正義なき世界を動かす シン地政学 "安倍後"を読み解くマネー、オイル、暴力の新方程式
- ビジネス社 (2022年8月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784828424286
作品紹介・あらすじ
国際情勢を知ることは「豊かさ」を得ること――。
ロシア・ウクライナの争で裏でうごめくカネ、資源、
そして暴力の実態を元経済ヤクザが、裏の裏まで明らかにする!
今、日本経済を直撃している円安、資源不足、そして物価高。一方で岸田首相がぶち上げた「貯蓄から投資」への切り替え。ロシアとウクライナが先の見えぬ戦争を続けるなか、私たちはお金をどう守るべきなのか。戦争の裏側から、いま世界を動かすパワーの本質。そしてSDGs、暗号資産、世界的金融ネットワーク、いわゆるGAFAと国家の戦いなど、そこかしこでぶつかり合うマネーと暴力と資源について、元山口組系組長という経済ヤクザの著者が、混迷の時代のおカネの動きから生活防御術まで、マスコミでは流れない真の現実を徹底的に解き明かします!
感想・レビュー・書評
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経済関係を含む今の世界状況や国際関係が簡潔にまとめられていてわかりやすい。
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具体的に実例を挙げておりまた身近なものが多く、猫組長のTwitter以外のキャラクターも見れた気がしました。
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原油高による資本と、アメリカの弱腰時に、ロシアが侵攻を始めるという明確な図式を教えてくれるのは猫組長だけ。
また、esgにアメリカがシフトし、エネルギーの手綱をロシアに移すことの危険について。
大局はエネルギーと資本で決まっている。 -
p114 暴力の行使者で一番怖いのは沈黙である。沈黙こそ次に次にアクションを起こすサインなのだ。
p119 プーチン氏の傍らには、セルゲイ・ショイグ国防相とワレリーゲラシモフ参謀総長が常にいた。この二人はロシアの暴力担当者だ。
外相不在
p120 交渉の土台が対話ではなく暴力になっている以上、正しいか正しくないかは、どちらの暴力が勝利したかによって決定されることになる
p129 旧ソ連時代のウクライナは世界第3位の核保有国だった。1994年のブタペスト覚書で、ロシアに移転
国際社会には信頼など存在しない。強大な暴力からは自分たちを守るためにには、同量の暴力を保有するしかない
p136 プーチンがメディアに登場する時、かなりの頻度で双頭の鷲がうつりこむ 双頭の鷲 帝政ロシアの国章
p144 和解や停戦交渉は追い詰められた側が、持ちかけるのが争いの常識である
現状、ロシア、ウクライナ双方が勝者となりうる、非常に複雑なゲームとなっている。酷似しているのが、朝鮮半島だ。韓国と北朝鮮が併存しながら、1953/7/27以来停戦状態となっている
p156 ロシアンマフィアはマレーシア、シンガポール、タイに拠点をもつ
p175 レーニン 豊かな農民、クラークを強制移転 のちの旧ソ連内親ロシア派
p179 ロシアの軍事侵攻 石油価格高騰とアメリカの沈黙に関係