65歳で司法試験合格、私の勉強法

著者 :
  • ぱる出版
3.38
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本棚登録 : 49
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784827209471

作品紹介・あらすじ

「何を今更」のハンディ克服。どんな夢や目標でも、その実現には必ず、困難やハンディがあります。それに直面し、悩み苦しみながらそれを乗り越えていくことが人生であり、それ自体が幸福なのだと思います。

感想・レビュー・書評

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  • 印象に残った箇所については、以下のとおり。

    【P38】65歳の今振り返ってみると、37歳で英語を勉強することに「何を今さら」などとありえないと思います。それは、40代でも、50代でも、60代でも、それ以上でも何の変わりもないような気がします。その人が、英語を勉強したいと思い、そのために努力することがその人の人生や生活を豊かにしてくれる可能性がある限り、年齢によって変わりはないからです。

    【P74】苦しくてもなんとか行動を起こす、なんとか行動を起こせば、行動には弾みがつきます。そしてそれを繰り返していけば、いい行動はいつしか習慣化していきます。

    【P77】自分が人から見られる「みかけ」に気を配り、行動しているうちに、周りにいる多くの人たちも、自分の欲望や感情と闘って日々を送っているのだということが分ってきたような気がします。つまり、自分から他人を見るとき、「人は見かけによらない」ということです。

    【P81】子供にとって大事なことは、強い意欲や好奇心を育てることであって、行儀や躾でないと私は思っています。

    【P87】細切れの時間を活用することにかけては、徹底していました。

    【P106】私が37歳から勉強始め、アメリカで実践を積んだ英語が本当に役に立ちました。英語はコミュニケーションの手段ですが、仕事を全て熟知し、実務上の判断することができる立場の人間同士が、英語で直接コミュニケーションできることは、国際的な仕事をする上でとてつもなく重要なことです。

  • ★3.6(3.33)2015年8月発行。司法試験の合格体験記の本は何冊かあるが、最初は著者の現役時代の仕事の話し、そして法科大学院での体験談と勉強法について。定年前に仕事をしながら法科大学院向けの勉強。元福岡市の東区区長ではあるが、37歳で英語を勉強し直し、英検1級に合格。その後、研修で2年間バッファローへ。そして福岡での世界水泳選手権の組織委員の事務局長と、それなりの人物だから合格できたのですね。法律の勉強法というより、やる気がない時の勉強法やWordのアウトラインなど参考になる勉強法が記載されてます。

  • この本は、高齢のための記憶力・暗記力の低下、緑内障による強度の眼精疲労、とてつもなく遅いパソコン入力、歩けなくなるほどの腰痛、などに悩む著者が、それらを克服し65歳で司法試験に合格した体験記です。
    著者は、京都大学法学部を目指しながらも経済的理由から九州大学法学部に入学・卒業し、福岡市役所で最後は区長・局長レベルの役職を経験した人で、65歳という年齢を考慮しても、かなり頭がいいと思われます。
    だから、自分の勉強にそのまま役に立つとは思えませんが、自分的にも記憶力低下に悩んでいるので、その部分では参考になりました。
    その記憶力低下対策の勉強方法とは、簡単にまとめると、
    ・ホームグラウンドの作成(ワンノートの原則)
    ・プレゼンノート(論点ごとに1枚紙へのまとめ)
    の活用するという方法です。
    自分の今現在の勉強方法は、ワンノートの原則によりテキストに書き込んで、反復するとしてもそのテキストをざっと読み流して終わり。
    たしかにこれでは反復回数が稼げないし、あまり理解につながらないですね。
    そういう意味で、知識をつなぎ合わせるという点で、まとめノートの作成という方法はありだと思います。
    なお、本のタイトルは「勉強法」となっていますが、勉強法といえるのは全6章のうち2章のみ約50ページにしか過ぎません。
    個人的には、記憶力低下対策の勉強方法の部分で元は取れた感はありますが。

