僕らA.I. (富士見ミステリー文庫 65-1)
- KADOKAWA(富士見書房) (2004年11月1日発売)
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感想 : 4件
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- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829162781
作品紹介・あらすじ
夏休みを前にした終業式の日、僕はテトラポッドの上で目ざめた。なぜか数時間前からの記憶が消えている。これは一体どういうことなんだ?-人工島の住宅地。沖合には十数年前に閉鎖された工場が寂しく浮かんでいる。僕は姉のリリコ、妹のイクミとの三人暮らしだ。この日を境に妹が「父さま!」と叫びながら僕の胸へ飛びこんできたり、姉が下着姿で僕のベッドへ潜りこんでくるようになったり。どうやら僕ら三人には共通の異変が起きており、その異変は沖合の廃工場と関係しているらしい。やがて「新たな少女の人格」の存在が、そして家族の過去と血にまつわる秘密が明らかになり-。すべての家族、そして儚き愛情を抱く人々に捧げるミステリアス・ラブストーリー。
感想・レビュー・書評
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SF/ファンタジー/ミステリー
数年ぶりの再読。
非常に淡々とした文章。
内容もライトノベルとしては地味。
作者が描きたかったことは、あとがきに集約されるのだろう。
人生で最も印象的なあとがき。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
悪くない評価なので読んでみましたが、物足りなさを感じる。まず文章が淡々としすぎている。「作られた者」と言うことでわざとそうしているのかもしれないが、そう思うと逆にわざとらしく感じて意味が無い。あとテーマである「意識」の話についてもまったく掘り下げていない。単にシステムを用意して、その中での人物の葛藤を楽しむことなら、ファンタジーと同じ。ただファンタジーにしては地味、と言うことになる。興味を引く内容だけに惜しい。
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