ごほうびごはん 16 (芳文社コミックス)

著者 :
  • 芳文社
4.56
  • (5)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 56
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784832239760

作品紹介・あらすじ

十人十色の等身大ごちそうダイアリー! 二人きりでの食事を経て、少し仲が深まった咲子と磯貝。もうすぐ桜が咲きそうな、春の息吹を感じるある日、咲子は節目となる年齢を迎えることに。相変わらずのご時世だけど、大切な人と味わう「ごほうびごはん」は、いつも素敵な明日を連れてきます。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • え、ちょっと、待って。この(16)、個人的に大絶賛だった(15)を圧倒的にぶっちぎってるんですけど。
    いや、待て、私、冷静になって考えれば、当たり前なのかもしれないな。この『ごほうびごはん』は尋常じゃないくらい、メッチャ良い漫画なんだから、前巻と同じ、なんて事は絶対に有り得ない。確実に、前巻を上回っていて、当たり前である。
    それにしたって、この(16)は、表紙から、私たちファンの命を全力で獲りに来ている、としか思えない。きっと、担当さんもグルだな(←失礼)
    磯貝さんの恋を応援している私らファンは、この(16)の表紙を、書店で視た瞬間に膝から落ちそうになったんじゃないだろうか。私は、ブクログの新刊予定の機能で先んじて、この(16)の表紙を見ていたから、書店では何とか耐えられたけど、ぶっちゃけ、チェックした時は激しく血を噴きそうになったくらいだ。
    しかも、この表紙を、中身が凌駕しているんだから、こもとも子先生の本気と、潜在能力の高さを垣間見た。
    ほんと、この展開は予想していなかった。普段は、感想を隠す機能を使っているから、ネタバレありで書いているんだけど、さすがに、この展開で受けたショックを、私がまだ、完全に受け止めきれていないので、書かないでおく。何せ、この(16)、買ってすぐに読んで、しかも、読み終わるや、今、感想を書いているので。
    念の為に言っておくと、こもとも子先生は、私らファンを決して裏切らず、期待と信頼に応えてくれている。ほんと、この『ごほうびごはん』、大好きだわ。ありがとうございます、としか言えんわ、こもとも子先生に。
    しかし、不安はあるっちゃある。何が不安かって、この(16)の展開に驚かされ、大ダメージを喰らった私の心臓が、(17)でトキメキクライシスされたら、マヂに破裂するんじゃないか、と。こもとも子先生には、手を抜いてください、なんて絶対に言わないけど、もうちょい、手心を加えていただけると助かります。
    いや、しかし、ほんと、こう来たか。この展開は、ファンとして嬉しいってのは本音で、大歓迎で、祝福も全力でするのだけど、まんまと度肝を抜かされ、私の「!?」となった時の顔を想像して、こもとも子先生がニンマリとしながら、原稿に向かっているのかと思うと、微妙かつ地味に悔しいな・・・
    この(16)で、個人的にお腹が空いてしまったのは、#336「ザク揚げ祝宴」で、池田さん達が食べていた、鶏排“ジーハイ”。この『ごほうびごはん』と互角に殴り合える食漫画の一つ、『めしぬま』にも登場していたけど、どうして、揚げ物ってのは、こんなにも魅力的なんですかね。しかも、デカかったら、余計に強さマシマシなのでわ?

    この台詞を引用に選んだのは、磯貝さんの大人の男性らしい対応に、キュンと来てしまったので。
    こう言っちゃ失礼かも知らんけど、ほんと、磯貝さん、丸くなったっつーか、角が取れた・・・うーん、上手く言えないけど、人間として成長した?
    一緒に食事をしている池田さんが、自分を見つめ直して、「好き」と気付けた相手ってのも大きいんだろうか。
    何にせよ、女性に罪悪感を抱かせないってのは、男として大事だよな。
    それに、美味しい食事を愉しみたいのであれば、やはり、環境も大事だ。
    恐怖で緊張している状態じゃ、折角の美味しい食事も喉を通らなくなるし、相手と一緒にいる時間が楽しめない。
    私は高い所は苦手って訳じゃないが、さすがに、ダイナミックと表現できちゃう場所で食事するのは、ちょっとな。
    「ごめんなさい、せっかく、景色がいい席だったのに」
    「謝らなくていいよ。落ち着かない席で食べても、おいしくないじゃん。足元の景色が、あんなにダイナミックな感じとは思わなかったしね」
    「ありがとうございます」(by池田咲子、磯貝誠)

