ホーリィの手記 2 (富士見ファンタジア文庫 120-2)
- KADOKAWA(富士見書房) (2002年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829114445
作品紹介・あらすじ
あれから一年。修道女ホーリィも16歳を迎えました。それは結婚が許される年齢。恋する天然娘もオトナへの一歩を踏み出す時。戸惑い悩みつつ、筋肉傭兵と伝説の剣を探す旅に出た、少女が遭遇したのは…「むほー!ありがとう、ありがとうございますですぞー!」「ひぃ!この変態!」アンタ、死にかけてたんじゃないの?あーん、助けてあげたのに。何であたしの胸に頬擦りしてんのよー!「ぐふふふふふ」…謎の変態牧師だったのです!乙女史上最大のピンチ到来!?天才美少女召喚術師の過去の扉が開く、天然ハッピー・ファンタジー伝説第二章。
感想・レビュー・書評
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変態神官カオス殿。
ホーリィさんによれば「悪い人には見えない」そうだけど、
決して「いい人」にも見えないような気がする。
………
「さて、本来ならこんな危険な装置は付けないのですがな。
我輩のこやつは少しアレンジをしていまして。──ホーリィ殿、お手伝いを願えますかな?」
危険な装置?
アレンジ?
なんのことかよくわからないけれど、さっきからカオスはそんなことを連発してくれている。
もう何が起こっても、あたしは驚かない。
「なにすればいいの?」
「ギルス──と大声で叫んでくだされ」
「なんで?」
「まあ、やってみればわかりますぞ」
下品な笑いを見せるカオス。楽しそうにあたしの顔を見つめている。
すごーくイヤな予感がするけど──まあ、いっか。
ピュートーンを締め上げてくれているのはカオスなんだし、
お願いとあれば聞いてあげたっていいかもしれない。
「ギルス!」
あたしがしぶしぶながら一声あげると、なんと──
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