(わしお・うこう)1892~1951
新潟県生まれ。早稲田大学英文科在学中に、ダヌンツィオ『フランチェスカ』を翻訳(本名の浩名義)。大学卒業後は、植村宗一(後の直木三十五)と出版社の冬夏社を経営し、性科学者のハヴロック・エリスの著書を自ら翻訳、出版するなどしたが、関東大震災で会社が倒産。その後も翻訳家として活動する一方、1935年から書き下ろしの連作長編『吉野朝太平記』の刊行を開始。同書は第2回直木賞を受賞し、全6巻からなる大作となる。これ以降は歴史小説が活動の中心となり、『織田信長』、『若き家康』、『覇者交代』などを発表した。
「2022年 『小説集 徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」