閉鎖のシステム (富士見ミステリー文庫 21-1)

著者 :
  • KADOKAWA(富士見書房)
3.50
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本棚登録 : 216
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829161234

作品紹介・あらすじ

鳩時計の鳩を、また見逃した。8時、9時、そして今。-俺は鳩に負かされている。残業と勝ち続ける鳩にため息をつき、撞久屋市論悟はつぶやいた。「死んじゃおうかな。いや、こんなんで死んじゃ駄目か」その日、巨大ショッピングモール『プラーザ』に異変が起きた。停電。シャッターが降り、静謐が支配するビルに残されたのはそこに店を出す論悟、香澄に、高校生の康一と教子。まるで、出口のない迷路のような『プラーザ』を、彼らはさまよう。そして、暗闇の中、突然に犯罪は始まった。『プラーザ』に犯人が?閉ざされた空間で緊迫は高まっていく。

感想・レビュー・書評

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  • 閉店後のショッピングモールに閉じ込められた男女。停電により真っ暗の中見つけたのは警備員たちの死体だった。
    舞台設定や語り口から仕掛けがあるなと構えたのですが、見事に騙されました。いやあ、こう来るとは。
    あとがきで二度美味しいのも読みどころかも。

  • 閉店後のデパートに閉じ込められて、真っ暗で電話や携帯も使えない中、殺人鬼が紛れ込んでいるかもしれないなんて、控えめに言って本当に好き。
    どんどん仲間内でも疑心暗鬼になってゆく感じとか、殺人鬼が迫ってくる足音とかすごい怖いのが面白かった。
    こんな状況でも、表面上はみんなが手を取り合って仲良くしていても、心の中は互いに見下してたり、心の中が見えるような演出は好き。

    ただ、何でその結論に至ったかと、結論がしょぼい。
    拍子抜けした。
    せめてどうしてそう考えるに至ったかを教えてほしかった。
    後、誰がどんな行動をとっているのかを追うのが少し大変だった。

    最後の警備員の定例報告書が真相ってこと?
    ちょっと怖かった。
    ミステリー小説を読むのではなく、ホラー映画を楽しむ感じで読んだ方が面白いかも。
    要するに、深く考えずに読め。

    長文駄文失礼しました。

  • 秋田節炸裂!

    のったりと始まって、結末もハッキリしない感じ。
    あんまりミステリーって感じじゃないけど好きです。

    『マッハ塚本』面白かったな

  •  深夜のショッピングモールに閉じ込められてしまうはなし。ブレーカは落とされ、電話は切断され、警備員たちは毒を盛られてる。そして壁には犯行声明が……っていうシチュはものすごい良かったんだけど、最後ですかされてしまった。そりゃないでしょー。

     かなりシリアスな状況でもとぼけてる論悟のキャラは良かった。秋田さんっぽいキャラだよね。オーフェンのハウザーとかキースとかそんな感じの。

     これ乙一さんが書いたらどうなるんだろうな。前にやってたweb日記で似たようなアイディアを書かれてたっけ。自分を追いかけてくるように照明が消えていくシーンが印象に残ってる。

  • 最も好きなライトノベルの一つ。黒星さんの表紙絵に惹かれてもうかれこれ10年ほど前に購入。あるショッピングモールに閉じ込められた高校生2人、店員達の脱出劇。閉じ込められそして警備員の死体を見つけてしまい…自分たち以外にも誰かこのモールにいる?という内容。情景を思い浮かべて読んでも難解な所があるが、登場人物のキャラが立っておりかなり楽しめる。皆なぜかファンタジーな格好をしているのも自分は気に入っている。オチは賛否両論あると思うが自分はとても好きです。

  • 「殺人鬼は誰だと思う?」
    「え?」
    「誰だって構わないんだよ」
    (P.187)

  • 結局どういう話だったのか、分からなかった

    全員怪しいし、全員被害者のような。
    絵の不思議な服(近未来的?)と話に関連性があまりない気もする。

  • あとがきが超おもしろい。

  • 再読。ストーリーとかわりとどうでもよくて、ひたすら秋田節を楽しんだ。

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。1991年『ひとつ火の粉の雪の中』でファンタジア長編小説大賞準入選を受賞し、作家デビュー。「魔術士オーフェン」シリーズが累計1000万部を超える大ヒットとなり、ライトノベル作家として活躍を続ける。一方、一般文芸、アニメノベライズ、PCゲームの脚本などにも活動の場を広げている。その他の著書に『機械の仮病』『虐殺機イクシアント』「巡ル結魂者」シリーズなどがある。

「2017年 『攻殻機動隊小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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