資本主義と農業: 世界恐慌・ファシズム体制・農業問題

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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784826505130

作品紹介・あらすじ

資本主義の農業問題は、労働力の再生産に不可欠な産業でありながら資本主義には馴染み難いという農業の特性に起因して発生する。ロシア革命勃発以降、反体制運動が世界的に高揚しつつあるなかで、1929年10月、ウォール街の株価暴落に端を発した世界恐慌は日本を直撃し、分厚い過剰人口を抱えた農村は、不定型かつ錯綜した反体制エネルギーを暴発させる土壌となった。資本主義が危機管理能力を喪失する中で、その役割を担ったのは国家であった。以来国家による農民の反体制エネルギーを吸収・溶解する政治・経済的対応の連鎖の下で、特殊日本的ファシズム体制が醸成された。資本主義と農業の相容れない経済・社会構造とファシズム体制の発生〜崩壊のメカニズムを緻密に検証し、資本主義と農業問題の本質を解読する。

著者プロフィール

東北大学教養教育院総長特命教授。1946年、秋田県生まれ。東北大学農学部卒業、東北大学院農学研究科博士課程修了。秋田県立農業短期大学助教授、東北大学大学院農学研究科教授、科長・学部長などを経て、2010年より現職。

「2016年 『現代農業考 「農」受容と社会の輪郭』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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