- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784828422664
作品紹介・あらすじ
断片的な情報だけではわからない本質に、台湾のデジタル大臣オードリー・タンが提言するこの時代の新デジタル社会論。そしてオードリーの素顔に、李登輝元台湾総統日本人秘書として台湾社会、政治に精通する早川友久氏が迫る。オードリーが考えるデジタルを活用した社会論とは? オードリーのような才能ある人材生かす台湾の底力はどこから生まれてくるのか。 世界のリーダーの一人といえるオードリーが考える日本が取るべき未来の指針を示す。
感想・レビュー・書評
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IT知識が身につくというよりも、オードリーの社会に対する心構えや課題解決に対する姿勢を知る事ができる。
心に残ったフレーズもいくつかあり、自分の中で発見があった。
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自分は他者に、社会に、どんなことで貢献できるのか…オードリーの行動や思想から自分に置き換えて考えてみた。
私がオードリーを好きなのは、弱者や少数派も含め、ありとあらゆる考え方や意見を聞き、より良いシステムを圧倒的なスピードで作り上げていく行動力と寛容性にある。台湾は、未完成な部分や詰めていない部分があっても「とりあえず動き出そう」という精神が旺盛で、ダメならやめればいいし、変えるところは「走りながら修正していけば良い」と言うフランクさがある。私の人生後半の合言葉「トライ&エラーの繰り返しで即行動」の規範となる。
『新しい解決方法を創造するには、古い考え方に対するクリティカル・シンキングに、現代社会に生きる私たちの多くが受け入れられる「共通の価値観」を加えた、未来へのクリエイティブ・シンキングを行うべき。これが「標準的な答え」にとらわれない思考方法』…難しいが、問題解決に向かうには、このオードリーの言葉を忘れずトライしていきたい。
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オードリータンさんのインタビューを中心に、インタビュアーの著者がいろいろ書いている本。どうせならインタビューそのまま載せて、対談みたいにしてほしかった。著者はどうやら台湾はすばらしい、日本はだめ、みたいな思考がベースにあるようで、黙っとれ、と読みながら思いました。オードリータンさんのことばの部分は★5つ、著者の解釈や解説部分は★1.5
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”社会イノベーションとは、
「みんなの問題は、みんなで助け合い解決する」
ということです。” -
日本ではオードリーのような人は早い段階で矯正されてしまって、活躍するのは難しそう。オードリーはかの有名なマスクマップアプリを作ったのではなく、橋渡しの役割を担ったのだと知ることができた。また、デジタル重視みたいなイメージがあったけれど、デジタル機器が得意でない人を置いてけぼりにしないという姿勢は、得てして、デジタルに強い人が忘れがちな点で、肝に銘じたいと思う。オードリーを指す代名詞が「彼女」でちょっと驚いたけれど、日本語のジェンダー代名詞が時代にそぐわなくなっているということに気付かされた。
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柔軟性の高い台湾とオードリーから学ぶべきものが多いと思えた一冊。
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信頼する、されるということが大きな変化をもたらす可能性がある。
我々も、もっと人と私は違うということで終わらず、他人の中から共通項を探す努力がさらなる信頼関係の構築につながるのではないだろうか。 -
女子栄養大学図書館OPAC▼
https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000053193