1一 (Canna Comics)

著者 :
  • プランタン出版
3.45
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  • (1)
本棚登録 : 92
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829685655

作品紹介・あらすじ

虚弱な兄のために──
「おれが兄ちゃんの犬になる」
それから、おれの名前は“わんじろう”になった。

体が弱く、幼い頃から臥せってばかりいる一。
そんな一を慕う弟の懸次郎は、兄を慰めようと「犬になる」と、申し出る。
それから数年、兄弟のごっこ遊びは続いていた。
一が父に道ならざる想いを抱いていることも、それを諦めながらも未だ胸に秘めていることも、懸次郎は犬の“わん”として、ずっと見てきた。
ただ一の傍にいたくて、一を幸せにしたかったから。だけど──。

父に恋する息子。兄に恋する弟。兄と弟のごっこ遊び──。どこかオカシイ、禁断の関係。

感想・レビュー・書評

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  • 耽美ですね。憂いを帯びた絵もストーリーも独特で好きです。ワンコ系好きですが、まさにお犬様です。それにしても父が美しすぎる。ちょいちょい挟んでくるおまけマンガに思わず失笑。

  • 父←兄←弟

    頭にプロローグ的に短編が入って、時代背景とか全く説明がないもので、言葉や絵も相まって、取っ付きにくいわぁ。という第一印象。

    登場人物それぞれの執着がぐっちょりしてて、ゾクッとくるお話でした。各話数の間で真顔でギャグが入ってるので、そのギャップにやられる。(笑)

    別のお話も読んでみると印象違うのかな?と少しワクワクします。

    ーーーーーーーーーーー

    やはり絵がそんなに好みではないです。
    読み返すと、設定の割にさっぱりしたもんだなって思ってしまって、印象って変わるものですね。
    ストーリーもなんやかんや雨降って地固まる的な、醸し出す雰囲気よりは危なげなく終わるという。読み辛い印象は変わらず。難しかったです。

    ーーー2019/09/17ーーー

  • 兄弟もの。
    ちょっと絵が苦手…

  • 兄弟もの。
    身体が弱い兄の一(いち)は、父親が好き。
    一を慕う弟の懸次郎は軟弱な兄のために「おれが兄ちゃんの犬になる」と言う。その日から『わんじろう』と呼ばれ、兄弟のごっこ遊びが始まった。

    話の内容、絵柄があまり好みではなかった。

  • 「おれが兄ちゃんの犬になる わんっ」と言う帯に惑わされてはいけない(笑)兄の一は父様が好き、弟のわんじろう(本名:懸次郎)は兄のいっちゃんが好き、と言う世界観の中で、もうBLを散々読み慣れている垢にまみれた私の様な読者は、父様と息子である一が結ばれるはずはない、と判ってしまう。父様は母君を愛しているからだ。父様に「叱られたい」と思うようなませた少年であった一が、そう易々と「わんこ系」のわんになびく筈もない、と言う事も判っているが、必ずなびく筈である、とも判っている。ではどうなびいていく決着を着けるのか。父親が書いた小説を脚本として劇にする、と言う話が持ち上がり、登場人物の女性に一を、男性にわんを、と言う流れも「なびき」つまり「気付き」へ持って行く起爆剤として用いる、と言うのも何ら目新しい手法ではなかろう…が、「想ってもらえるかどうかと自分の想いは関係ないよ」と言うわんの言葉が秀逸なのである!!相手への想いは自分本位の都合であって、想いの行き着く先は「相手の幸せを願う」しかないのだ…

  • ★3.5。耽美…風。忠犬、駄犬のイヌ系攻めと、病弱で女王様的な受け。弟→兄→父の血縁ものだけど、父とは健全だし重くない内容でした。弟が家を出ていって自覚→ハッピーエンドの流れがちょっとあっけなかった…。最初のプロローグは大正ぽくて好き。ちょこちょこ挟んでくる小ネタのギャグも楽しい。…ただ物足りない。

  • 前作はネオゴシックロマンス(ギャグ)だったけど、今回は堂々のJUNE作品!昔っぽくもありながら、あんなにドロドロしてなくて、得意のギャグも折り込んだネオ耽美的な仕上がりになっていました。
    すごいセンスの持ち主!
    きれいで装飾過剰な絵柄は、古く見えるけど古臭くないのがすごい。もちろん、バサバサまつ毛はガン見してしましますよね。あの生え方は絶対ツケマww

    禁断の近親愛もので、病弱なお兄ちゃんは父親のことを密かに愛していて、そんなお兄ちゃんを密かに愛している弟、という相関図です。
    兄を慰めるために犬になる!と決意した弟は、それから兄に犬の“わん”と呼ばれることに…
    首輪までしてなりきっていて、かなり本格的に犬仕様でした。
    なのでてっきりそっち系の隠微な話かと思ったら…予想外にも胸キュンしてしまう展開になっていました!
    かわいいです。そして、たまに爆笑。

    お兄ちゃんは病弱なのに性格は完璧にドSです。だけど、父親に切ない片想いをしていて健気なところがあって、弟がそんな兄を幸せにしてあげたい気持ちがよくわかります。…などとキュンキュンしていたら、たまにギャグがすごいタイミングで挟まっています。
    もちろん、ラブもエロもすごく萌えるし、兄弟で父親の作品を舞台で演じたシーンも胸が熱くなったんですが、
    やっぱり思った以上にかわいくてキュンキュンできたのがよかったです。
    あとは「博愛」とカバー下です。

  • 父←兄←弟の近親トライアングル。ハッピーエンドなのに、最後の描き下ろしを見る限り、一は本当にわんが好きなのか激しく疑問wしかし本編と描き下ろしの温度差wこの人のコメディも読んでみたい^^

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著者プロフィール

BLを中心に活動しているマンガ家、イラストレーター。マンガ作品に『面倒な同居人』(幻冬舎コミックス)、『背後にメガネ』(フランス書院)、『1一』(プランタン出版)、『Nightmare Catalog』(茜新社)などがあり、現在pixivコミックにて『恩田星人』を連載中。BL作品を中心に、装画、挿絵を多数手がける。

「2019年 『ざんねんな万葉集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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