密教美術の図像学

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  • 法藏館
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  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784831863690

作品紹介・あらすじ

本書はインド・チベット・ネパールを中心としたアジアの密教美術に関する学際的な研究成果である。図像解釈学(イコノロジー)的な分析を基本としつつ、宗教学・仏教学・文化史学・哲学・考古学などのさまざまな学問領域の研究成果も取り入れ、密教美術研究に新たな局面を切り開く。東南アジアや日本の密教美術についての考察も含み、インドを中心とした南アジアの密教美術のアジア的展開や、それぞれの地域の密教美術がアジア全体に占める位置を明らかにする。
第一部「図像を解釈するために」は、文献学と美術史のそれぞれの分野からのアプローチの方法と、その統合によるイコノロジー的研究の具体的な意義を明らかにしており、本書全体の導入に相当する。
第二部「インドにおける密教美術の形成」では、インドにおいて密教美術が出現した状況とその背景を明らかにする。さらに、その具体例として観音をはじめとする諸菩薩を取り上げる。
第三部「密教仏のイメージの展開」では、インドからチベット、ネパール、そして日本に密教美術が伝播する過程で、さまざまな仏のイメージがどのように変化したかを実証的に跡付けるとともに、その理論化を行った。
第四部「マンダラのかたちが表すもの」では、密教美術の中核をなすマンダラを取り上げ、その形態の変化や儀礼との関係、さらに具体的な形態の持つ意味などを明らかにした。
第五部「忿怒尊と女尊の図像学」では、密教美術を特徴づける忿怒尊と女尊に注目し、とくに忿怒の相や女性像の持つ妖艶さ、さらにはグロテスクなイメージなど、密教美術の有する特異なあり方に対して、その文化史的な意義を解明した。

プロフィール

1962年、滋賀県生まれ。1994年、ロンドン大学大学院修了。Ph.D.(ロンドン大学、1997)。名古屋大学文学部助手、高野山大学文学部助教授を経て、現在、金沢大学教授。専門はインド・チベットの仏教文化史。比較文化研究。著書に『マンダラの密教儀礼』『インド密教の仏たち』『マンダラ事典』(春秋社)、『大日如来の世界』『インド後期密教〔上・下〕』(共著、春秋社)、『生と死からはじめるマンダラ入門』(法藏館)、『仏のイメージを読む』(大法輪閣)など。訳書にマルティン・ブラウエン『図説 曼荼羅大全』(東洋書林)、フィリップ・ローソン『聖なるチベット』(共訳、平凡社)がある。

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