紙の舟で眠る 下 (Canna Comics)

著者 :
  • フランス書院
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本棚登録 : 200
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829686898

作品紹介・あらすじ

僕はあなたでできてる戦後、横浜。娼館の居候・燿一は、北原憬 脚本の映画に、人生を与えられた。北原作品を観あさってカメラマンを志し、写真館の助手となる。ある日、泥酔していた男に声をかけた所、それが何とあの北原憬で……。憧れの人と、夢のような日々を過ごすことに。だが、増していく恋慕とは裏腹に、憬と己の埋められない才能差を感じ、憬の存在は遠のくばかり。燿一のやり場のない恋心は、いつしか、彼との心中を望むまでに――。

感想・レビュー・書評

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  • もしかしたらメリバもあるのかも、と思ってたけれど幸せな終わり方で素敵な終幕でした

  • 上 に続き即読了してしまいました。
    そして上 に続き、泣きました。
    ラストの展開にはやられました。最高です。

    もしかして心中ルートか・・??いや、生き残りそう・・??いやどっちも違うのか・・??みたいな、結末を予想しながら読むのがとっても楽しかったです笑

    もう何度も泣きました!私が涙脆い事もありますが、そうは言っても、やっぱりこのマンガとは思えない、1枚1枚が丁寧に描かれた絵画に惹き込まれて感情移入してしまうのはもう、、人の性ですよね、、、

    とはいえ、まだ全ての詩の表現を理解出来た訳では無いので、じっくり再読しながら理解していこうと思います。

    誰かが言っていた、「言葉はその人が内なる感情にどれだけ向き合ったかの積み重ね」(厳密には違うかも)の1つのお手本を見たような気がします。自分もこうなりたい。笑

  • 連載を知ってから単行本になるまで楽しみに待っていたかいがあった!
    圧倒的画力と言葉ひとつひとつの美しさ
    素晴らしい作品でした!

  • 下巻表紙が攻め(年下)。物書きを題材にしてるからセリフモノローグ一つ一つが高尚でその当時のいかにもな文体が表現できてるの、すごいなぁ。
    受けの脚本のモデルたちの連続死については、あぁなるほどねーとなった。日本の映画界には戻らなかったとあるので、でも攻めとの約束は?ってなったけどフランスで映画撮るってことなのかってあとで気付いた。

    コミコミ小冊子付き

  • 八田てき先生の新作

    赤線地帯が取り締まりによって衰退した60年代が舞台で、『洲崎パラダイス』のような空気感。

    流石は八田てき先生なだけあって、一筋縄ではいかない。
    下巻の展開には思わず「そうきたか!」と唸りました。

    もはや画集と錯覚するレベルの画力と、圧倒的なストーリー構成で魅せられました。

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