ダブルクロスThe 3rd Editionリプレイ・ジェネシス(1) 放課後のアルテミス (富士見ドラゴンブック 30-11)
- 富士見書房 (2009年7月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829145593
作品紹介・あらすじ
綾間市を襲う謎の連続爆殺事件。その被害者となった女子高生・あやめは、それをきっかけに超人(オーヴァード)として覚醒する。戸惑うあやめに同じく力を持つ同級生の少年・コウは、世界がすでに変貌していること、事件の真相もまた日常の裏側に隠されていることを告げた。友を、日常を守るため、今、あやめの力が目覚めていく…!プレイヤーにゲームデザイナー・矢野俊策、人気作家・師走トオルら豪華メンバーを起用、『ダブルクロスThe 3rd Edition』初のリプレイに気鋭・伊藤和幸が挑む。絆と裏切りの現代アクションRPGリプレイ第1弾。
感想・レビュー・書評
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『エクソダス』はうすあじだったがこちらは良い感じ
いったいどこが違うのだろう
GMというよりリプレイライティングの能力と
PLとGMの相性とたまたまとふいんきで素が成功していたかどうか
なのだろうか詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やはり、基本的にリプレイは一巻ごとにある程度完結すべきだと思う。
内容的には悪くないのだが、あんまり「乞うご期待!」な終わりだとしらける。
ストーリーは王道中の王道なのだが、少し登場人物のキャラが薄い。田中天のようなぶっとんだプレイヤーが一人いればだいぶ違うのだが、今回は全員が無難なタイプのため、リプレイ自体が薄く感じられてしまう。シナリオの平淡さもあるかもしれない。
しかし、3rd初のリプレイということで、今までのリプレイより多少説明が増えたのは良かった。王道のストーリーも、とっつきやすさという点ではかなり良い。 -
ゲストプレイヤーがPC3とか珍しいなと思ったら、PC3が一番キャラが立ってた。すごい。PC1・2・4がさりげなくゲストを引き立ててる感じ。かといって接待プレイって感じでもなかったな。全体的なテンションやノリは田中天のリプレイとかに比べて落ち着いているけれど、お約束のツボをしっかり抑えていて、熱血が無事補給できたかな。
まあ、強いて言うならば。このタイプの王道ヒロインは男性の夢的なイメージが選考してイマイチ好みではないが、それは言い出すとアレでソレなのは分かっているので我慢の子。ちなみに「王道ヒロイン」はPC2のこと。PC1およびPC4は、組織の犬っぷりが大変大変すばらしい。こういう犬さん大好き。思わず自分でやりたくなる。
しかし、日程調整によってPL参加で「場所の手配、提供、連絡や~」の経験点がもらえることを公式は想定しているのか。社会人、特に作家という忙しい生活をしているPLさんだからかしら。てっきりそれは、参加しただけではもらえないと思ってた。公式リプレイとして全員15点取得じゃないとまずい構成だからだろうなあ。見てみると、経験点15点で1区切りみたいだし。そうすると、「場所の~」みたいなボーナス経験点必須な構成ってどうなんだろう。形骸化しそうだ。 -
発売後、即読了。著者は「2nd・エクソダス」シリーズの伊藤和幸さん。
基本的には今までと変わらず読めるリプレイ。むしろ、立場の違うオーヴァードが個別に導入するという、実際に行われるであろうセッションに近いリプレイっぽくて好感が持てる*1初めて読む「ダブルクロス」(以下「DX」)のリプレイとしては、内容は◎。TRPG初心者が読むにはつらいけど。
ストーリーは……「みんなが普通にDXやったらこうなるよね」という感じの話。伊藤さんもこれを意識して書いてるようで、その辺りで「教材」としては非常に価値の高いリプレイ。それぞれの役割分担(コウ&瞳=チルドレン、正義=イリーガル、あやめ=元一般人)も、実際のプレイに持ち込む3つのアーキタイプを意識した作りになっている。
その要素が優先なのか、FEARゲーリプレイには珍しく盛り上がりに欠ける部分があるけど、実録っぽさがそこかしこに漂うため、個人的には好評価。戦闘でも、主役(=普通に考えたらPC?)のあやめが戦闘で2度とも途中気絶。敵キャラTEEEEEEE!ありえん(笑)
とりあえず、変わらず追いかけようかな、と。ルルブは来月まとめ買いの予定。