- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822268428
作品紹介・あらすじ
「会社にいるとやりたいことができない!」と思ってない?
自分だけの強みを活かして大きな仕事をなしとげる方法を、
スタートアップ企業1000社の栄枯盛衰を見続けてきた起業家・奥田浩美が説く。
第1章 起業家思考があなたの強みを活かす
・自分が今の会社にいる理由とは
・会社を“使って”やりたいことをやるには
・あなたのビジョンと会社のビジョンを考える
・会社員は最もかっこいい働き方ができる
第2章 会社に居るからこそ社会を大きく変えられる
・今の社会に足りないものは一体何か
・社会はあなたにどんな能力を求めているのか
・会社を、そして社会を、あなたが生き延びさせる
・黒子から黒幕へ
第3章 個人を活かすチーム作りと成長戦略
・苦手な人は良い持ち駒になる
・欠点を埋めるより、長所を鋭利にすべし
・“怒る”という価値の減少
第4章 IT、地域、情報格差 -ビジネスで人を幸せにするには
・情報格差が広がりすぎている
・本当の意味でのモバイルワークを
・無力感を超えて
感想・レビュー・書評
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15年前に会社を辞めないという選択をし、9年前に会社を辞める選択をした私にとって、この本のタイトルは非常に興味を惹くものでした。
私の決断を後悔していませんが、このような本を以前に読んでいたら、当時一人で悩んでいた私にとって良い指南になっていたと思います。
私を含めて転職する人が増えてきました、私の日本法人の事務所にも毎年のように入社する人がいますが殆どが転職組です。転職をするから成功するのではなくて、この本に書かれている様に、「会社員として戦略的に生きていく」ために良い環境を見つけていく、もしくは動かずに切り開いていくことが求められていると感じます。
今までの自分を振り返る上でも良い本に巡り合えたと思います。
以下は気になったポイントです。
・会社員なら、会社というチームの一員として、チームのために成果を上げて、他のメンバーとともに試合を勝ち抜いていくべき(p29)
・自分は頑張っている、(と主張するの)ではなく、その内容をきちんと分析して、それが会社の求めているものと合っているかを確かめてみる必要がある(p36)
・自分が会社に与えるものがないなら辞めるという気持ちで、一度自分の位置を見た方がいい(p37)
・会社には必ずビジョンがある、自分達がどういう世界を作っていきたいか、そのためには何が必要なのかを示すもの(p38)
・実は小さくて不人気なところほど、一人の力の影響が大きい(p42)
・たとえ会社から出してもらっていても、自分の仕事に対して出資者感覚を持っていることが必要(p48)
・給料が自分の働きぶりに見合っていないと考える前に、まずその仕事が存在するまでの経緯、背景まで考慮して、きちんと検証する。自分の給料の金額がどういう理由で決められているかを考えるべき(p59)
・何かをこぼしても、それをふき取るための布巾を手元に用意している状態ならば、それは失敗ではない。人の生死にかかわるレベルでない限り、カバーする手段が何もないということはない(p61)
・50歳になった時、一番可能性が大きい時期である。年を経て多くの経験を積み、自分が持っているものもたくさんになり、その分、選択肢も増えていく(p64)
・人間には人それぞれの楽しみ方や悩み方があるので、他人の価値観に引きずられずに、自分にとって無駄なものを切り捨てていくことは大事(p68)
・人々が求めるものを知る一番の近道は、たくさんの人を知っていること(p85)
・いますぐやめるべき考え方として、1)自分の仕事において、自分で評価の天井を作ることをやめる、2)すでに得意なことは好きなことで仕事したい、がある。自分の今の仕事の中で、「ここは自分が好きになれるかも」という小さい部分を意識する(p99)
・言語化と数値化は、誰かにプレゼンする際に必要である。今まで自分に見えていた風景が変わってくることに気づかされる(p111)
・これまで社内で当たり前のように使っていた言葉を、別の言葉で言い換えることで新しい意識を持つことができる。自分の周りに共感者を増やすことが大事=根回をする、のように(p113)
・自分のポジションと達成度を測る3つの軸として、1)会社の中でどこまで高く昇れるか、2)社外の交流会に参加して、他流試合で自分の力を見極める、3)自分や家族が基準となる幸せという、3つの軸がある(p117)
・欠点を指摘してください、という言い方ではなく、「自分の質をもっと上げるために、何が足りないかを教えてください」という言い方をする(p119)
・苦手な人とわかり合うには、その人の笑顔の瞬間をどれだけ知っているかが重要(p132)
・最強のチームを作るというのは、才能豊かなメンバーを集めるだけではなく、みんなに力を発揮させてこそ、実現できる(p141)
・上司にとってイイ部下とは、上司の言うことを何でも聞く人ではなく「自分が何をしたらこのチームが伸びるか」を考え、上司をサポートする人(p145)
・ピンチはチャンスの3つの意味、1)本当の仲間を見極めるチャンス、2)自分が最高のエネルギーを出せるチャンス、3)自分が本当にやりたかったことは何か、棚卸をするチャンス(p156)
2015年3月14日作成詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
会社との付き合い方に悩んでる時に見つけた本。
誰もが一度は描く。
会社を辞めて、新しい起業をと。
自分がやりたい事を実現するのに、会社を辞める前提ではなく、今の場所だからこそ社会を変えられる!その考え方を熱いメッセージで描かれている。
著書の中にある、
「すでに得意なことや、好きなことで仕事をしたい」という考え方は、今すぐ止める。
それよりも、自分の今の仕事の中で、「ここは自分が好きになれるかも」と言う小さな部分を意識してください。
そんなものはないと思うなら、見つけましょう。
なんか刺さったー -
ビジネス
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土曜日に著者の奥田さんのお話を聴く予定。
その前に読み切ってしまいたかったんですが、ちゃんと読む時間はなさそうなのでエセフォトリーディングで、ざっくり目を通しました。
この会社に私が貢献できること、面白みを見いだせることは何だろう。
あるんだろうか。考えるきっかけになりそうな本です。 -
Questionが42個もあった。
どの質問も、とても良かった。
仕事をする上で、生きていく上で
自分に何度も問いかけておきたい。
忘れてしまうし、変化するからだ。
自分のビジョンについて、
以前、標語を作ったことがある。
今、大好きな仕事をしているけど、
軸足は家庭に置こう。
ママであることが、私の本職だと
その時は、確かに思っていた。
子供が、当時よりも大きくなった。
そろそろ、ママじゃないところに
軸足を移す時が来たのかもしれない。
私は、社会のどんな役に立てるだろう。
どんな価値を生み出せるだろう。
そんなことを考えるきっかけになりました。 -
会社を辞めないという選択を能動的にして、会社員として戦略的に生きていくマインド・考え方が綴られていました。こういうスタンスでいられて、実際にこういうようにできたらもう少し前向きに仕事に取り組めるよ......と思うくらい私にはハードルが高く感じられました。それでもそういうところに少しでも近づけるように毎日過ごさないと!と改めて思いました。