小池式コンセプト・ノート―プロジェクトは「大義と共感」で決まる!

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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784828413518

感想・レビュー・書評

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  • 2008年04月25日 21:12

    常々政府ってなんて広報ベタなんだろう、と思っていたので、彼女がクールビズのローンチで指導した「大義と共感」というコンセプトには大いに納得したし、こういった大胆な戦術を取れる閣僚・政治家というのは何人くらいいるのだろうか、と思った 

    小泉元首相もそういう意味では、情報の発信の仕方が巧かったと思う 

    また、後半部分で、小池氏が「政党とは機能体であって運命共同体ではない」と説いているところにも納得させられた 
    彼女は大物政治家に擦り寄ってポストを得ている、というような批判を受けたりしているが、自分のやりたいことのために政党を選び実行する、という一つの信念に基づいていることが分かり爽快感が残った 

    また「自分マーケティング」として彼女が辿ってきたキャリアもとても興味深い

  • ・高校2年まではアメリカに憧れていたため、中学にESSに入部し、英語劇や英語弁論大会に参加していたが、1969年のアポロ月面着陸時の日英同時中継をみて、私の英語力なぞ趣味の域を出ないと悟った。

    ・英語が上手な人は世の中に山ほどいるし、これかや英語は喋れて当たり前の時代になる。英語で希少価値を得る道は険しく遠い。そこで「英語プラスアルファ」で勝負しようというもの。

    ・石油関係の仕事をしていた父は「日本は石油資源に恵まれないことが最大のアキレス腱」と話し、会社経営よりも天下国家を論じることを優先してきた。

    ・母に「カイロに留学したい」と相談すると、いとも簡単に「あら、いいわね」という反応が返ってきた。母はいつも私に「自己責任、自立」を説いた。一生の間には何が起こるか分からない。女性が結婚しても、そこに絶対の保証があるわけではない。自分のオットに何があるやもしれない。母の口癖は「だからこそ常に最悪を想定し、最善を尽くせ」。自立するためには経済力をつけよ。そのためには、必要とされる人間になれ。誰にでもできることは、誰にでもできる。あなたしかできないことを身につけなさい。そのためには自分が最も好きなことで極めること。

    ・現在の平均寿命を考えると、むしろ若い時代の自己投資こそ重要。人生マーケティングは本人にしかできない。時代のニーズだけでなく、好きな道を究めることでオンリーワンの自分を磨く。情報過多の時代、自由がありすぎる時代だからこそ、まず「自分は何が好きなのか」「本当は何をやりたいのか」といった、つまり自分自身を知ることが、人生マーケティングのスタート。好きなことを一生やり続けられることほど、幸せな人生はない。

  • 10年くらい前に書かれた小池現東京都知事の頭のなか、考え方をまとめているもの。副題にもある「プロジェクトは『大義と共感』で決まる!」ということが、小池さんの生き方の根幹にあり、それにそって様々な言動を発している。ご本人の弁ではあるが、これまで大儀と共感に沿って活動してきているような感じがする。こないだの都知事選の闘い方もこれに沿って考えることができそう。
    それと思うのは、小池さんは見せるのがうまいということ。かなり細かいところまで神経を配り、何をするかということとともに、どのように見せるか、アピールしていくかということにも熱心だ。そういうことって、政治の世界では本質外とされ二の次にされることが多かったけど、これからはこういう考え方も大切。

  • 小池さんの経歴、なしたこと
    奥が深かったんだーと共感した
    一点突破、大義、共感、ピラミイッドで考える

  • 環境大臣としてクール・ビズ導入やその他について、あと郵政選挙(?)での話を通して彼女の人生・政治哲学がみれる。
    小池式人生マーケティングと題された最終章では彼女がエジプト留学を選んだ経緯が語られていて、悩めるハタチの青年おれにとって一つの大きな道しるべとなってくれた。

  • プロジェクトは大義と共感。
    誰もしないことをやる。
    クールビズから日常の仕事でもどこでも通じる考え方。
    非常に参考になる。

  • 賢く、美しく、しなやかな(したたかな?)小池百合子さんの考え方には、とても「共感」できました。

    大義と共感の大切さを、氏が取り組んでこられた事例を基にした説明がとてもわかりやすく書かれていました。

    ただ、刺客騒動の章は、あまり好きじゃないかも?この本のコンセプト的にもどうなのかと思う。

    政界に入られる前に取り組まれた、トルコ風呂改称運動は、当時大学生だった私もすごく印象的で、あれも小池さんだったのか、と改めて思い出した。

    そして、学生時代にカッパドキアで出会ったガイドさんが、改称運動のきっかけになったサンジュクリさん自身ということを思い出せたのが、少しうれしい収穫だった。

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著者プロフィール

衆議院議員

「2015年 『無電柱革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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