悪女(と誤解される私)が腹黒王太子様の愛され妃になりそうです!? (ティアラ文庫)

著者 :
  • プランタン出版
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829669280

作品紹介・あらすじ

婚約破棄された武門貴族の一人娘アンジェリカ。
跡継ぎだけでも作らねばと相手を探すも、
冷たい美貌から悪女と呼ばれ敬遠されているため全く見つからない。
困っていたら憧れの王太子エルヴァンに
「子種は俺がやる」と押し倒され!?
甘く痺れるほどの愛撫に蕩け、
逞しい杭で穿たれれば火照った身体が歓喜に震えて――。
「ずっとお前が欲しかった」
本気の王太子からは逃げられない!?

感想・レビュー・書評

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  • お父様の教育の甲斐あって(このお父様も実父ながら非常にお若い)令嬢としては逞しく育ったけれど、一方で氷の悪女と揶揄されてしまうアンジェリカ。
    表情には一切出ないけれど、内心では誤解されていることに傷つき、ごめんなさいと謝るほどのお人好し。
    婚約者を奪われたというのに、相手のお腹の子どものことまで慮ってしまうほどの。
    そんな彼女の内面の優しさ、美しさに気付いていたのが腹黒王太子という。
    寧ろ婚約者と破局するように仕向けた(積極的にではないにしろ後押しはした)のは彼。
    後々、王太子はそのことを悔やんで悩むが、いざ打ち明けられたアンジェリカがさらっと受け止めた、というよりそれのどこが悪かったんですかという受け止め方だったのには迂闊にも笑ってしまったが。
    王太子があれだけ悩んだことをさらっと受け止め流しちゃうアンジェリカ、凄い。

    主人公側に肩入れしがちなので、後半の襲撃事件等はてっきり元婚約者といい仲になったアリスが裏で何かやっているのかと思ったら、予想と違う方向性の真実が見えてきて驚いた。
    ある意味アリスのせいではあるが、アリスは首謀者ではなく被害者側だったという。
    婚約者を奪った側(及び婚約者)が「悪」でざまあされる展開ではなく、彼女の敵もまた主役カップルとして排除しなくてはならない対象だったというのは新鮮だった。
    この二人のカップルにも優しいというのがアンジェリカらしくあり、作者さまの優しさかなと感じた。
    だから、よりアンジェリカは王太子と何ら後ろ暗いことなく結ばれていいんだよと思えたし。

    最終的には死んでいた表情筋を鍛えて(この真面目さもまた愛おしい)やわらかい表情も見せられるようになったアンジェリカ。
    王太子の苦労は増えそうだが(アンジェリカに懸想する男性陣がますます増えそうという意味で)アンジェリカの人のよさが表情にも出るようになれば、彼女が「氷の悪女」と呼ばれることもなくなるだろう。
    未来の王妃として、彼女は間違いなく相応しい人物なのだから。
    優しさも、いざというときの精神力の高さも、采配の有能さも。

  • 押せ押せ腹黒一途王太子ヒーロー×表情筋皆無な天然美人令嬢ヒロイン


    ヒロインが婚約破棄したとなれば、いざ行かんとばかりに押して押して押しまくって手中に収めちゃうヒーロー。溺愛ぶりが半端ない(笑)

    ヒロインはヒーローからの好意にあれこれ言い訳じみた事を考えるも結局ほだされてしまう可愛い子。しかしただ可愛いだけではなくお父様の徹底指導により、冷静な状況判断と行動力は素晴らしく格好良い。なのに天然とか惚れないわけがない!
    特に幼少期めちゃくちゃ可愛くて、その時の王子とのやり取りが一番好きです。あとお父様も何気に可愛くて最高。

    一見悪役令嬢に見えるけど、ただの天然なヒロインがお好きな方にはオススメです!

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著者プロフィール

2011年より小説の執筆を開始。2015年に「氷将レオンハルトと押し付けられた王女様」で出版デビューに至る。

「2020年 『財界貴公子と身代わりシンデレラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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