肉極道 5 (芳文社コミックス)

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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784832236356

感想・レビュー・書評

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  • 肉には煩い見た目ヤクザの客に翻弄されまくる若い女主人のお話。
    とにかく肉が食いたくなる。
    最後の話、好きだわ。

  • ごちそうさまでした
    満腹です。さすがに、こんだけ食べると、胃も満たされますね
    小鳩ねねこ先生の『肉女のすすめ』に次いで、この肉食漫画まで完結してしまっているなんて思ってもいなかったので、書店で手に取った時は仰天しました
    けど、ほんと、これ以上、入らないかも、と思うくらい、楽しませてもらえたので、さすがに、ごちそうさまです
    あくまで、個人的な印象ですけど、この作品の高いクオリティなら、全5巻ってのは、絶妙に丁度、いい量だったのかもしれません
    (1)で「いただきます」と言い、(2)で読み手をニコニコとさせ、(3)で「最高だ」と悦に浸らせ、(4)で幸福を噛み締めさせ、そして、(5)で「ごちそうさまでした」と締めくくらせる
    お見事です、佐々木先生、森尾先生
    この『肉極道』もまた、原作と作画担当の息がピッタリだったからこそ、読み手を満足させられる作品に仕上がったモノでしょう
    また、お二人が協力して作った作品を読みたいです
    今度は、丼料理か、パン作りに挑戦してみませんか?
    まぁ、それはさておき、ほんと、何度、読み返しても、味に飽きませんね
    これまた、私個人の勝手な受け取り方ですけど、この『肉極道』は、シンプルに美味い肉の魅力を引き出す調理の仕方を読み手に説くだけでなく、ヒロイン・まなびの料理人かつ人間としての、地道な成長を描いていたからこそ、面白い、と感じさせていたんだ、と思いました
    確かに、肉極道の注文はムチャクチャで、指導も苛烈でした
    けれど、彼のテクニックを、ひぃひぃ泣かされながらも、まなびは愚直に吸収し続けました
    やはり、人はピンチに晒されてこそ、成長するのですね
    きっと、佐々木先生と、森尾先生も、この『肉極道』を執筆する上で、何度も、「ヤバい」に直面し、それを乗り越える度に成長し、その経験を作品へ反映させたんでしょう
    ほんと、この『肉極道』は、私の心にジャストミート!!でした
    しっかし、ほんと、肉極道は何者だったんでしょう
    もしかすると、人の「美味い肉が食べたい」って欲望が集まり、ついには、人の形を取った存在だったんでしょうか?
    何にせよ、彼は今後も、美味い肉料理を求め続けるんでしょう。きっと、まなびがこの世を去ってからも、新たな才能ある、次世代の若手料理人に狙いを定めて
    どの回も、至福、としか言えなくなるほど美味しかったです
    その中でも、格別だと感じたのは、最終話でした。恐らく、他の読み手の方に聞いても、大抵の方が、この回を推すんじゃないでしょうか?
    肉極道に教えられてきた、肉の美味さを引き出す、愛ある調理法
    彼から、単純にして最難たる注文をされたまなびが提供しよう、と決めたのは、ステーキ
    そう、肉極道が、真っ先に彼女へ教えた料理
    しかし、まなびは、教えられた方法をそのまま用いず、自分なりに研究し、更に肉の旨味を引き出せる焼き方で、肉極道へステーキを提供します
    そのステーキは、肉極道ですら美味に言葉を失うレベルに達していました
    まなびが、ステーキへ込めたのは感謝だったのかもしれませんね
    まぁ、結局、肉極道は彼女の渾身のステーキを食べたからと言って、満足した訳じゃなく、これからも、肉への愛を叫び続けるんでしょう
    この台詞を引用に選んだのは、「おおっ」と魂が震えるほどの、理屈じゃない説得力があるな、と感じたので
    作品のキャラクターは、漫画家の分身と、よく言いますが、実際、そうなのかもしれません
    勝手な推測ですが、佐々木先生、森尾先生、どちらも一回目のチャンスで、良い結果が出せなかったのかもしれません
    けれど、お二人とも、一度の挫折で野望を捨てず、次のチャンスに狙いを定め、それを引き寄せる為の努力を怠らなかったのでしょう
    乗りたい風に乗れなかった奴は間抜け、待ってたって良い事なんかない
    その通りでしょう
    乗りたい風に乗れなかったなら、自分で風を起こしてしまえばいいんです
    待ってても良い事なんかないんですから、こっちから行けばいいんです
    美味い肉は、戦った人間にしか食べられないんですから
    私も、一回や二回、落選したくらいで諦めず、何度も挑んでいきます
    そして、自信を持って世に作品を出せた時こそ、美味い肉を食べます

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