- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784827208672
作品紹介・あらすじ
サラリーマンをしながら10年で2億円近くを株で稼いだ著者が公開。「素人のままでもいい。これだけ覚えれば、誰でも資産はつくれる!」頭がこんがらがった勝ち知らずの経験者も目からウロコの初歩の初歩。
感想・レビュー・書評
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「初心忘るべからず」とは世阿弥が『花鏡』での残した言葉だ。『風姿花伝』の中にも初心が出てくるようだ。「初心忘るべからず」には三つの初心がある。是非の初心、時々の初心、老後の初心これらを忘るべからずと言っている。
どうも「初志貫徹」とは似て非なる言葉のようだ。「初志貫徹」は、“最初に決めた夢や目標”や“思い立ったときの気持ち”のような志を忘れずそれをやり通すことだ。初志貫徹の"初志"と世阿弥の言う"是非の初心"が同じ意味なのかもしれないが、世阿弥はそれを貫徹せよとは言っていない。人生の各ステージにはそれぞれの初心があり、それらを忘れずに経験を生かせということのようだ。
最初に思い立った夢や希望に満ち溢れた無邪気な志。是非やり遂げたいと思う気持ち。このような最初に思い描く志がおそらく是非の初心なのだろう。
ある程度、板についてきて習得するのが楽しくて仕方がないとき。初めて挫折を味わうとき。絶頂期の自信に満ち溢れた時期。スランプに陥って迷走する時期。一つのことに打ち込んでいても常に気持ちが移っていく、このようなことがおそらく時々の初心なのだろう。
物事にはもうし尽くしたということがなく、円熟期においても常に新しい何かが待ち受けている。もしくは安定している時にこそ、今までの初心を忘れずにいたほうが良い。このようなことが老後の初心なのだろう。
一般的に言われる「初心忘るべからず」は最初と最後を取り繕った意味としてとらえられているのではないかな?年を重ねるたびにさまざまな「初めて」を経験するが、それらをその都度乗り越えていくこと、そしてそれらを覚えていて応用すること。これが世阿弥のいう「初心忘るべからず」ではないかな?
世阿弥は室町時代の猿楽師で、芸能の奥義を説いた『花鏡』で「初心忘るべからず」という言葉を残したが、芸能に限らず何かの道を極める極意として応用できる。それは生きる道にも当てはまるのじゃないだろうか。
あれ、本の内容が一切出てこないけど、株の本を読みながらこんなことを考えた。
物事を始めるにあたって初心忘るべからずという教訓が身にしみる時が来るだろうけど、ちゃんと初心を決意しないと忘れるも何もないよな。との思いから始まり、脱線しまくった。
株式については初心が大切だと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
株式投資についての基本的な知識や戦略についてかかれた一冊。
サラリーマンの時間的な制約があるなかでもいかに情報を得て資産形成していくかが本書を読んで理解できました。
株式の投資を始めるにあたってのことやPERやPBRやチャートなど基本となる部分について解りやすく書かれていたのでその点では復習にもなり非常に好感が持てました。
会社の業績や配当を重視した長期的視点での投資について自分なりのルールを持ってしっかりと向き合っていくことが資産形成を成功させるコツだと本書を読んで感じました。 -
著者自らの体験を交えて、株初心者にも分かりやすい構成内容。株の本に言える事でもあるが、読んでそのまま真似ても同じ結果にはならず。あくまでも参考程度に読んで、投資のヒントの一つとして見るには悪くない。