたちを2年後に日本一にする」と宣言して実現させた体育教師がいる。原田隆史だ。赴任後7年の間に、陸上競技の個人種目で13回の日本一を達成するなど輝かしい実績を残し、「松虫の奇跡」と驚嘆された。だがそれは、「奇跡ではない」と原田は言ってのける。どうしてそのようなことが可能となったのか。その指導法を明らかにしたのが本書だ。
    原田は生徒たちを変えるため、経営者の勉強会でマネジメントの発想を学ぶとともに、強い選手の徹底研究を行った。その結果、成功者に共通しているのは強い勝利意識と高い目標設定であり、強い選手ほど「心」を大切にしていることを知る。そこで、心づくりの指導として、靴をそろえる、挨拶(あいさつ)するなどの「態度教育」と、独自の長期目標設定用紙を使った「目標設定」を実践した。紙に書き込むことで目標を鮮明にし、態度教育で心を磨き、継続によって心を強くし、日誌を書いて心を整理する――。心を鍛えて、他人に頼らない「自立型人間」を育てていく原田メソッドは、子どもの教育やしつけに自信を失っている教師や親に、いま何が大切かを教えてくれる。

    経営ノウハウを取り入れた原田隆史の教育法は、ベンチャー企業経営者にも高く評価されているという。教育関係者だけでなく、企業の経営者や人材育成を担っている担当者、自己を高めたい社会人も一読の価値は十分ある。(清水英孝)


    一つの教育論や人生論的な部分があるように感じますね♪

  • 日本一になることをひょんな事で約束させられてから、その実現に至るまでの方法について紹介される。

    マネジメント、心理学などから多種多様なノウハウを選び取り、中学生の指導に適した方法を工夫することは、大したもの。

    本気になって相手に接してきたことが分かる。

  • 購入者:藤本

    赤木 課題図書

    基本体育会系の私には読みやすくわかりやすかったです。
    原田先生の教育方法は一言ででいえばスパルタ・・・。
    その中にビジネス的な要素が取り入れられ、熱い熱い指導法は何となく私が中学校時代に育った環境で、昭和の匂いがぷんぷんしていて、懐かしい感じもなんとなく古き良き時代を思い出しました。

    櫻井 課題図書

    原田先生の熱さ、陸上部の生徒の前で「みんなを日本一にする!できなければ職を辞する」と宣言して自分自身の生きる力を急速に高めた姿勢に心を打たれ見習いたいと思いました。心づくり「心>技・体」の内容が印象に残っています。サロンオーナーさんにも読んでいただきたい本です。

    貸出:宇都宮(2010.4.9)返却(2010.5.2)
    転校しなければ通うはずだった大阪市立松虫中学校の話だったので親近感を持って読む事ができました。勝ちたいという気持ちをどう形に変えて現実にしていくか理にかなったやりかたをされています。サロンさんのモチベーションアップもこのような手法で行うとよいのでしょうが、まずオーナー自身がこういった事を身をもって実践していかないと、なかなか外部の人間で行うのは難しいなと感じました。
    貸出:治(2010.5.4)
    体育会系
    勝負に勝つ事にこだわり勝利の方程式を作り上げた
    勝ち続ける事がいかに難しいかこの本を読めばわかります
    生徒にやる気を与え続け、チームワークをよくし、モチベーションを上げ続ける。参考にしたいと思います
    返却:治

    貸出:肥後(2010.5.4)
    研修課題図書として
    経済紙などでアカウンタビリティ、説明責任と言う言葉をよく目にするようになりましたが、教師・あらゆる指導者・リーダーも説明責任を持つべき時代になっている。『これだけ真剣にやっていますよ。いつでも見に来て下さい。』ということであり、これを実践しようと思うなら、個人の理念と目標設定技術は必須です。その為にはお互いに磨き合える仲間も欲しい。同志がいて、理念、目標があれば、何があっても、自信を持って対応出来る。恐れと不安なく堂々と未来に立ち向かえるはずです。
    ・・・みないな本です。本全体の内容よりも目標設定技術により進め方が分かる本という感じでしたね。でも、面白い本でした。
    返却:(2010.6.1)

