ミュージアムを知ろう 中高生からの美術館・博物館入門 (なるにはBOOKS 別巻)
- ぺりかん社 (2020年8月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (163ページ)
- / ISBN・EAN: 9784831515667
作品紹介・あらすじ
ある美術館にて。目の前に一枚の絵画が展示されています。あなたは、その一枚をどう味わいますか? 鑑賞の手引きを皮切りに、その起源やさまざまな歴史、「コレクション」の意味から運営にかかわる人やお金の話まで、美術館を心から楽しむための手引きとなる一冊です。
感想・レビュー・書評
-
ミュージアムのモノだけでなく、ミュージアムの歴史や存在意義など、幅広くわかりやすく教えてくれる。中高生はもちろん、大人も楽しめる一冊。
日本だと、かしこまってモノを見るだけの場、と捉えられているミュージアム。モノが持つストーリーや社会背景を意識することで、はじめてミュージアムを楽しむことができる。
実物を見られる場であることはもちろん、各館の思想が展示や建物に体現されていることにも注目だ。
本書を読み、その奥深さを知ることで、世界各国のミュージアムに足を運んでみたくなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
-
鑑賞の仕方→展示の仕方→実体としての意味→社会的とのかかわり と自然に広がっていって、特に後半は各取り組みの意義と批判が両方とも解説されてるのがとーっても良かった。両方ともの情報を仕入れながら楽しむのはとても難しいので…
ミュージアムのあり方とか展示企画の進め方とか、ミュージアムで働く人のやっていることもなんとなく見られるので勉強になる。展覧会にいって「こういうとこ工夫して展示したのかなあ」とか考えながら見るのも醍醐味なので、実際にミュージアム探訪しながら読んでほしい。 -
タイトルの「中高生」に中高生だけに限定するのはもったいない!と思ったのですが『中高生からの』でした。起源から現在のあいちトリエンナーレの事例、今後どうあるべきかへの考察までカバーしていてとてもよかったです。