スポーツを変えたテクノロジー―アスリートを進化させる道具の科学

制作 : 浅井武 
  • 白揚社
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本棚登録 : 7
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784826902199

作品紹介・あらすじ

一流選手が昔のシューズで走ると、タイムはどれほど遅くなる?

ボールやラケット、シューズやウェア、自転車などのスポーツの道具はテクノロジーと共に進化してきた。
革新的な技術や素材は競技をどう変えたのか?
昔のシューズやウェアを使うと、記録はどれほど変わるのか?
古代ギリシャの陸上競技から現代の球技や水泳、スケートや自転車まで、スポーツ工学の第一人者が世界各地で検証する、ユーモアあふれるスポーツ4000年の旅。

感想・レビュー・書評

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  • 道具の進歩による記録の向上。スポーツの起源から始まり、現代そして未来のスポーツの記録とテクノロジーを語る力作。

    競走と賭けは人類の本能だろう。駆けっこに始まり少しでもボールを遠くへ飛ばしたり。道具やルールが加わりやがて競技になっていく。新技術の採用による記録の向上そしてルールの変更。

    本書には出てこないが箱根駅伝の厚底シューズによる区間記録の連発もテクノロジーの進歩の一例だろう。

    本署は走る、跳ぶ、投げるから、いくつかの競技の技術の向上を分かりやすく例示していく。たとえばゴルフボールのくぼみ(ディンプル)。空気がボールの後方に流れやすくなり、抗力も下がり飛距離が伸びるという。

    最近の事例では水泳の全身ポリウレタンの水着。タイムは向上するが、けっきょく使用は禁止となった。他にもゴルフやテニスなどでも技術の向上が競技の魅力を損ねることもある。多くの競技で新技術の誕生によりルール改正が行われる。

    多くのテクノロジーの中で筆者が最も大きなものとして、加硫したゴムを挙げる。ボールだってシューズだってタイヤだって産まれなかっただろう。

    筆者は元々は物理学専攻。自身もスポーツマンであり、スポーツ工学の先覚者的存在。難しい理論を分かりやすい語り口と豊富な歴史的知識で語る。

    東京2020大会がコロナでどうなるかは分からない。だが「より速く(citius)より高く(altius)より強く(fortius)」は人類の根源的欲求。スポーツテクノロジーは今後も進歩を続けることだろう。

    スポーツ観戦にも実際のプレーもきっと楽しくなる一冊です。

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著者プロフィール

シェフィールド・ハラム大学・高等ウェルビーイング研究センターの創設者・ディレクター。スポーツ工学を世界的な研究分野に育て上げ、初の学術誌を創刊し、世界最大のスポーツ工学研究団体を設立した。
アディダス、プーマ、キャロウェイゴルフといった企業のほか、国際サッカー連盟や国際テニス連盟などのスポーツ統括団体に協力。2014年、英国研究会議によって「イギリスで最もインスピレーションをもたらす科学者」の一人に選ばれた。

「2020年 『スポーツを変えたテクノロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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