スタートアップ・ウェイ 予測不可能な世界で成長し続けるマネジメント
- 日経BP (2018年5月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822255695
作品紹介・あらすじ
どうすれば組織は成長しつづけられるのか、成果を出し続けられるのか。
少し先も予測できない今、もうこれまでのやり方は通用しない。
輝いていた企業も、たった数年で衰退してしまう。
GE、トヨタなど先進企業が採用する「スタートアップ・ウェイ」を
世界100万部のベストセラー『リーン・スタートアップ』著者が紹介します。
■クリステンセン教授など大物が大絶賛!
「大企業になっても成功しつづけるにはどうすればいいのかを研究してきたが、まさしくその実践的ガイドとなるのが本書だ」
クレイトン・クリステンセン(『イノベーションのジレンマ』著者、ハーバード・ビジネス・スクール、キム・B・クラーク記念講座教授)
「最先端を行きたいと考えるリーダーなら、この本の内容をじっくり身につけなければならない。本書は、大企業から家族経営の零細企業や非営利組織にいたるまで、先進的な組織にとって、今後何十年も必須の道しるべとなるだろう」
ローレンス・サマーズ(チャールズ・W・エリオット記念講座教授、元米国財務長官)
「大企業がスタートアップのようになるにはどうすればいいのか……いや、その企業が生まれた当時の集中力や熱気を取りもどすにはどうすればいいのかと言うべきか。そのやり方を示すのが本書である」
マーク・アンドリーセン(アンドリーセン・ホロウィッツの共同創業者兼パートナー)
■GE、トヨタなど大企業、ドロップボックスやエアビーアンドビーなど豊富な事例
GEやトヨタがいかに「スタートアップ・ウェイ」で組織を生まれ変わらせたのか?
「俺たちが作っているのは、すぐに修正できるようなソフトウェアと違うんだ」
当初は大企業の社員、役員に大きな反発を受けながらも、著者エリック・リースは組織、社員の思考、人事制度も変革していく。その生々しい事例とともに、スタートアップ・ウェイの実行方法が手にとるように理解できます。
■具体的な「スタートアップ・ウェイ」の手法を解説
実用最小限の製品(MVP)、ピボット、構築―計測―学習ループなど「リーン・スタートアップ」の方法論のほか、「革新会計」「成長委員会」「要となる仮説」(LOFA)など著者のスタートアップ・ウェイのメソッドをわかりやすく紹介します。
感想・レビュー・書評
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大きく考え、小さく始め、すばやく成長する。
リーンスタートアップの原則を、チームとプロジェクトの動き方に具体的に当てはめて記述されています。
「行動しやすさ、わかりやすさ、チェックのしやすさ」「ピボットのタイミング」「チームの基本行動統一のためのポリシーづくりの重要性」など新規事業のスタート、グロースどちらにも焦点があたっていて、だれにでも飲み込みやすい内容になっています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リーンスタートアップの続編であり、応用編である。この本では新規事業を立上げた後の周りの環境の作り方や組織文化の醸成についてがメインに書かれている。実際に新規事業を進めると社内規定のハードルにあたることが多いので、巻き込むためにどう動くか、そして組織文化を変えていくのかが書かれているのでマネジメント層に是非読んでもらいたい。「大きなビジョンを持って小さく始める」これを意識して進めることが1番大事。
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少し難しい印象。
言ってることはわかるが、今の自分の知識と経験では深く落とし込むことができなかったので、改めて読みたい。 -
どうすれば長期にわたり成長と成果が表現できるのか
スタートアップだけでなく伝統的な大企業に導入するための方法論
支える五原則
継続的イノベーション:新たなブレークスルー見つける
スタートアップを仕事の原子単位とする:実験できるチーム
アントレプレナーシップ(企業家精神:新しい事業の創造意欲に燃え、高いリスクに果敢に挑む)
再創造:長い歴史があっても組織の構造変える
継続的変容:新たな課題に直面するたび組織のDNA書き換える -
スタートアップによい
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既存の組織に新規事業を認めてもらうにも、小さく始めて実績を蓄積させていく必要がある。
そしてそれらが評価される仕組みづくりも必要だ。そのためには二軸の評価軸が必要だと考えた。一つはセーフティーな評価軸。これにより仮に失敗したときにも最低限の補償を確保する。もう一つが新規性を評価する評価軸。
この二つによってチャレンジ精神のある企業、企業内起業が促進されるのではないか。 -
継続的にイノベーションを生み出す組織を作る為に。
まずはうちのチームで試してみよう。小さく始めて、失敗して、そこから学べばいいだけなんだから。 -
リーン・スタートアップと同じ著者で、続編とも言える内容。スタートアップやアントレプレナーシップの在り方を大組織にもインストール出来る形で噛み砕くという挑戦が見られる本書。社会の不確実性が増すのに応じて、組織心理学的アプローチの重要性が増していると感じさせる一冊です。