ローカルベンチマーク ~地域金融機関に求められる連携と対話
- ビジネス教育出版社 (2016年10月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
- / ISBN・EAN: 9784828306360
作品紹介・あらすじ
ローカルベンチマーク(地域企業評価手法・指標)とそれに基づく対話は事業性評価融資の必須ツール。その全体像をわかりやすく解説。
感想・レビュー・書評
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ローカルベンチマーク ~地域金融機関に求められる連携と対話
2016/10/31 著:中村 中
著者は資金調達コンサルタント・中小企業診断士。
2001年㈱ファインビット設立。同社代表取締役社長。週刊「東洋経済」の選んだ「著名コンサルタント15人」の1人。中小企業金融に関する講演多数。
ローカルベンチマークは、企業の経営者等と金融機関、支援団体、専門家等が、対話を通じて現状や課題を理解し、個々の企業の経営改善に向けた取り組みを連携しながら効果的に促すための手段であり、その接着剤訳の評価手法・評価指標である。
その構成は2段階からなる。第一段階として、地域の産業構造や雇用の状況、内外の取引の流れ、需要構造等に関するデータにより、地域の経済・産業の現状と見通しの把握、分析を行う。第二段階として金融機関や支援団体が対象とする個別企業について、財務情報や非財務情報を基に、対話を通じて企業の成長余力や持続性、生産性等の評価を行う。そこで把握した企業の情報や対話を通じ、相互に深めた信頼関係をベースに、金融機関や支援団体によって具体的な経営改善に向けた支援を行うことになる。
本書の構成は以下の7章から成る。
①ローカルベンチマークの概要とスキーム
②ローカルベンチマークによる対話
③金融機関の金融仲介機能のベンチマークと取引企業のベンチマーク
④ローカルベンチマークの第一段階
⑤ローカルベンチマークの第二段階
⑥地域金融機関・支援団体のローカルベンチマーク活用法
⑦ローカルベンチマークによる地域金融機関内部態勢の課題と対策
ローカルベンチマークを活用した支援については、今まで求められたきたこと及び今まで取り組んできたことの延長線上にあるその先の集大成のようなものである。
しかし、難しい。
知識やスキルだけあってもそれは成しえることはできない。
双方の理解とゴールの共有とその意義を内部と外部そしてそのつながりの中で共有することができなければとてもではないが達成することは出来ない。
しかし、やりがいはある。
時間はかかるもののひとつひとつそれを組み上げることにより自分としても組織としてもその蓄積から地域貢献につながることは明確である。
利益だけではない貢献という気持ちと意気込み。
一人一人がどれだけ覚悟を持ってこの問題に取り組めるかが勝負となる。詳細をみるコメント0件をすべて表示