ずっと、君だけを 寡黙な黒騎士は生まれ変わりの元王女を今度こそ手放さない (ティアラ文庫 6974)

著者 :
  • フランス書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829669747

作品紹介・あらすじ

死んだあと目覚めたら隣国の公爵令嬢になっていた元王女のパトリシア。
しかも婚約者は秘かに好きだった騎士ラディウス!?
正体を知られ婚約破棄かと思ったら、強く抱き締められて……。
「今度は絶対に離さない。君が欲しい」
濃密な口づけと巧みな愛撫。痺れるほどの快感に乱される。
切ないほど一途に求めてくる彼にずっと想われていたと知り――。
寡黙な騎士が本気で迫る独占愛!

感想・レビュー・書評

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  • 両片思いだった二人。
    その片割れのパトリシアが死した後、他者の身体にて復活したのは二人の切ない恋模様を見ていた側としては大変喜ばしかったが、果たしてその身体を提供してくれた人の意志はどうだったのだろう。
    それが読んでいて気になっていたので、ちゃんとその点を納得できる形で説明してくれて安心できた。
    「彼女」も今は幸せそうなので、本当によかった。

    主役二人が性格が分かってくると結構意外な感じで。
    パトリシアは王女なのに行動的で言葉遣いも遠慮がない。
    思い人に対しても男友達との会話のような気軽さで、王女らしさを感じさせないところが、魅力的だった。
    一方でラディウス。
    思い人を一度失って病んでいたが、確信してからの溺愛ぶりとワンコっぷりが可愛いという。
    何より、あの年齢で思い人に操を立てていたため「初めて」だったことに心底驚いた。
    え、あの見た目とテクニックで?
    イメトレ完璧だった模様……ポテンシャルが。

    彼の病んでいた時期も読めるが、愛の深さと覚悟に本気で泣けるエピソードだったので、そんか彼が救われるエンディングで本当に本当によかった。
    結果的に恋のキューピッド役となった魔術師の孤独も解消されたし、身体の提供者含めてみんな幸せな結末を迎えてくれて涙しました。
    これからも、どうか幸せであれ。

  • 短命の令嬢となり替わり転生。その令嬢はヒーローの婚約者で、ヒーローは亡くなったヒロイン一筋なので最初は婚約破棄の話になるが、ヒロインの魂が入っていることに気づき……。

    転生と表紙のイメージから重い感じなのかな…と読み始めたのですが、いい意味でティアラらしい軽い文章でさくさく読めました。

    ヒーローはなんというか軍用犬みたいな(笑)会話が相づちのみだったりするのがおもしろい。ちょっと危ないくらいヒロイン至上主義なところと、それを受け入れる明るいヒロインの関係がとてもよかったです。

    ずっと探していたヒロインを生まれ変わる前の名前で呼んで、ヒロインがうっかり返事をしてしまい、ヒーローが歓喜するシーンが好きです…。

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著者プロフィール



「2022年 『死神騎士と、毒姫(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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