シャングリラの鳥 II (Canna Comics)

著者 : 座裏屋蘭丸

• プランタン出版 (2020年10月28日発売)

作品紹介・あらすじ

心（ここ）には、一人入れる空きがある…ってこと？


性を謳歌する男娼達の楽園シャングリラに、試情夫として雇われたノンケのアポロ。
専属となった男娼のフィーに仕込まれるが──奔放な彼が抱える暗い過去。
どこか不安定な様を見せるフィーが気になり始める。
「一度だけ、好きな女にするように触って」
縋るように乞われたアポロは……。


変わりつつある、フィーとアポロの関係。
試情夫のルールである
「イかせないこと、挿入しないこと、絶対に恋に堕ちないこと」
この3つのうち、犯してしまったのは──？

感想・レビュー・書評

[瀕さんの感想 · 2023年5月31日]

クソ真面目かっ！という感想。
少しずつ不穏なこともありつつ、感情が動きそうな雰囲気もありつつ、それでもバカンス感は薄まらず。良い空気。

[Kさんの感想 · 2022年6月8日]

▼あらすじ
性を謳歌する男娼達の楽園シャングリラに、試情夫として雇われたノンケのアポロ。
専属となった男娼のフィーに仕込まれるが──奔放な彼が抱える暗い過去。
どこか不安定な様を見せるフィーが気になり始める。
「一度だけ、好きな女にするように触って」
縋るように乞われたアポロは……。


変わりつつある、フィーとアポロの関係。
試情夫のルールである
「イかせないこと、挿入しないこと、絶対に恋に堕ちないこと」
この3つのうち、犯してしまったのは──?

＊＊＊

ストーリーの完全度：高い
トーン：シリアス
エロ度：普通
萌え度：普通
総合評価：★4.0

メモ
・フィーの過去が掘り下げられた回だった。思っていたよりも闇が深くて吃驚した
・恋愛の方はちょっとだけ進展した模様。でもラブ度はまだ低め
・全体的に不穏な気配が漂っており、甘さは控えめ。シャングリラが存続出来るのかも含めこれから物語がどう展開していくのかが気になる。3巻に期待

[mayuriさんの感想 · 2021年1月7日]

「シャングリラの鳥１～２巻」の感想記事(SSブログ)へのリンクです。
https://yuri-hyky-dia-issho.blog.ss-blog.jp/2020-11-01

[月男さんの感想 · 2020年11月19日]

早く読みたくて読みたくて期待値大でお迎えした2巻。
フィーの過去も明かされ、アポロにも僅かばかり心境の変化が訪れ…。

イかせないこと
挿入しないこと
そして、絶対に恋に堕ちないこと──。
アポロが思いがけずルールを破ってしまったところで、次巻へ。なんてこと！！！

アポロがきっちり恋を認識する日が待ち遠しい。能動的に愛する男が恋を自覚したら…いったいどうなってしまうんでしょうか。
そして、フィーに送られてくる謎のメールの正体も非常に気になるところです。

[ちびねこさんの感想 · 2020年11月10日]

とりあえず優男のマッチョ素敵。

受けの過去回想。ストリートチルドレンで父親からも相棒からもウリ行為強要させられて…あらためて世界には高級娼館にいられる方が幸せという環境の子がたくさんいるんだろうなぁとちょっとしんみりきちゃいました。

[mira-inさんの感想 · 2020年11月2日]

素晴らしい！イラストも設定も展開も何もかも素晴らしい！さすが座裏屋先生！惜しむらくは続き物っていうw

[henoheno893さんの感想 · 2020年10月31日]

おしりとか肉感的でステキ。でもフィーとアポロが心配…。描き下ろしのDay time 4のフワーのコマがとっても好き。アポロ側からも見たい。

[komopyさんの感想 · 2020年10月30日]

南国の男娼館「シャングリラ」を舞台にした、客を取る前の男娼の性感を引き出す”試情夫”として雇われたノンケ×アポロを手ほどきする奔放な男娼の、楽園アダルトラブ2巻目。
表紙絵からしてステキで圧倒されました。
そして、アポロやフィーの肉体美が眩しすぎます…！ガン見レベルのすばらしさですね。

今回は、フィーの衝撃的な過去が明らかになります。今の生活とは対照的な荒んだ日々を送っていたフィーです。この人だけはと信じていた相手に手ひどく裏切られ、今でも自分が犯したかもしれない罪に怯えていて、とても心が痛みました。
独りで寝たくないからとアポロのベッドに忍び込むフィーの抱えている孤独や愛への渇望を考えると、ほんとに切ないです…

そして、なんとアポロも自身の過去をフィーに打ち明けました。ホントに元嫁に一途だったんだ。真面目で不器用なオトコですよね～
でも語りたくないことをフィーに言っちゃうとは、これは進歩。
ちょっと二人の心が近づいた感じがして、互いに相手を大切だと思う気持ちもあって、ぜったい無自覚だけど二人は恋に落ちているよね…？と、期待が高まりました。
「好きな女にするように」というフィーの願いに心が揺れるアポロが思わずキスしてしまう場面では、萌えがMAXになりました！最高によかったです…
そして、その後我に返るとこも。真面目か…！でも、オーナーには二人とも足を向けて眠れないほどの恩があるし。約束を破ったら、楽園から永久追放されてしまうかも。

エロ的には、ただエロエロとかって感じじゃなくて、二人がビジネス的Hだけの関係から、次第に純粋に心も通わせていく過程をじっくり見せてくれるところがたまらないです。エロティックで濃厚な萌えです。
続きを早く読みたいと思わせるドキドキする展開。
次巻を正座待機ですね。

著者プロフィール

座裏屋蘭丸（ざりや らんまる）　
漫画家。BL小説を中心に描いている。『PET契約』で単行本デビュー。『canna』で『シャングリラの鳥』、『ダリア』で『コヨーテ』を連載中。