- Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822266295
作品紹介・あらすじ
篠山紀信が全身全霊で向き合った東日本大震災。3・11を境に表現の在り方が変わった。
感想・レビュー・書評
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資料ID: W0165928
請求記号: 369.31||Sh 68
配架場所: 本館2F書架 -
2012年6月8日
アートディレクター・ブックデザイナー/奥村靫正(TSTJ Inc.) -
東日本大震災関連の写真集では、これが決定版なのでは?
日本を代表する写真家が全身全霊をかけて撮影した写真は
圧倒的な自然の力を、その被写体による状況説明ではなく
写真表現自体のパワフルさによって伝えている。
その上で被災された方々のポートレート。
僕は涙が止まらなかった。 -
写真については素人なので、プロの写真の良さは正直なところわかりません。東日本大震災・津波の写真は、ともかく対象自体のインパクトがあまりにも強烈なので、写し手の違いを潜在化してしまいます。
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津波が襲った三陸海岸沿いの町の写真集はたくさん見たけれど、それは報道写真・記録写真であった。
不遜なことに私はページを開く毎に「美しい」と感嘆しきり。津波という無作為の力が残したインスタレーション・・。
傾いた電柱にひっかかっている花柄の毛布の神々しいまでの美しさ。そこに人はおらず、無音の世界。動画ではなくフォト(静止映像)の存在理由がある。
そう、ご本人書きしているように「静謐で尊く、荘厳な光景」が眼前する。「人間が生きるということの不条理」そして「自然の力に畏怖し畏敬を持ち凝視する」ことをまざまざと表現者は見せてくれる。終章の被災者のポートレートは、「それを体験した人」の証言となっている。 -
篠山紀信が東北の被災地を撮った写真集。自然の物凄いパワーと不条理さが記録されている。そして(一部の写真だが)美しさを感じてしまう。