    そんで、もう一つ。
    ぶっちゃけ、インパクトで言えば、こちらの方が上。
    ハッキリ言えば、これまで挙げてきた台詞が霞んでしまうレベル。
    この『ごほうびごはん』が食をメインにした青年漫画であるのは言うまでもないけど、恋愛漫画としても、かなり本格派だよなぁ。
    正直、この『ごほうびごはん』を読み始め、感想を書き始めた頃は、メインの「食事」でなく、恋愛面で、こうも引き込まれるようになるとは予想もしていなかった。
    こういう良い変化っつーか、作者の攻勢を感じて、気持ちよく敗北できるから、漫画を読むのは止められない。
    幸せにも色々な形があって、たった一つだけが最高の幸福って訳じゃないけど、少なくとも、食事を共にして楽しめる相手に出逢えるのは幸運な事じゃなかろうか。
    やっぱり、運命ってのはあるのかもな。
    「お休みの日に、長い距離を一緒に移動してもらうから、途中で話題がなくなったりしたら、どうしようって思ってたんですけど」
    (思ってたんだ・・・)
    「前に、磯貝さんと一緒に、ごはんを食べた時、会話が尽きなくて楽しかったから、きっと、大丈夫だろうって・・・そっか・・・私・・・磯貝さんのことが好きなんだ、と思います」(by池田咲子)

    • pindotさん
      17巻が待ち遠しいですよねー。

      最近LINEマンガでごほうびごはんを最初から読み直して(コミックス持っているのに毎晩ちびちびと)、感想コメ...
      17巻が待ち遠しいですよねー。

      最近LINEマンガでごほうびごはんを最初から読み直して(コミックス持っているのに毎晩ちびちびと)、感想コメントを読むのが楽しかったです。最初のほうはネガティブな声が多くて吃驚しましたが、だんだん読者の反応が変わって平和な雰囲気になっていきました。
      2023/09/06
  • 咲ちゃんが30歳か。

    親戚の女の子がこんなに成長して…(出会いから既に咲ちゃんは社会人だったけれど!)
    大卒なら8年間、高卒ねら12年間、咲ちゃんの日常を知るようになってそんなに経ったのか。ドンちゃんの安否が気になる。
    ももちゃんも別人のように落ち着いて、すっかりお母さん。
    とにかく感慨深い。

    ところで、帯にはふたりはじっくりゆっくり進む的なことが書かれていたけれど、意外に展開が早くないですか?吃驚した。

    滝さんの同期の梅純くんがずっと登場しないのがちょっと寂しい。転職したのかなあ。

    それはさておき、部長の奥様のお顔がいつも隠れているのには何か訳でもあるのでしょうか? 

    • 『黒犬』の優樹(2)さん
      私も「!?」ってなっちゃいました。
      一ファンとしては、良い意味で裏切ってくれた帯詐欺だなぁ、と心がポワポワします。
      私も「!?」ってなっちゃいました。
      一ファンとしては、良い意味で裏切ってくれた帯詐欺だなぁ、と心がポワポワします。
      2023/03/25
    • pindotさん
      黒犬さん、コメントありがとうございます。(今頃気付きました!)
      ほんと、心にくい素敵な詐欺ですよね。

      全巻持っていて何度も読んでいるのに、...
      黒犬さん、コメントありがとうございます。(今頃気付きました!)
      ほんと、心にくい素敵な詐欺ですよね。

      全巻持っていて何度も読んでいるのに、最近、ごほうびごはんがLINEマンガにあるのを知り、毎日のように読んでいます。読者のコメントが読めるのが楽しくて。

      コメント欄が最初は大層荒れていて驚いたのですが、だんだんほのぼのした空気に変わりました。(磯貝くんが登場したあたりまで読み進みました。感無量です…)
      2023/05/29
  • この漫画の一巻を買った時は、まさかこんなトキメキながら読むことになるとは思わなかった…。
    ヒャーってなった。
    で、最後にふおーーー!ってなりました。
    買ったばかりだけど、何回も読み返してます。

    • pindotさん
      はじめまして。
      同感です。
      何回も読み返してしまいますね。
      はじめまして。
      同感です。
      何回も読み返してしまいますね。
      2023/03/25
  • わーい。ついに磯貝さんと!
    コロナ禍でもブレないさきちゃんとなんだかペースがあう磯貝さん。いい感じ。
    告白?は唐突でビックリしたけど、徐々に距離を詰める感じも良かった。
    安心して読めるし、美味しそうだし癒される。
    好き!

  • カマンベールチーズフォンデュ、覚えておかなくちゃ。
    ブロッコリー、食べなくちゃ。
    咲子から行った!?
    咲子、登山から帰ってきて、スイートポテトを作るなんて、元気すぎやしないか……!!それとも、冷静に見えて興奮しすぎていたのか!?
    あれ? 咲子の誕生日を磯貝さんがお祝いするのって、前巻にあったっけ??
    そして、気づけばもう秋……

全6件中 1 - 6件を表示

こもとも子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×