鋼殻のレギオス(2) サイレント・トーク (富士見ファンタジア文庫)
- 富士見書房 (2006年5月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829118276
作品紹介・あらすじ
汚染物質が生態系を破壊し、人類は世界から隔絶された"自律型移動都市"で生きている。その中のひとつ、学園都市ツェルニの武芸科新入生レイフォン。-発端は彼が故郷に残してきた幼馴染みのリーリンからレイフォンに宛てられた手紙。偶然手にして、そっと開けてしまったひとりの少女だった…。そんなことはつゆ知らず、レイフォンは小隊長ニーナとのぎすぎすした関係、さらに「戦う」ことの意義について悩み中。一方ニーナも「強さ」とは何か、自問自答する日々を送っていた。そして手紙は、気まぐれな風のようにあちらこちらと飛び回り-。強烈大ヒット、最強学園ファンタジー第二弾。
感想・レビュー・書評
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レギオスシリーズ第二作。レイフォンの強さが少しずつ出てきて、面白くなってきた!今は汚染獣との戦いが多いが、今後は対抗戦や強敵が出てきて白熱するのかな?
楽しみにしてます!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
陰で人知れず戦う主人公ってのはいつになってもいいものだ。中二病と呼ばれようともそこははるか昔から変わらない美学だよね。何しろ人の手にあまる巨大な力と戦う主人公ってのはもうそれだけでかっこいいものだ。そろそろレイフォンの周囲もキャラが固まってきてラブコメ要素が入ってきたのもう嬉しいね
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レイフォンの圧倒的な強さを見た17小隊の面々はそれぞれに変わっていく。
強さを求め自分を追い詰めるニーナ、やる気を見せ始めるシャーニッド。
それぞれがそれぞれに変化していく中でレイフォンもまた自分の中にある迷いと向き合っていく。
自分の中にある思いを吐き出し、レイフォンは17小隊として歩き始めていく。 -
主人公は17小隊のメンバーと少しずつ打ち解けていく。そんな中、ツェルニに更なる脅威が迫る。どこまで強いんだ主人公!?みたいなお話。
一巻ですでに危惧したことだが、何ぼなんでも主人公の真の強さが桁外れすぎて、正直ちょっと物語が破綻してる。
学園都市の全生徒を束ねた戦力よりも、主人公一人の戦闘力の方が遥かに高いという状況下で、学生同士の競技なんてぶっちゃけお話にならない。
この状況下で、小隊同士の戦闘をどう描くつもりなのか興味があったが、なんと戦闘描写一切なしで「主人公一人が強くても勝てません。チームワークが大事なんです」ときました。( ゚д゚)
いやそれはそれでいいんですよ?でもさ、このお強い主人公様がいるのに、主人公の小隊がどうやって負けに至ったのか、そこを描かなきゃダメでしょ!がっかりだよ!
まあそのほかにも色々と「おかしいだろ?」と突っ込みたくなるポイントがあったんだけど、基本的な流れは、やっぱり好きなタイプなんだよね。
この手の、「学生が中心の戦闘」「突出した強さの主人公」「圧倒的脅威として存在する怪物」なんてファクターが並ぶと、どうしてもガンパレードマーチ(PS版)を連想する。
ガンパレがこの手の物語の元祖とは思わないけど、あのゲームは多くの作品に影響を与えたんじゃないかな、なんて思う。
二巻ではクール系だがどこか茶目っ気のあるフェリにスポットが当たってた。当初想像したキャラクターとイメージが違っていたけど、これはこれで悪くない。
ただ、挿絵のイメージはなんか違う。もうちょっと幼い感じにして欲しかった。外見的には10代前半のはずだけど、とてもそうは見えない。
とりあえず、次の巻にも期待してる。 -
面白いけどハーレムです。
もうちょっと男いて欲しい。 -
フェリかわいいよフェリ
どちらかと言えばレイフォンよりも周囲の人間にスポットが当たっていた巻でした
特にレイフォンの圧倒的な強さを前に苦悩するニーナの描写に力が入っていましたね
一人で勝利をもぎ取る事も強さだけど
自分一人ではできない場合もあると認める事もまた強さなのではないか
それをレイフォンとニーナが悟るエピソードだったと思います
最後の戦闘でニーナに指示を仰ぐレイフォンという図式は圧巻でした
朴念仁のレイフォンを巡るニーナ・フェリ・メイシェンという図式が早くも出来上がってますね
ここにリーリンがどう絡んでくるか
手紙の行方も含め、今後が楽しみです -
二巻では、女性陣の主人公に対する感情が全面に出ていた巻だったと思います。
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前半に様々な事象や感情が描かれ、後半に見せ場がある展開は1巻と同じ。
ただ今回は、女性陣のキャラが前面に出ているようだ。
この巻を読んで、フェリが前より可愛く思えた。
以降ネタバレ。
少なくともキスをしたことのある女性からの手紙が、
レイフォンを取り巻く女性陣に回し読みされてしまうというのは
如何にもではあるが面白い。
リーリンの存在に嫉妬する反面、
今傍にいてご飯を作ってあげられるのは自分だ
と思うメイの気持ちは同じ女としてとてもよく分かる。
恋愛感情はさておいて、ニーナの焦りの気持ちも共感できた。
レイフォンが自分の身近にいる、かつ普通の人間と同じだと思えば
彼より年上の自分は彼を越えなければ。
少なくとも、彼に吊り合うようでいなければ、と考えるのは
普通の向上心がある人間ならば当然のことだ。
その為には多少の無理も厭わず
自分を追い込みたくなる気持ちはとてもよく分かる。
汚染獣との戦いの際、動けない体で駆けつけることも
浅墓かもしれないが、のうのうと病室で寝ているわけにはいかないだろう。
隊長として、そして人として。
彼女の戦術によりレイフォンも戦いやすくなり、面目躍如とも言える。
が、何より、レイフォンがというよりは強い人は、男というものは、
自分ひとりで背負いこみ、
人には無理をするなと言えても自分は平気で無理をしてしまうものだから。
それを止められて、この先こういうことがあっても
自分が止めてやればいい、とニーナが思えたことをとても嬉しく感じた。 -
ニーナの焦燥する気持ちは、私にもわかる気がする。昔、まだ剣道に真剣に取り組めていた頃、実力が剣道部内でかなり下の位だった私は個人戦で良い成績を残せず、団体戦でも2軍・3軍の中の一人として出場していた。それでもチームメイトたちは私より強く、私は明らかに足を引っ張ってしまっていた。彼らと釣りあえるくらいの実力が欲しくて、人一倍に稽古していたのをよく覚えている。ニーナはさらに小隊の隊長であり、部下であるレイフォンの強さに頼ってばかりの自分が嫌だったんだろう。それは痛いほどわかる。今回のエピソードを読んで、少しばかり昔の自分を思い出した。
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鋼殻のレギオスの第2巻です。
この巻は小隊間のきずなを描いた巻でした。
とりあえずレイフォンがフェリとニーナにフラグを立てました(笑)
この本はバトル+学園+ハーレムなんだなと改めて思いました。
でも、メインのバトルシーンはかなりの興奮を覚えました。もっと戦闘シーンが多いほうが良かったかもしれませんが、学園内のストーリーが多いのも自分的にはありでした。
次巻も期待が持てますね。