虫のしわざ観察ガイド—野山で見つかる食痕・産卵痕・巣

著者 :
  • 文一総合出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829972038

作品紹介・あらすじ

身近な環境で見られる、虫たちが残すユニークで特徴のある食痕や産卵痕、巣や卵などの“しわざ”200種を、豊富な写真と共に紹介。植物に残された“しわざ”はもちろん、痕跡を残した虫の解説も充実。虫の“しわざ”を知ることで、虫の生き方が見えてくる、自然観察の新しい楽しみ方を提案する図鑑。

感想・レビュー・書評

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  • ひとくちに「虫食い」といっても、その犯人は様々であることがわかります。
    葉の表面をこそぐように食べる虫もいれば、葉脈を残して丸かじりにしてしまうものもいるし、葉の内部に侵入して白く変色させてしまうものもいます。
    あらためて町並みや公園の植物に目を向けると、さまざまな昆虫の残した痕跡を見つけることができますし、季節や植物の様子からどの虫がそこにいたのか(いるのか)を推理することもできます。
    一つひとつの虫の生態や特徴についての細かな解説はありませんが、日常生活の中で虫を発見する(あるいは、他の方のレビューにあったように家庭菜園の被害がどの虫によるものなのかを特定する)際にはとても役立つものだと思います。
    昆虫特有の「グロテスクさ」はあまり感じず、新たな発見に興味をかきたてられて一息に読めてしまう本でした。

  • 虫は全く専門外だけど野外を調査で歩いていると、あ、こんな穴がカラスウリの葉に空いていた。あ、笹の葉にこんな風にくるまっている幼虫がいた、あ、木の上に屋根付き通路をつくるアリを見たことがあるぞという出あいがあちこちにある本でした。暖かくなったら野外に持って出たい

  • テントウムシ系は益虫と思っていたけれど、実害にあっていて、その思いはひっくり返った。庭の鉢で作っているナスやトマトにひっきりなしにやってきて、葉っぱをボロボロにしてしまう「ニジュウヤホシテントウ」! 初めてこの虫の名前をこの本で知った。薬は一切使ってないので、一匹一匹駆除していく私の根性が勝つか、それとも圧倒的な数の多さで攻めてくるニジュウヤホシテントウが勝つか、今バトル中!

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著者プロフィール

自然写真家。
愛媛大学農学部環境保全学科応用昆虫学研究室で鳥を研究。教育映画の演出助手などを経て、フリーの昆虫写真家として独立。昆虫の多様で不思議な生態や形態を掘り下げ、独自の視点から撮影を続けるほか、様々な動植物にも目を向け、生き物たちのつながりも観察、撮影する。宮崎県三股町在住。
著書に、『むしこぶ見つけた』(ポプラ社)、『生まれたよ!カメムシ』(岩崎書店)『虫たちのふしぎ』福音館書店、『虫のしわざ観察ガイド』(文一総合出版)、『はじめて見たよ!セミのなぞ』『虫のしわざ探偵団』『虫のしわざ図鑑』以上3点(少年写真新聞社)ほか。

「2022年 『野鳥のレストラン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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