    貸出:衛湖原(2010.5.4)
    松虫中学に赴任されたころの現状が冒頭で書かれていましたが、問題を問題と気付かない大人が増えているような事を聞くと、自分もその中の1人なんだろうかと不安になりました。意識していきたいものです。
    マイナスからスタートし日本一にするのには作者の原田さんの不屈の精神があってのことで、日本一にしたいと思う強い気持ちが生徒を動かし周りを動かしたと思います。それくらい本気にならないと同じ事をしても結果は出ないでしょう。
    返却:(2010.6.1)

    貸出:守山(2010.6.3)
    自分の高校生の時とダブル部分があってとても面白く読めました。人間の本来持っている力とは底知れぬものがあり1つの事をコツコツやり続けると必ず予想以上の変化や結果が伴ういわゆる不思議を感じられる瞬間というのがあります。まさにこの本にはその要素がたくさん体験をもとに紹介されています。必読
    返却(2010.7.20)

    貸出:桑畑(2010.3.16)返却(2010.3.30)
    可能性のない人などこの世に一人もいないということが伝わってくる本です。教育次第でその人の持っているものを最大限に引き出せる。そんな成功事例がわかりやすく具体的にたくさん書かれています。個人的には態度教育の部分が非常に参考になりました。

    貸出:新田(2010.8.6)
    目標の出し方である程度結果が決められている。高い目標を掲げた
    者は高いレベルの結果が得られる。行動計画の立て方が高いレベルで組まれる為…。
    個人の気持ち、組織伝達の重要性、態度教育等いろいろ考えさせられました。
    貸出:中山(2010.9)返却(2010.10.01)
    体育会系、熱血というと、ただがむしゃらに、根性、友情、とか、昔のジャンプの漫画のテーマみたいに思いますが、この本は違います。原田氏の子供たちを自立した人間に育てようという熱い想いと、目標設定やメンタル面の強化など、きっちりしたプログラムが書かれています。目標設定の、そして人間性の、また継続することの大切さが書かれています。原田氏の目標を達成する力はすごいと思いました。いい本です。心に響きました。

    貸出:細見(2010.9.3)返却(2010.10.3)
    目標設定の大切さや、自立型リーダーの育成など多少スパルタ感は感じましたが、本気で取り組めば伝わり、良い結果がでるのだなと実話なんで、より説得力がありました。良い本です。これからの若い人にも読んでほしいです。

  • 増本さん推薦

  • 新人教育を担当した時に購入。
    ●心づくりの設定 = 目標設定
    ●主体変容 = 自分に気づき 他人に気づく
    ●個人理念の構築 = 何が起きても動じない自分づくり
    ●長所の発見と伸長 = 自分の得意なことから成功を導きだす

    ティーチング、コーチングという今ではあまり使われない用語になってしまいましたが、言葉は変わっても大事なことは変わっていない。

  • 目標を達成させる為には何をすべきか?
    夢をかなえるには何をすべきか?

    目標を設定する、心を作る、態度を変える、やりきる、人を巻き込む。

    このやり方に大企業も賛同している。

    人生をより具体的に出来るおすすめの一冊。

  • 松虫中学の元体育教師。
    部下の指導で参考になる内容がいくつかあった。
    昔、日経ビジネスの特集で読んだ記事の方が中身が濃かったが。。。

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著者プロフィール

同志社大学免許資格課程センター・同志社大学大学院総合政策科学研究科教授。1982年、同志社大学工学部卒業。1984年、同志社大学大学院工学研究科修士課程修了後、1989年、慶應義塾大学大学院文学研究科博士後期課程修了。専門は図書館情報学。主な著書・論文に、『図書館情報学を学ぶ人のために』(編著、世界思想社、2017年)、『情報倫理――ネット時代のソーシャル・リテラシー』(共著、技術評論社、2014年)など。

「2017年 『ゲームの面白さとは何だろうか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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