神さまのいない日曜日V (富士見ファンタジア文庫 い 5-1-5)
- 富士見書房 (2011年6月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829136492
作品紹介・あらすじ
「もっとぎゅっと握れよ」夕日が赤くてよかったとアイは思う。アリスと繋いだ手のせいで、頬が赤くなっているかもしれないから-。アリスに頼まれ、アリスとディーの故郷へと向かったアイ。しかしそこは、延々と14年前の一年間を繰り返す閉鎖空間だった。アリスと一緒にタイムループを解こうとするアイは、やがてそこに一人の生徒の死が関係していることを知る。「俺たちを、3年4組をこの閉じられた世界から解放してくれ」"外"の世界を望むアリス、同じ道を目指すアイ。そしてアリスの背を追い続けながらも決別したディー。それぞれの想いが交錯し-。
感想・レビュー・書評
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アリスに頼まれ、アリスとディーの故郷へと向かったアイ。
しかしそこは、延々と14年前の一年間をタイムループする閉鎖空間だった。
アリスと一緒にループを解こうとするアイは、やがてそこに一人の生徒の死が関係していることを知る。
‘外’の世界を望むアリス、同じ道を目指すアイ。そしてアリスの背を追いかけながらも決別したディー。
それぞれの想いが交錯し…?
オスティアの三年四組編。アニメのラストを飾った三年四組編です。これはまだ頑張って再現してたかな?
14年前の一年をずっと繰り返すという世界観がまた不思議で面白い。
ディーは前巻で敵として決裂しちゃったように見えたけど、普通に再会しちゃった。そして普通に世話焼き女房だった。
こうしてオスティアでの過去話とか、ディーの葛藤とかみていくと、どう考えてもアリスはディーとくっついた方がいい気がするんだけど、なんかアイに転んじゃったね。
とりあえずディーはああ見えてかなり健気で可愛いと再認識できたり。
傷持ちとユリーが完全に新婚夫婦になっててほほえましかった。
意外だったのはアリスがハンプニ―と会っていたという事実。アリスはリセットされちゃうから記憶保持できないけど、どうやら何回かあってるらしい。
おまけにオスティアに入ろうとまでしたらしい。むしろそこんとこ詳しく聞きたかった。
ループの謎は結構ミステリアスで面白い。ちょっと難しい部分もあるけど。
ディーとアリスの立ち位置についてはうまく描いたなとしか。アニメでネタバレしちゃってたけど、やっぱりこういうどんでん返しは面白い。
どういうこと?と思ったアリスの生存もようやく納得がいって、でも思った以上にアイの方の精神ダメージが大きくて心配。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アイはアリスに頼まれアリスとディーの故郷・封印都市オスティアへやってきた。
3巻でアリスが壊したいといった世界。
そこは14年前の1年間がループする世界だった。
アリスとディーの過去がわかる話だった。
アリス、ディーが求めているものわかった。
今巻もアイは頑張ったと思う。
アリス、ディー、アイのそれぞれの想いが切なかった。 -
今回はアリス、ディー回です。 神日シリーズは世界の雰囲気が絶妙です、終わったあとの世界に見え隠れする希望や絶望、その情景など実にバランスがいいと思います。自分の好みの描写です。 また絵師さんがいい仕事してますよね! 茨乃さん最高ー!アイとディーかわすぎる^^ 表紙に惹かれて購読している人も多いのではないでしょうか。 なにあれ、今後のアイの活躍と変化には目が話せません↑ 抽象的な表現になってしまいますが、世界観がとにかく素晴らしいので一読の価値はあります。