神さまのいない日曜日V (富士見ファンタジア文庫 い 5-1-5)

著者 :
  • 富士見書房
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本棚登録 : 181
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829136492

作品紹介・あらすじ

「もっとぎゅっと握れよ」夕日が赤くてよかったとアイは思う。アリスと繋いだ手のせいで、頬が赤くなっているかもしれないから-。アリスに頼まれ、アリスとディーの故郷へと向かったアイ。しかしそこは、延々と14年前の一年間を繰り返す閉鎖空間だった。アリスと一緒にタイムループを解こうとするアイは、やがてそこに一人の生徒の死が関係していることを知る。「俺たちを、3年4組をこの閉じられた世界から解放してくれ」"外"の世界を望むアリス、同じ道を目指すアイ。そしてアリスの背を追い続けながらも決別したディー。それぞれの想いが交錯し-。

感想・レビュー・書評

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  • アリスに頼まれ、アリスとディーの故郷へと向かったアイ。
    しかしそこは、延々と14年前の一年間をタイムループする閉鎖空間だった。
    アリスと一緒にループを解こうとするアイは、やがてそこに一人の生徒の死が関係していることを知る。
    ‘外’の世界を望むアリス、同じ道を目指すアイ。そしてアリスの背を追いかけながらも決別したディー。
    それぞれの想いが交錯し…?

    オスティアの三年四組編。アニメのラストを飾った三年四組編です。これはまだ頑張って再現してたかな?
    14年前の一年をずっと繰り返すという世界観がまた不思議で面白い。
    ディーは前巻で敵として決裂しちゃったように見えたけど、普通に再会しちゃった。そして普通に世話焼き女房だった。
    こうしてオスティアでの過去話とか、ディーの葛藤とかみていくと、どう考えてもアリスはディーとくっついた方がいい気がするんだけど、なんかアイに転んじゃったね。
    とりあえずディーはああ見えてかなり健気で可愛いと再認識できたり。
    傷持ちとユリーが完全に新婚夫婦になっててほほえましかった。
    意外だったのはアリスがハンプニ―と会っていたという事実。アリスはリセットされちゃうから記憶保持できないけど、どうやら何回かあってるらしい。
    おまけにオスティアに入ろうとまでしたらしい。むしろそこんとこ詳しく聞きたかった。
    ループの謎は結構ミステリアスで面白い。ちょっと難しい部分もあるけど。
    ディーとアリスの立ち位置についてはうまく描いたなとしか。アニメでネタバレしちゃってたけど、やっぱりこういうどんでん返しは面白い。
    どういうこと?と思ったアリスの生存もようやく納得がいって、でも思った以上にアイの方の精神ダメージが大きくて心配。

  • アイはアリスに頼まれアリスとディーの故郷・封印都市オスティアへやってきた。

    3巻でアリスが壊したいといった世界。
    そこは14年前の1年間がループする世界だった。

    アリスとディーの過去がわかる話だった。
    アリス、ディーが求めているものわかった。
    今巻もアイは頑張ったと思う。

    アリス、ディー、アイのそれぞれの想いが切なかった。

  • 今回はアリスとディーの行動の答え合わせ的なエピソード。
    繰り返される14年前の1年間の謎を解明するために、
    奮闘するアイたち。
    アリスの見せ場満載で、終盤のアリスとアイの場面は切ない。

    そして、スカーさんたち大人組は巻を重ねるごとに、
    なんかヘナチョコになっているようにしか思えない。
    アイとの擬似家族なのも良かったけど、
    子育てに奮闘する完全に主夫モードに入っている気がする。

  • 今回はアリス、ディー回です。 神日シリーズは世界の雰囲気が絶妙です、終わったあとの世界に見え隠れする希望や絶望、その情景など実にバランスがいいと思います。自分の好みの描写です。 また絵師さんがいい仕事してますよね! 茨乃さん最高ー!アイとディーかわすぎる^^ 表紙に惹かれて購読している人も多いのではないでしょうか。 なにあれ、今後のアイの活躍と変化には目が話せません↑ 抽象的な表現になってしまいますが、世界観がとにかく素晴らしいので一読の価値はあります。

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著者プロフィール

第21回ファンタジア大賞大賞受賞作『神さまのいない日曜日』でデビュー。同書はTVアニメ化され、角川文庫版も刊行されるなど、ライトノベルにとどまらない幅広いファンを獲得した。ほか著作に『魔法の子』があり、独自の深い世界観で読者の支持を集めている。

「2015年 『王女コクランと願いの悪魔II』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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