- Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784832236936
感想・レビュー・書評
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春が来そうな予感
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この『ごほうびごはん』と、こもとも子先生に、私がお願いしたい事は、そんな難しいものじゃない
これからも、健康に気ぃ遣って、二つ目の大台を目指してください、だけだ
こもとも子先生と、この作品のストーリーと、咲子さんのヒロイン性なら、三つ目の大台は微妙にしろ、二つ目の大台に間違いなく、乗れるはずだ
少なくとも、私は信じている、こもとも子先生の今の実力と成長性を
きっと、他のファンだって同じはずだ
どうして、私が、ここまで言うのか、単純に、この『ごほうびごはん』が良い漫画だからである
もうちょい詳細に言えば、この『ごほうびごはん』は、私の心を何度も救ってくれているっつーか、ギリギリのトコで踏み止まらせてくれているのだ
他の良い作品も、私の生きる気力になってくれている。『双亡亭壊すべし』や『終末のワルキューレ』などがそうだ
それらに並べるだけの力が、この『ごほうびごはん』にはある
こもとも子先生は、そんな事はない、と謙遜するだろうけど、この作品には確かに人を救う力がある
美味しいモノを食べる=幸福な気持ちで心を満たせる、それを教えてくれる『ごほうびごはん』に、その手の力がない、と言う者がいたら、例え、それが、こもとも子先生であっても、私は断固として主張したい、「あるって言ったらある」と
少々、熱くなってしまった、失礼
とにかく、私は、この『ごほうびごはん』で、美味いモノを食べて、もうちょい生きるか、って気持ちにさせてもらっているので、こもとも子先生に、この感謝が、ちょっとでも伝われば、一漫画読みとして嬉しい
この(11)でも、色々と起きている
日常的、と言えば、そうなんだけど、その「普通さ」を印象的に描けるのが、こもとも子先生の凄いトコ
あくまで、私の感覚だけど、この『ごほうびごはん』を、ずっと良い、と思えているのは、変化がないからである
いや、こう書くと語弊がありすぎるな
人間関係や環境に変化は起きている、しかし、読み手に「そうじゃない」と落胆させるような、無理な路線変更がない、と私は言いたい
環境の変化、この(11)で、特徴的なのは、やはり、咲子さんの妹・桃子ちゃんの出産だろう
私も歳を取っている証拠なのか、ほんと、ここ最近、この手の出産の展開に打たれ弱くなっている、と自分でも思う
新キャラ(笑)である燈也くんは、しばらく、新米ママのおっぱいと愛情で育って行くと思うので、桃子ちゃんには、その分、美味しいものを食べ、幸せな気持ちで心を満たし、それを息子に分けてあげて欲しい
あと、新米パパとして、拓也、しっかり、二人を支えるようにね。頑張りすぎずに、努力していけ
夫婦かつ父母の先輩たちにアドバイスしてもらいながら、自分達のペースで、燈也くんと一緒に成長していけばいいから
人間関係の変化、それは、やはり、咲子さんと磯貝さんだろう
ぶっちゃけ、磯貝さんは最初、ちょい性格がキツい人なので、咲子さんとは相性が悪いのかな、と思ってしまったんだけど、ここ最近は、この『ごほうびごはん』をより良くする存在だ、と感じている
咲子さんの中で、磯貝さんが、どんな存在、どの感情を向ける対象なのか、その辺りは、正直、表情や言動からは読み取れない。何せ、咲子さんは、クアッカワラビーにくりそつだから
まぁ、悪いイメージは持っていないはずだし、尊敬や感謝もありそうだ
一方で、磯貝さんの中で、咲子さんが占める割合は、ちょっとずつ大きくなっているような気はする
今更、言うまでもないけど、咲子さんは、緩いように見えて、かなり強い芯が通っている女性だ
毅然としており、堅物だけど、弱いトコを突かれると、地味に引き摺っちゃうタイプである磯貝さんが、咲子さんの分かり辛いけど確かな強さに惹かれつつあるのは間違いなさそう
今後、どうなっていくのか、判らないけど、一読み手としちゃ、ラブの方向に進展がありゃ嬉しい
ただ、そうなると、興奮しすぎて、感想がこれより長く、熱く、濃くなる可能性は大・・・いや、絶対に、もっと、くどくなるな
ほんと、だらだらと書いちゃって、すいません
ここまで読んで下さった方がいらっしゃったのなら、本当に、ありがたいです
失礼と感謝ついでで、もう少し、お付き合いください
この台詞を引用に選んだのは、先にも書いた、咲子さんの強さが見えたものだったので
人は、時に、周りの人間が出している、嫉妬からの澱みに屈して同調し、言いたくもない悪口や陰口を言ってしまう事はある
悪いっちゃ悪いのだが、自分を守りたい、自分は周りに蔑まれたくない、そんな弱さから、空気を読んでしまっている事なので、一概には非難しづらい
だからこそ、同調圧力に屈さず、自分の気持ちをちゃんと言える咲子さんは強い、と私は感じている
自分を悪く言わず、しかも、自分の仕事を認めてくれる人がいたら、惹かれていくのは当然だよなぁ
もう一度、言うのだけど、咲子さんと磯貝さんが、次巻で、仕事仲間から、ちょっと進んだ関係になったら、マヂに嬉しい
「私・・・磯貝さんの作る文房具のファンなんです」(by池田咲子)