ニッポンのモノづくり学~全国優秀中小企業から学べ!

著者 :
  • 日経BP
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822244606

作品紹介・あらすじ

日本の「現場」の強さの秘密、中小製造業研究の第一人者と47都道府県の「小さな強い会社」が教えます!21世紀、勝ち残るための経営哲学、ここに開陳。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は2000年から2004年の4年間、全国の優秀な中小企業47社を取材したもので、発行は2005年。個人的には、その後の東日本大震災やコロナの影響を経て、存続できているかに興味があった。優秀だから生き残れるとは限らないのは、後継者問題という中小企業ならではの悩ましい問題が横たわる。もちろん、ファミリー以外から後継者を育てればいいのだが・・その影響をモロに受けそうなのが、岡野工業です。「痛くない注射針」などで有名な会社ですが、2018年の社長インタビューで2年で自然廃業という発言をしていましたので、時間の問題のようですが、無くなるには惜しい会社です。他の会社も存続しているかどうかを調べた結果(ホームページが存在しているかどうかで判断)、多くの会社は息子や娘、または同族以外の外様社長を迎えるという例もありました。その中で、2009年に51億円の負債を抱えて倒産したのが和歌山県の小西化学工業、身売りしたのは鹿児島県の渕上ミクロ(参入先は日本モレックス)、HPがなくてわからなかったのは、北海道のキメラ、岩手県のハンドマジックテクノロジー、青森県のエーエムエスは非上場でHPなし。
    一芸は身を助ける、やはり中小企業でも技術力を持った会社は強いというのがよくわかります。面白いのは、大分県のおさかな企画の鍼を活魚に刺して眠らせるという技術は、水中で3~4日、長ければ2か月生きるというスグレモノです。社長も工務店出という変わり種です。

  • 展示期間終了後の配架場所は、開架図書(3階) 請求記号 509.21//Se24

  • 日本にはこんなにもすばらしい企業がある。
    大企業には、柔軟性やチャレンジが乏しいように感じる。
    まぁ、役割や責任が違うのも分かるけれど、、、、
    けど、かっこいいと感じるのはここで紹介されてる企業かな

  • 全国の元気なモノづくり中小企業を紹介している。
    小粒でもピリリと辛い、そんな日本の中小企業の物語には、閉塞感の漂う最近(2012年時点)の日本に、忘れかけているチャレンジ精神を思い出させてくれるのではないだろうか。

  • 多少、古くはなってしまったが、十分刺激的な内容と思う。紹介されているのは、既に成功を収めた企業ばかりなので、背後に控えるこれからブレークする中小の企業考えると、まだまだ日本のものづくりも期待が持てると思う。
    考えてみれば、各地で一村一品運動が可能なように、人間は知恵を働かせれば、それなりの製品化は可能なのだ。

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著者プロフィール

1948年富山県生まれ。成城大学大学院博士課程修了。東京都商工指導所、東京情報大学助教授、専修大学助教授、一橋大学教授を経て、2000年から一橋大学大学院教授。。主な著書に『現場発 ニッポン空洞化を超えて』『北東アジアの産業連携』『現場主義の知的生産法』などがある。1997年にサントリー学芸賞、1998年に大平正芳記念賞特別賞などを受賞。

「2009年 『キラリ!輝く元気企業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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