ひだまりが聴こえる-リミット-1 (Canna Comics)

著者 :
  • プランタン出版
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本棚登録 : 1186
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829685990

作品紹介・あらすじ

《キミが音のない世界から救い出してくれた。
世界はこんなに明るかった――》

難聴のせいで周囲と距離を置くように
なってしまった大学生の航平は、
底抜けに明るい性格の同級生・太一と出会い、
少しずつ前向きに変わっていく。
そして、いつしか太一に友達以上の
想いを寄せるようになった航平は、
そのまっすぐな想いを伝え、
二人はようやく両思いに……。

新章・リミット編では、
自分のやりたいことを見つけ社会人になった太一と、
学生生活を送る航平の新生活がスタート!

感想・レビュー・書評

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  • リミット編、全三巻。リミット1がシリーズ三冊目になります。

    シリーズを追うごとに、太一と航平の二人の間にあるものだけではなく、登場人物のみんなそれぞれにもまた家族や友人、人との繋がりがあって、少しずつですが焦点が当てられていきます。
    事情や立場で狭くなりがちな人間関係だとしても、人と関わることを避けられない道を選んですれ違うことになっていたりして、ちょっと追ってるこちらがもどかしい……。(メイン二人にせよ兄弟にせよ)
    けれど二人はかなりスローペースながら、少しずつ恋人らしくなっていってるのな? と思えるラストで良かったです。
    読むほどに広い視点も、登場人物個々からの視点も広がっていき、BLというだけではない、彼らの見ている世界の一端を読んでいる感覚になります。あとがきにあるとおり、この先も彼らの夢や道を読みたいので続編、是非楽しみにしています。

  • 私が唯一読んでいるBL作品。
    普通にヒューマン作品として感動する。
    絵も綺麗。

  • 前々から読んでみたかった陽だまりシリーズイッキ読みしました!

    聴こえる人と聴こえない人の間で生き方に迷う中途失聴者の航平と馬鹿で、けどいつも真っ直ぐに生きる太一。

    太一の同じように航平と笑ったり、泣いたり一緒の瞬間を過ごしたいという思いがとてもグッときたし、
    航平にとって普通にそんなことを思える太一は陽だまりなんだなと感じました。

    リミットでは完全に聴こえない側のリュウちゃんと接する航平。
    聴こえない瞬間を恐れる、聴こえないことで太一との距離が開いてしまうのではないか、守れないのではないかと心配している姿。
    悪意はないけど、全く聴こえないリュウちゃんにとっては差別的に感じているシーン。
    やっぱり同じように生きることって難しいと再認識させられました。

    同じ瞬間を同じように共有できるように、みんなが生きやすい世の中にするためにどうすればいいのか、ということについて考えさせられる漫画で、まだまだわたしに答えは出ないけど読み進めていくうちに見出せたらなと思いました。

    エロシーンはあんまりないけど、徐々に近づく太一と航平の距離感にキュンキュンです!

  • 本当に、BLだからという理由で読まないのは勿体ない話だと思う。ここまで全巻そうだった。
    障害を持つ人が社会で生きる、ということはどういうことなのか。障害とは何なのか。愛情とは、優しさとは、強さとは。考えさせられる。
    いろんな立場の人たちが交流して、皆少しずつ変わっていく。様々な人や物事に囲まれて、少しずつだけど確実に。それがとても自然でリアル。だからこそ彼らが本当にこの世界に生きている気がしてしまう。爽やかで優しい二人の関係性にのめり込んでしまうしのめり込めるのが幸せ。まさに陽だまり。


    以降ちょっぴりネタバレちっく?

