烙印よ、刃に囁け。 ―SCAR/EDGE (富士見ファンタジア文庫)
- 富士見書房 (2004年11月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829116524
作品紹介・あらすじ
黒い、手袋。まるで手錠のような黒い手袋を少年はしていた。「キミ…は…」ちひろは茫然と呟いた。世界が赤い。血に塗れ、日常はとうに崩壊している。そこに、ちひろの憧れた、黒い手袋の少年が立っていた-。『魂』の実在が証明され、人類の大半が「烙印」を刻まれた未来。女子高生、緋原・ちひろ・ランカスターは、烙印局の捜査官・キズナと出会う。彼は、の副作用である特殊能力"傷"の持ち主、そしてちひろが幼い頃から忘れられない人だった。一方キズナは、死んだはずの姉・未冬が生きていること、そして彼女が烙印システムに関わりがあることを知り…。心の"傷"が力になる!ネオ・サイコ・アクション登場。
感想・レビュー・書評
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第1巻を読破。
「レンタルマギカ」の三田誠さんのファンタジア文庫作品。
『魂』の実在が証明され、人類のそのほとんどが〈烙印〉という身分証明を手のひらに持つ近未来。
『魂』になんらかの“傷”――欠落を生むことで、超能力を得る“傷”持ちたちのお話です。
9年前に出会ったキズナとちひろが再び再会して、さらにはキズナのお姉ちゃんが冷凍睡眠から覚醒し、物語は動き出して。
読み始めてすぐにその世界に入り込んでしまいました。
悲しい“痛み”を忘れないようにしようとするちひろと、“痛み”を忘れたキズナ。
二人の出会いが世界を変える――んでしょうか。
ヤクシャアとの死闘。
フツーの女の子(エアライフルの名手とはいえ)と“傷”持ちの戦い。
手に汗握る展開で、あっという間に読破してしまいました。
それにしても、魂のデジタル化なんてものが本当に実現したら、すごいだろうなあ。
私は…どうするだろう?
しかし、植田亮さんのイラストも必見です。
ちひろの生足…(*´Д`)ハアハア
笑詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
独特の設定、丁寧な心情の描写。やはり三田氏の著作は面白い。
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読みやすいです。
設定としては アリ かな?
近未来を設定で、魂がI・Dとされている。それを『烙印』と呼ぶ。
主人公は赤い髪の毛のハーフの女子高生 ちひろ と『烙印局』の捜査官 キズナ。
恋愛云々より、アクションの方が強い。
『魂成学(ソウルトロジー)』という言葉に惹かれました((((((^_^;) -
レンタルマギカより烙印派!!!!
もー、私のラノベランキングでずっと一位です。キズナ大好き! -
レンタルマギカの作者の三田誠の作品。
マギカとは違う世界観だが、おもしろい。過去に傷を持った少年がここからどうなっていくかたいへん楽しみだ。あと、この「ダウンロード」の能力も個人的はおもしろいです。