  • 65歳で司法試験に合格することもすごいですし、それを目指そうする決意もたいしたものです。

    司法試験に限らず著者の学びの姿勢は素晴らしく、読んでいてとても刺激になりました。

    何をやるにも時期の早い、遅いなんてのは関係ないですね。

    ただやるのみです。

  • 記憶力暗記力ではなく理解力

    ホームグラウンドノート

    プレゼンノート(PDF一枚)

  • 死ぬことを意識すると生きる力を最後まで発揮したくなる。

    俗起訴英語、ラジオ英会話、

    ノートによる情報の一元化、パソコンのワードでつくる=ホームグラウンドノート
    それをまとめるもの=プレゼンノート=誰かに発表するように。箇条書き。
    理解していなければまとめられない。自分の使う言葉で書く。
    これを暗記するのではなく、理解を深めるためにまとめる。

    ワードの文字を見やすく。
    ページ幅を基準に、表示を「下書き」に、ゴシックの太字に、
    音声入力ソフト
    ナビゲーションウインドウ、テンプレート、索引、アウトライン
    ファイル名は日付をいれたものを作る=履歴が残せる。

    フリクションペン=消せるペン

    やる気は起きる、ものではなく起こす、もの。
    形を整える。まずはじめる。

    パラシュート勉強法。

    やらなければならないのはわかっているがやる気が起こらない。=仕事ではなく自分できめたこと。
    やる気が起きるのは自然現象。起こすもの。
    プラスの行動には、プラスの感情が伴う。
    いやいやながらもとにかく行動する、始める。
    気分転換しても、やる気はおきない。

    行動ルールをつくる。
    朝起きたとき、帰ったとき、10分以内に机に付く。
    テレビや新聞を見ない。
    やる気が起きなくても、行動する。

    努力即幸福=努力こそが幸せの元である。

  • 勇気を授かるとともに、有効な勉強法が参考になった。非常に良い本。まだ就職先が決まっていないそうだが、ぜひ弁護士として活躍してほしい。
    ☆仲間と認めてもらうためには自分の昔話はしない。自分が情報を欲しければ、まず自分が与えなければならない。齢を取って大学院にいっても、若い学生がどんどん寄ってきて簡単に楽しく交流ができるという夢みたいな学生生活が待っているわけではない。
    ☆パラシュート勉強法:体系的に始めから勉強するのではなく、降下した地点だけを理解し、次の地点に向かう。各地点が増えてくると、シナジー効果によって全体の理解が進む。
    例:シケタイの代理をよんだら、問題をすぐ解いてみる。調べていくことを繰り返していくうちに理解が進んでくる。ある程度理解ができたと思ったら、全く関係のない次の項目へ進む。全体を網羅的に勉強できなくても、民法総則の山全体が大方把握できるようになる。
    ☆やる気が起きなくても、勉強するという目的に対してプラスの行動をする。やる気は起きるものではなく、自分がプラスの行動をすることによって起こすもの。定期的に休憩はとらない。

  • 8月 amazon司法試験カテゴリー1位!

    本を出したい人はたくさんいらっしゃるのですが、
    出版社から「本を書いてください」とオファーがくる著者は、ほんのひとにぎりです。
    吉村哲夫さんは、そのひとにぎりのうちのおひとり。

    私は、著者の背中を最初にちょっとだけ押しました。
    あとは著者と出版社で本ができあがりました。
    拝読するのが楽しみです。
    こんなにたくさんの文章が表紙に書いてある本はあまりないですね。

    吉村哲夫さんは、65歳で司法試験に合格しました。
    現時点では最高齢です。
    この本のタイトルは、『65歳司法試験合格 私の勉強法』となっていますが、司法試験の合格ノウハウだけを書いた本ではありません。
    記憶力や暗記力に自信がなくても、緑内障で眼精疲労がひどくても、
    65歳という高齢で司法試験に合格できた理由は、
    実は誰にでも参考になる内容なのです。
    もちろんノウハウもたっぷりで役に立つとは思いますが「時間がない、お金がない、もうトシだから……」
    などと言い訳をして、何事にも挑戦しようとしない人にこそ読んでほしいです。
     

    よく売れています。

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