われら友あり (羽仁もと子選集)

著者 : 羽仁もと子

• 婦人之友社 (1997年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[読生さんの感想 · 2022年2月4日]

そりゃ生存バイアスだよ。
冒頭から貧しい家の子たちはわりあい元気で、お金に余裕がある家の子の方が病気に苦しんでいたりする、そういう風に幸と不幸をわけて、みんなそれなりに生きられるようにする神様の采配だ、みたいな話してるけど、そりゃ典型的な生存バイアスじゃないか。
貧しい家の子はそうじゃなきゃ生きていけないだけ、お金に余裕があるうちじゃないと病気の子は生き残れなかっただけ。
バタバタ死んでいなくなってるだけ。
神さまの話がそんなに深くなればなるほど話が分かりにくくなる気がします。羽仁さんのお話。