- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822274597
作品紹介・あらすじ
夏祭りと花火大会、商店街に「居間」が出現、「トゥクトゥク式」送迎サービス、集会場がミニ四駆サーキット、DIYできる賃貸物件、シェアハウス、クラインガルテン。今と未来を楽しむヒント、「団地R不動産」が考える団地ライフ。
感想・レビュー・書評
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日当たりと風通しがよく、周辺に緑が多い昔ながらの団地は、建物が古いことをのぞけば、住みよい物件。そんな全国の団地に対して、住環境に敏感な人たちや、プロがアイデアを出してあって、リノベーションした例がたくさん載っていて面白かった。
土間プラン
DIYのワークショップ
カスタマイズ賃貸
店舗と住居が合体した雑居団地
などなど…
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つい先日まで住んでいた団地が載っていた。
日当たりもよく建物間もゆったり、良かったが、階段のみ、お風呂の古さ狭さ寒さ、と家賃の高さに耐えられず1年少しで引っ越した。
けど、今は懐かしく思う。
一部でももう少し住みやすくリノベーションしてくれたら、そして駅にもう少し近ければ、また住みたい。 -
古い団地にどうやって新しい人を呼び込むか。
またどんな味があるのかといった本。
簡単なリノベーションの紹介なんかも。 -
[再生する芋] 古い団地がどんどん日本中に増えている。空き家もまたしかり。団地のイメージは無機質で冷たいイメージ。人が入ってこその団地。そんな中、団地のイメージを根本からくつがえす建物のリノベーションが提案される。
佐賀大学 : shono -
団地に住みたくなりました。
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懐かしいと思いはじめた実家は、団地でした。
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東京R不動産が紹介してる団地で人々がどんな暮らしを実践してるのか、というのを特集してる本。半分ぐらいは普通の(?)団地リノベーションとかの話で、それはそれでシャレオツでうらやましい限りなんだけど、より見所になるのは後半。
そこでは、単に個人の暮らし方だけに留まらない団地コミュニティの実践の話がいろいろと載ってる。たとえば、団地に付属している商店街(いまは廃れて空き店舗だらけになってる)を利用して、アーティストがアトリエを開いて、創作活動の場にしたり(共同で借りるので一人ひとりの負担が少ない)、といった例。そこでは、アーティストと住人が一丸となってイベントを企画してコミュニティの活性化をはかったりしている。
ほかにも、ある団地では幾つかある棟の一つを大学の留学生寮として利用するだとか、小規模の農園を作って住民で共同管理するだとか、月一でマルシェを開くとかフリマをやるだとか…etc
また、団地住人というのは基本的に高齢者が多いので、若い子育て世帯が住んで近所付き合いができると、ちょっとした保育などを頼めるなど、育児環境もすこぶる良いらしい。
基本的には、ゆるやかにコミュニティが作られて、その中で住人が関わり合って何かを生み出していく、という例が多く取り上げられている。
ところで、この本で取り上げられている話は主に「地域活性化!まちづくり!」みたいなキーワードに反応するような層(何とは言わない)の食指をビビッと動かすようなもので、しかし逆に言うとなんかお行儀がいいような感じがあって少し物足りないようなところがなくもないんだけど、なかにはラディカルな実践もあった。
それは埼玉の北本団地ということろで行われた「リビングルーム」なるアートプロジェクト。なにかというと、商店街の空き店舗の床にカーペットを敷いて「居間」を出現させるという、全くもってアナーキーな試み。やり方は、まず団地の各戸をまわって不要な家具などを回収し、それを設置して居間をつくるw
特に何があるわけでもないのだが、カーペットがあって家具があって人がいると、なんだか知らないが人が集まってくる(特にこどもw)。それでいつの間にか交流が生まれたり、物々交換スペースができたり、期間限定でレストランになったり、少しずつ住民が触発され、変化していく。
「話だけ聞けば、空き店舗活用、多世代交流、エコなどを目的とした社会貢献活動のように捉えられがちですが、現場を訪れるとそんな単純な解釈は歯が立ちません。商店街の真っ只中に、団地の部屋の内部にあるはずの「居間」が露出しているのです。その異物感はなかなかのもので、最近引っ越してきた人は何かいけないものを見てしまったかのような反応で、二度見、三度見と繰り返しています」(p104)
ここでは、直接には書いてないけれど、要するに傍目から見るとホームレス的な異空間を形成してしまっている、ということなんだと思うw でも、そこには多分シンプルかつラディカルな空間の可能性が示されている。自由に使える空間があると、人が集まって、そこから自然と何かが生まれる、という。
なんかたくさん書いたけど、要するに僕はここに「当たり前の空間生成」とも呼びうるものを見出す。すなわち、複数の人間の交流がある場所ではこういう創造が当たり前に出てくるはずなのである(それが文化というものである)。しかし現代社会では、土地や空間が(どこかの誰かによって)一方的に管理され、そうした開かれた交流や空間の共有の可能性が周到にが排除されているのだ、ということを思い出したりする。
それはともかく…
この「リビングルーム」プロジェクトを企画したのは北澤潤というアーティストのおっさんなんだけど、この人のプロジェクトどれもこれもこんな感じで、なんかわかんないけどおもろいので、ぜひともみなさんに見ていただきたい。
http://www.junkitazawa.com/junkitazawaofficeyakumo/project.html -
東京R不動産、大好きです!
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団地っておもしろいなぁ・・近くに住んでみたい団地がないのと、収納が少ないのがネックだけど。
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昭和50年代以前の団地の中には、、ゆったりした敷地にたっぷり茂る緑が迎えてく
れるような、素敵なところがたくさんある。
画一的イメージだったのですが、年月がたった分、木々が育っている。敷地が広い
ということは、もともとの立地を残さざるを得ない、豊かな自然の中にあるということ
。しかも都会に使い。今では作れない地の利ですね。うらやましいです。