誰も教えてくれない 考えるスキル

著者 :
  • 日経BP
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822271671

作品紹介・あらすじ

『「わかりやすく話す」「伝わる文章を書く」――

これらの基礎となる「考える方法」を説明します。』



「“ちゃんと考えろ”といわれるけれど、どう考えればいいのかわからない」――

そんな方にピッタリの本です。テーマは「考える」。

今の時代、考えないで仕事をすることは、ほぼありません。考えないと仕事になりません。

それなのに考える方法はなかなか教えてもらえない。

「ロジカルシンキング」の本は多数ありますが、「本を読んでもなかなか使えるようにならない」

という方は少なくありません。その理由は本書に書いています。

ロジカルシンキングの前に身につけるスキルが、本書で紹介している5つの「考えるスキル」なのです。

感想・レビュー・書評

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  • ⬛感想
    考えることのなんとなくで理解していた部分が言語化された
    特に、具体化・抽象化・構造化は思考を広げ深める際には重要だと思った
    ⬛意見
    トゥルーミンモデルは初めて知った
    空雨傘に近いけど、より論証を意識する際には有用だと感じた
    ⬛気づき
    トゥルーミンモデルで考える癖をつけるのは大革命!
    事実と意見を分けるくらいはしていたけど、論証で考えれば筋が通っているか凄いわかりやすいと思った
    ⬛ToDo
    トゥルーミンモデルで考える習慣をつける

    https://self-methods.com/rn-thinking-skills-that-no-one-teaches-you/

  • タイトルから期待した内容と異なっていた。発表スライドを図として載せている。途中の本紹介は役に立った。自分にとってのポイントは、7章の抽象の階段のところ。これを扱う本を購入した。

  • いつ買ったのか覚えてないけど、ふと目について読み返してみた。いろんなところにマーカーが引かれていたけど、再読して思うところと全然違う

  • ◼︎学んだ大切なこと
    ★今すぐ活かせそうなこと

    ロジカルシンキングを実践に結びつけるために有用と思われる。


    ちゃんと考えるとは、「正しい(=機能する)プロセスに沿って目的に合った思考スキルを選択し、掘り下げて考える」ということ

    問題解決のプロセス
    1.問題設定(現象の知覚)
     ・何が起きているのかを知覚する
     ・目につくものの多くは問題ではなく現象
     ・なんとなくを言葉にする力
     ・抽象の階段を上り下りする力
    2.現状把握(事実の収集)
     ・現象を説明する事実を収集し、問題を浮かび上がらせる
     ・時系列分析、5W1H分析
     ・なんとなくを言葉にする力
     ・関係をつなぐ力
    3.原因分析(構造化)
     ・なぜなぜ分析、フィッシュボーンチャート
     ・構造化する力
     ・エッセンスを抜き出す力
    4.解決策の立案(構造設計)
     ・構造化する力
    5.解決策の評価(選択)
     ・構造化する力
    6. 実行計画(行動への変換)
     ・構造化する力
     ・抽象の階段を上り下りする力
    7.実行(監視と是正)
     ・関係をつなぐ力
     ・構造化する力
    8.振り返り(教訓)
     ・なんとなくを言葉にする力
     ・エッセンスをを抜き出す力

    STPDサイクル
    See→Think→Plan→Do
    一番大切なのは「See」あるがままに事実をみること


    5つの思考スキル
    1.なんとなくを言葉にする力
     ビッグワードに気をつける
     普段、自分たちが何をしているかを考える
      そうでないもの(反対語)を考える
      似た言葉との違いを考える
     定義はワンフレーズで言い切る

    2.関係をつなぐ力
     ロジックとは「関係」
     「抽象と具体」はis-a の関係
       猫is-a 哺乳類 猫は哺乳類の一つ
       (具体例に過ぎない)
     「全体と部分」はhas-a の関係
       プロジェクト計画has-a大工程

    3.構造化する力
     構造とは「関係」と「関係」のつながり
     現象の奥には構造がある
     ロジックをつないで構造を見える化する
     仮説と検証による事実の収集
     事実と意見を分けて考える

     論証の構造「トゥルーミンモデル」
     Data (事実)→→Claim(主張) したがって、C
            ↑
           Warrant(論拠)
            Wなので

     Data→→→→→したがって、C →→→Claim(主張)
    (データ)↑ ↑ ↑
       Warrant Qualifier Reservation
       (論拠)    (限定詞)  (例外)
       Wなので     どの程度   Rでない限り
         ↑
       Backing
       (裏付け)
       Bの理由で

     客観的なD (証拠・事実)を提示する
     C(結論)だけの議論はしない 
     Dがあっても、W(論拠)がなければ議論にならない
     より多くのDを、集め、説得力のあるWを橋渡しにして、Cを主張する


    4.エッセンスを抜き出す力
     言い換えれば「抽象化する」ということ
     →違うものを同じものに見る
     それはつまりどういうことか?を問う
     言い換えてみる
     新たな切り口を探す
     絵にする


    5.抽象の階段を上り下りする力
     それはつまり、どういうことですか
     何がしたいのですか
     これって何に使いますか


    思考の敵
    ・思い込みにとらわれる
    ・聞いたことをうのみにする
    ・一般論に逃げる
    ・ショートカットする
    ・勝ち負けに持ち込む


  • むつかしい。でも片鱗はわかった。参考になるけど、やっぱりむつかしい。

  • これぞ「考える」「ロジカルシンキング」の教本というにふさわしい一冊だと思います。”ふつう”に考えている際に陥りそうなケースもしっかり押さえつつ、考え方のコツが記されています。とりわけビジネスにおいておそらく読者のうち多くが該当するであろう現場仕事を担っている人々が「考える」うえで役に立つ内容がつづられています。
    「カタチのないものを取り扱う力」をはじめ(実践し身に付けるには時間がかかりますが)これを抑えていれば自分の考えている内容を俯瞰的にみつめ、軌道修正をはかることができ、ひいては真っ当な「考え」を実現できると感じました。

  • 考える際の「何を考えるのか」「どのように考えるのか」をわかりやすく解説している。考えるプロセスとして、問題設定→現状把握→原因分析→解決策立案→解決策評価→実行計画→実行→振り返りというプロセスに分け、それぞれに必要な思考方法を整理してくれている。そのうえで、このプロセスで必要なスキルとして「①なんとなくを言葉にする力」「②関係をつなぐ力」「③構造化する力」「④エッセンスを抜き出す力」「⑤抽象の階段を上り下りする力」を挙げている。個人的に、最近は①⑤に配慮していると思う。①は簡単な言葉でやるべきことを整理している。また、⑤は本来の目的に立ち返ることと、それを具体的に進める方法を考えることの思考を往復して考えるようにしている。これを短いサイクルで繰り返すと、徐々に考えが洗練されていくように感じている。

  • KCなし

  • これでワークブックを書いてくれたら完璧なんだけれど。わかりやすくはある。

  • 2016/12/13読了

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