にいちゃん (Canna Comics)

著者 :
  • プランタン出版
4.23
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本棚登録 : 2378
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829685907

感想・レビュー・書評

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  • なるほど、問題作と言われてる意味が分かった。
    問題作というより、問題提起作。
    はらださんにしては、優等生なお話。
    最後に現実と向き合って、向き合いきれない葛藤がちゃんとあるのが好き。
    まいちゃん好きだなー。
    良いお話でした。

  • 児童虐待は心底許し難いことだし、無理矢理系は苦手だけど、すごく考えさせられる作品。
    何度か読んで悩んでこの評価。

    でも、性的虐待の中でもペドフェリアは本当に鬼畜だと思うことには変わりはない。

  • なにひとつ共感できないし、ドン引きドン底ド嫌悪の展開だけど、はらださんは本当にどうしようもない畜生人間を描く天才だな…と改めて思わされました。
    上からなコメントになってしまいますが、萌えも共感も興奮もなかったのになぜ最後までこんなに惹きつけられたのか、一言で言うと漫画として完成度が凄く高いから、につきます。
    ハッピーエンドでもバッドエンドでもない……なんでしょうこの、もやっとした読後感は……。
    てっきり最後のエピローグはラブラブなお話が読めるのかと安心してましたが、私が甘かったですね。
    ずぶずぶの二人が行き着く先はどこなのでしょう……。

    BLというカテゴリだけで括ってしまうにはもったいない、重量感のある一冊でした。

  • 問題作だよー、とは言われてたけど、なるほど問題作。どう受け取っていいのか分からずに今は持て余してしまうので本棚で眠ってもらっていつか読み返してその時今とは違う何かを思うことを期待する。
    児童虐待の話なのでどの部分に共感するかで視点というか映る世界が変わるお話だと思う。子供に手を出す大人は生かしちゃおけないのは当然としても、作中最も報いを受けて欲しいのはにいちゃんのご実家よなって思う。元凶のおじさんもむごたらしく死んで欲しいけど先方の子供達に罪はないので難しい。
    メンタルが弱いことは加害の免罪符にはならないし、被害者のメンタルの強さを以て罪一等減ずることが出来るわけでもないけど、世間に同調する体裁を保ちつつも世間に受け入れられることのない自我を内に保ち続ける強さはこの理不尽な世界で生きていく上で必要なのかもしれない。
    壊れたものは直らないけど、壊れたものを治そうと粉々に砕くよりは、壊れたまま生きていく方が笑顔に近づくジレンマ。
    自分を受け入れることのない、一番大切なものと矛盾する存在であっても、切り捨てることは容易ではないよねという残酷さが水菓子の代わりに置かれている。

  • 初見では理解不能な理不尽な世界観
    最初は主人公はゆいだと思って読んでた
    にいちゃんが酷いクズのような気がしたのに
    何回も読んでしまった
    何度も読むうち、だんだん自分の中のゆいへの気持ちも変化してきた
    にいちゃんはゆいを愛しく思ってはいるようだけど、ゆいと一緒にいても心から安らいでいない
    成長してからのゆいに、BLで絶対ある「かわいい」も「好きだよ」も言わない、超情けなくて、身体はしっかりしてて、Web系の仕事をしてそうな、実家が裕福そうな、にいちゃんがすごく気になる。親に救い・理解を求めるにいちゃんが切なくて、親子関係もう少し知りたいし、こんな目に合わされてもにいちゃんから離れられないゆいの気持ちが分かってきたような気がするし、こんなトラウマを抱えたにいちゃんをただ変えようとするのか、無かったことにするのか、親としてどう接するのが良いのか、本当に難しい。

  • なんか考えさせられちゃう。
    なんとも言えない作品

  • 何度か読み返して、その都度感想を書こうとするけど言葉にならない。そういう作品。

  • YouTubeの顔面土砂崩れさんという人が紹介していて知ったのですがとても面白かったです。
    作画や設定などが私好みで良かったのですが、最後の方が少しムズムズしたので星4をつけさせて頂きました。

  • メリバがすごくわかりやすい作品!メリバってなにって方はぜひ最後まで読んでほしいです!皆何かしら抱えながらも生きてるんだなと思うと、恋愛面での「一般人」の「常識」は何だろうって考えさせられました。あと絵が好き!

  • 始終「えぇ~~~!!!?」「怖ぇぇぇ…!」とか叫びながら一気に読んでしまった。
    ブッ飛んだ展開に心が振り乱される…
    つまり、面白かったです!
    世間に迎合できない狂って歪んだ人達の苦しみが伝わるんだけど、でも見ていて嘲えるし反吐が出るよ。
    はらだ先生、すごい達観した視点からこれを描いてるんだろうな。
    舞子さんがナイスすぎる調停者だった。

著者プロフィール

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「2016年 『オリジナルボーイズラブアンソロジーCanna Vol.49』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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