ずっと君を探してた エリート弁護士は地味系女子を諦めない (オパール文庫 ファンタジア)

著者 :
  • プランタン出版
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本棚登録 : 34
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829684320

作品紹介・あらすじ

「ようやく君を見つけた」
弁護士・仁科の熱っぽい瞳に、史緒理の心臓は早鐘を打つ。
逞しい体に容赦なく苛まれ、悦楽に溺れるけれど。
彼は悪夢の中で史緒理を殺した男と瓜二つ。
知り合いの巫女にそれは前世の実体験だと告げられる。
恐ろしいのに、なぜか無性に懐かしい男性。
過去に生きた私は彼を愛していた。
そして、今もまた――。
過去世の記憶が繋ぐ甘く切ない愛の真実。

感想・レビュー・書評

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  • 転生もの、ヒーロー、ヒロインにストーカーまで転生してきた。ヒーローが完璧人間かと思ったらドSで恋人の泣き顔に興奮する嗜虐傾向の性癖があるとは。しかも前世からの筋金入り。独占欲・支配欲で史緒理を囲い込む。現世で幸せになれたけれど、前世で起こったことが悲しすぎて切なかった。企業弁護士事務所のお仕事小説としても丁寧に書かれていて、滅多に知ることの出来ない世界なので楽しめました。

  • ヒロインの夢の真実が少しずつ解き明かされていくのはもどかしく感じつつも、楽しみで目が離せなかった。

    ただ、スタートがヒロインはヒーローを拒否気味なのに、ヒーローがグイグイくるのは、苦笑。

    それにヒロインに勉強を教えるのを理由に一緒にいようとするのも、少し強引に感じた。

    けど、それがなくても二人は引き寄せられる運命だったのかな?と思う結末でした。

    好きな気持ちもあるけど、ヒーローとしては、同じ過ちを繰り返したくない、そんな気持ちもあったのかな。

    ヒロインの漠然とした「愛する人を失いたくない」「あの人以外考えられない」の気持ちの理由に胸が締め付けられました。

    あらすじに書いてあるように、ホント切なくて悲しい、愛の真実がありました…

  • 前世の部分をどこまで今世の恋に引きずるかというのは、匙加減が難しいところだなと読みながら思った。
    要は前世のことがあったから好きになってくれた訳で、今の自分をちゃんと見てくれているのかという問題。

    今回は、殺されて悲恋を迎えた二人が今世で(同じ悲劇に見舞われそうになりながらも乗り越えて)幸せを掴む展開なので、その点は前世を引きずってもいいとは思う。
    未練の解消が目的ではあるので。
    ただ、情事の最中に前世の名前を呼ばすのはどうかと思った。
    二人は盛り上がっているのかもしれないが、こちらはちょっと戸惑った。
    立場がどっちつかずになるので。
    大事なのは前世なの、今世なのと。
    乗り越えた過去として、あそこは綺麗さっぱり忘れて欲しかった気がする。
    まあ「世にも不思議な」と銘打たれている話なのでいいのかな。

    過去話はさておき、主人公たちの本職は弁護士関係の方なので、お仕事小説としても読めた。
    そちらの方面に詳しくはないけれど、結構細かく描写されていたように思う。
    彼のとにかく彼女を手に入れたいあまり色々誘導していくのは、ちょっと無理もあった気はするが……
    まあ甲斐あって、彼女は欲しい資格に合格できたので、彼が頑張った甲斐はあっただろう。
    ハイスペックだな、彼氏……(この手のレーベルの彼でハイスペックじゃない人いないけど、それはさておき)

    サスペンス的だったりお仕事小説だったりファンタジー小説だったり、結構内容盛りだくさんなお話である。
    前世で彼女を殺したのは誰という謎でも引っ張ってくれるのでグイグイ読める。
    個人的には前述の件が色々気になりはしたけど……やはり匙加減難しいなあ。

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著者プロフィール

愛知県名古屋市出身。恋愛要素が強いミステリー小説を愛読。「恋愛イニシアティブ」で第6回アルファポリス恋愛小説大賞・特別賞を受賞。同作にて出版デビュー。

「2015年 『恋愛イニシアティブ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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