オレのもんになっちゃえば? 危険な男からはもう抜け出せない、ピアス&タトゥー男子アンソロジー (オパールCOMICS)

  • フランス書院
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829626788

感想・レビュー・書評

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  • 端的に言うと、これはエッロい!! 久しぶりに、表紙買いを衝動的にしてしまったんだが、当たりどころか、大当たりだったので、めっちゃ嬉しい。
    棚に一冊だけ残っており、そのラスイチを私が買えたわけだ。それなりの数が他の漫画読みの手に取られていったのか、それとも、最初から一冊だけ入荷されていたのか、その辺りは判らんけど、いずれにしろ、これを買えて良かった、と心から思う。
    恐らく、と言うか、確実にそうなんだろうが、これは女性の読者を主なターゲットにした成年漫画なんだろうな。
    しかし、女性向けだからと言って、内容が温いかっつーと、そんな事はない。むしろ、成年漫画誌に掲載されている、質の低い作品より、よっぽど読ませる内容になっている。当然ながら、お子ちゃまには読ませられないくらい、描写が激しめ。しかし、そこが良いッッ
    あくまで、私個人の感覚と意見ではあるが、人間、健全に生きていくためには、ほどほどのエロスが必要だ。そして、ほどほどに摂取べきするだからこそ、自分の趣味に合っていて、質が高いモノが重要なのだ。
    同意してくれる人が多いかは定かじゃないが、ちょい悪男性とモブ系女性の組み合わせ、私は結構、好きなタイプだ。もちろん、真面目男子と天真爛漫ギャルのカップリングも大好物の一つだ。要するに、真逆のタイプが色んな意味でくっついていて、幸せそうにしているのを見るのが好きなのである。まぁ、要するに、ハッピーエンド以外を受け入れられない、甘ちゃんの脳とハートなんだろう、私は。
    アンソロジーってのも、これまた、私の癖にピッタリ。色んな漫画家の好みが凝縮されているアンソロジーは読んでいて、実に心が満たされ、潤い、元気が出る。
    このアンソロジーのテーマは、ピアス&タトゥー男子。見た目は凶悪だけど、中身は外道じゃない男が、惚れた女に対しては一途で、純愛を重んじる面を見せる、その見た目からは想像できない堅さに、グッと来ない恋愛漫画好きがいるだろうか、いや、いない。
    また、ストーリーだけじゃなく、入れ墨やタトゥーのデザインも、きちんと考えられている点が高評価。私個人は、ピアスやタトゥーを入れている人に、あまり、悪印象を持っていない。この作品に登場するイケメンのような者ばかりじゃないのは百も承知だが、見た目だけで人の評価を勝手にする、それはむしろ、外道の所業だ。イカつくとも、良い人はいる。私も、タトゥーに興味があるっちゃあるんだが、どうにも踏ん切りがつかなくてなぁ。
    どの作品も素晴らしく、私の琴線に触れるものばかりだったので、順位付けなんて野暮な真似はしない。一番を決めるってのは大事だが、この手のアンソロジーで、それをやろうとすると、他の漫画読みと争いになりかねない。私は、しょうもない喧嘩は避けたい主義だ。

    この台詞を引用に選んだのは、スカッとしたのと、恋する乙女は最強だなぁ、としみじみ実感できるものだったので。
    本気で好きになっている相手を、何も知らない相手から罵倒されたら、そりゃ、どんだけ温厚な人だって、プッツンしますわ。
    まぁ、このサキが普段から温厚か、と言われたら、微妙な気がするけど、それはさておき、ここで亮太をバカにされて、恐怖も吹っ飛ばすくらいの勢いで怒れる所は、ほんと、素晴らしい。愛だ、これこそが。
    亮太さん、アンタ、ほんと、イイ女に惚れて、惚れられた。
    大事にしてやってな。
    あと、頑張るのは良いけど、行動が裏目に出やすい所も自覚するように。
    「ヒ・・・ヒィ!くるな・・・!このバケモノ!」
    「今、なんつった?黙って聞いてりゃ、大の男が女の後ろで、ピーピーキャーキャーうるせえんだよ!そんなだから、ヤクザからも捨てられるんだよ、このゴミクズ!!亮太はねぇ、毎日、真面目に海に出て、いつだって、私のことを一番に考えてくれる、世界一優しい自慢の男なんだ!それをアンタみたいなゴミクズに、バケモノ呼ばわりされる覚えは微塵もないの!わかったら、その手、離しなさいよ、この歯抜けェ!!」(byゴミクズ、サキ)

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著者プロフィール

新潟県出身。代表作は「チカチカ・シャーベット」(一迅社、全1巻)。BL、TLを中心に活躍中。

「2016年 『放課後アンデッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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