おさなごを発見せよ―羽仁もと子選集

著者 :
  • 婦人之友社
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本棚登録 : 125
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829200247

作品紹介・あらすじ

母としての豊かな経験と熱い思いでつづられた生活教育の案内書。明治・大正・昭和を生きた教育者、ジャーナリスト羽仁もと子の真実な言葉。

感想・レビュー・書評

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  • もうすぐ子供がうまれる自分の愛読書になりそう、子供と対峙する親の役割は普遍的と感じる内容です。

  • かなり古い本なので今の時代にそぐわない点もあるものの、子育ての指針になると感じた。
    子供の力を信じて見守るということはモンテッソーリなどと近い考え方だと思う。
    親の人間性や人格が最終的には子育てに重要であると記載があるが、自分でも子育てをしてて痛感していることなので共感できた。

  • 明治から昭和初期の育児書。婦人之友に連載されていたのかな。
    ということで特に記述されていませんがお母さん向け。
    というかお父さん完全に不在です。
    それが時代を表しているのかなとも思います。
    基本的に、子どもに理解を促すのが親の役割だ、だから親は子の鑑となるように生きなければならない、というスタンス。
    理解を促すときも、子に「どうしたらいい?」と尋ねるのではなく、正しい道をゆっくりと説いて、それも命令ではなく、本当に説いて、子が理解するのを待ちなさい、そんなスタイルです。
    なんかね、余裕あるんですよね。
    当時の中流階級…お手伝いさんがいる家庭ならではなのかもしれない。
    でもそんな著者も、ついつい子どもの駄々にその場しのの対応をしてしまったり、求めるものを安易に与えてしまったりして後々後悔すると書いていますので、子育ては一筋縄ではいかないということなのでしょう。
    今に通じるところもあるだろうけど、やっぱり古いかな。
    ほんとどこに行ってるんだお父さん。

  • 昭和初期に書かれた本であるが、現代にも十分通ずる内容。自身の妊娠をきっかけに自分の母親から勧められて読み始めたが、振り返ると私を育てる時に意識していたのかな、と感じる部分もあり。子供を導くには親の心がけが大切だと痛感。時折これからも読み返して行きたい。

  • すごい本です。

  • 何十年も前に書かれた本なのに、いまよんでも納得できる内容。子どものしつけ方について、いかに正しいことを無理なく教えていくかが書かれている。なんでも早いうちに習慣にしてしまうという一節には納得…。そして何より自分がけじめある生活をするようにと。確かにそれが一番のしつけだろうな。
    わかっていてもできないんだけどね…。

  • 100年前に書かれたと思えない、普遍的な内容。
    時は流れ、子どもや親を取り巻く環境は変化しても、一番大切なものはなにひとつ変わらないのでは、と改めて思う。
    厳しくも優しい目で子どもを見守りたい。

    息子を授かったのを機に何度も読み返している、私にとって育児のバイブル。これからもこういう風に子どもとかかわりたい。

  • 現在18歳の長女を妊娠してる時の出会った『育児書』です。今読み返してみて、今だから現代の母達にも是非読んでほしい『育児書』だと思います。人間を育てる原点です。

  • 100年前に書かれた育児書なのに目から鱗の連続!

  • もう100年も昔の育児書で、しかし育児シーンの内容は今と変わらないのに驚きました。時は文明開化に慣れてきた頃でしょうか。著者は職業婦人で、昔の中流以上の家庭ではよく置かれていた女中(子守りの女の子)と育児を展開して行きます。そこには奇抜さはなく、しかし忘れがちな子供への対応のコツがたくさん書かれてります。著者は恐らく裕福な家庭なのでしょうが、お金持ちの子供の躾ほど注意していかねばならない…と何度も出てきます。今の時代はこのころのお金持ち気質が一般庶民にもありますので、よくよく肝に命じなければならない箇所。また、次女を幼くして亡くしている著書の心情や、ソコから気が付く一人子と兄弟の居る子供の違いも考察され、成る程…と思うもの。著者の生活背景など今の一般庶民の感覚とは掛け離れているでしょうが、育児をする母親としては一緒の感覚で子を考えるものだと変に感心したり。この育児書は皇后美智子様がお手元に置かれていたそう。それを聞いて読もうと思ったのですが、やはり良著でありました。現代文なのでこの頃の文章としては格段に読み易いですが、折り目正しい言い回しと難しい単語に、読みにくさもあり☆4つ。

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