    今巻でも新しい立ち位置のキャラが登場する。彼には障害とはなんなのか?を考えさせられた。人間関係的にはどこに収まるのか…気になる所。
    また、今回は不思議に懐が深く魅力的な我らが太一くんの性質の裏側が垣間見れて、もっと太一くんが好きになったし一緒にいたのが航平くんでよかったなと思った。
    マヤちゃんも大好き。どっちのライバルなのか、はたまたキューピッドなのか…?みたいなポジション愛おしい。頑張ってるマヤちゃん眩しい。ヤスも変わったね。ワクワクする。
    普通にNLも友情もあって、皆それぞれが生きてる感じがするので、まさにひだまりの世界を生きてる気持ちで読んでる。とても楽しい。
    BL的にもちょっとだけ前進。航平くんの最大のライバル(?)はやっぱり千葉さんなのか…笑

    次巻も楽しみにしてます。

  • 文乃ゆきさん初読み。難聴になったことで、周りの人との関係がうまくいかないイケメン航平くんと、いつも腹ぺこで真っ直ぐな太一くん。いろんな想いの中、二人の関係がキスから進展する。ときめくボーイズラブ作品。

  • リュウのキャラクターがぶっ飛んでいて良い。
    自分の知らない人間に引っ掻き回されて嫌だった太一の気持ち、少しはマヤも思い知れば良いのに。
    「聴者はいらない」と切って捨てるリュウが寂しいとも恰好良いとも思う。

    航平が心配して病院まで来てくれるのが嬉しい。
    過去のことを話す太一。
    太一を引き取ってくれたおじいちゃんはとても恰好良いが、両親にお金は出させた方が良かったと思う。
    心配だったでしょ、無事でよかったねと言ってくれる航平で良かった。
    でなければ太一はきっと1人で泣かずに耐えていただろう。
    航平のお母さんが意外と明るくて軽めに振る舞ってくれるのがいつも救われる。

    リュウが聴こえないと何もできなくなるみたいな言い方ムカつく、と言うのも分かる。
    しかし差別というつもりも当然なくて、今できることができなくなるのは嫌だというのは
    人として当たり前の感情だと思う。

    番外編も短い中におばあちゃんの優しさを中心に
    如何に太一が真っ直ぐ育ってきたかがぎゅっと詰まっていて良かった。

  • もうこれは、BL枠だけに収まらない物語の良さが詰まりすぎている!千葉さんや太一の考え方には、毎回学ぶものがある……。二人の関係が進んでいることも嬉しいし、二人を取り巻く環境も少しずつ変わってきてることも嬉しい。

  • 無印→幸福論→リミット1→リミット2→

  • 1〜5話

    オレンジ頭の新キャラ登場。
    千葉さんにヤキモチ妬く航平、最高にかわいいんですけど。不意打ちのちゅうなんて最高のごちそうじゃん。
    んでどっか行く話してその後ずっと手つないでるのももうたまらんのですけど。
    航平のヤキモチ、最高だなほんとに。
    てか研修の時の千葉さんめっちゃかっこいいんですけど!!でもあんなん天童さんの解説ないとわかんないんですけど!!でも千葉さんの配慮と、太一迎えに行った時のフォローにうるっと来た。んで千葉さん、太一が誰を呼んだか気にするなんておぬし…。
    千葉さんは弟と太一重ね合わせてんのかなと思ったけど、本人となのかな…?
    あとじいちゃん倒れた太一を慰める航平にもうるっと来た。つーかいや、太一引き取る時のじいちゃんが一番最高だけど。
    そして5話ではついに。あ、いや至ってないけど、でも航平「男同士は初めてだから」って男同士じゃなかったら初めてじゃないのか?ちきしょうイケメンめ。

    太一の、バーベキューの時のやけど跡を見て守ってあげられないと感じる航平。いや太一守られたいタイプじゃないから大丈夫だよ、変な気回さないで〜!

    思い出の頃に(描き下ろし)
    太一のばあちゃん視線の話。
    本編で天童さんが太一のことを「どう育ったらあんな風になるのかねぇ」って言ってたけど、その答えなのかな。

  • 【あらすじ】
    《キミが音のない世界から救い出してくれた。
    世界はこんなに明るかった――》

    難聴のせいで周囲と距離を置くように
    なってしまった大学生の航平は、
    底抜けに明るい性格の同級生・太一と出会い、
    少しずつ前向きに変わっていく。
    そして、いつしか太一に友達以上の
    想いを寄せるようになった航平は、
    そのまっすぐな想いを伝え、
    二人はようやく両思いに……。

    新章・リミット編では、
    自分のやりたいことを見つけ社会人になった太一と、
    学生生活を送る航平の新生活がスタート!

    【感想】

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著者プロフィール

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「2016年 『オリジナルボーイズラブアンソロジーCanna Vol.48』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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